ふふん、ふん。いい詩が書きたいのだけど、書けない。いい詩は書けない男なんだ、おれは。侮蔑したくなる。
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途中で客人が来た。上がってもらってお喋りをした。お喋りが切れない。長くなった。お茶とコーヒーを何杯も飲んだ。
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昨夜猫の声で目覚めた。恋猫だ。長くて低い唸り声。その繰り返し。Aちゃんはメス猫だけど、手術してある。だから油断していた。ヤツはオス猫だろう。今日一日ずっと近くにいるようだ。
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町田そのこの「52ヘルツのクジラたち」を借りて来て読み出した。新聞に紹介してあったから読みたくなった。活字が小さい。拡大鏡で読んでみる。目が痛くなる。