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三尺のお下げ髪なりササゲ豆  わたしの落選の句、これもまた。

2022年08月22日 16時31分25秒 | Weblog

三尺のお下げ髪なりササゲ豆     山鳩暮風

申し訳ない。これも落選の句。入選の句がないからいたしかたもない。

句が醸し出す風景のうちに情を感じられたら、句が成立する。そんなふうに思っているのだが。それが難しいのだ。

三尺ササゲ豆が畑に実っている。名が示すとおりこの豆は三尺の長さになる。蔓が竹棚を這い回る。棚からお下げ髪のような細く長い豆を垂らす。豆は緑色をして幼く鮮やかである。それが、お下げ髪をしている初々しい少女のように見えて来る。

みなこの世でいのちを繋いで生きている。人間の少女だろうと植物のササゲ豆だろうと、そこは同等同質だろう。幼いときには幼くして時を過ごしている。

見過ごされてしまう風景の中に、句を発見しようとしているのだが、徒労に終わったようだ。

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