<おでいげ>においでおいで

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紅緒の木履(かっこ)の緒が切れた

2015年05月11日 11時35分34秒 | Weblog

「雨」  北原白秋作詞 弘田龍太郎作曲

雨が降ります/雨が降る/遊びに行きたし/傘はなし/紅緒の木履(かっこ)も/緒が切れた/

雨が降ります/雨が降る/けんけん小雉子(こきじ)が/いま啼いた/小雉子も寒かろ/さびしかろ/

雨が降ります/雨が降る/昼も降る降る/夜も降る/雨が降ります/雨が降る/

* 

大正7年「赤い鳥」に掲載。同10年に作曲される。高知県安芸市に歌碑が建っている。

757575で構成されている。哀愁のある童謡だ。北原白秋の歌はどれもこれもさみしい。さみしい人だったのだろう、白秋という人は。さみしくなかったら、こんないい歌は作れなかったなずだ。遊びに行きたかったのは彼だが、紅緒の木履の緒が切れたといって泣いているのは童女だろう。もしかしたら、愛人かもしれないが。雉子はケ~ンケ~ンと啼く。遠くからこの声が聞こえてくるとさみしくなる。雉子は雌を求めて啼いているから、会いたい雌に会えなかったらさみしくなるだろう。

 

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