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彼仏寿命 及其(仏国土)人民 (寿命) 無量無辺 阿僧祇劫 故名阿弥陀 仏説阿弥陀経より
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ひぶつじゅみょう ぎゅうごにんみん むりょむへん あそうぎこう こみょうあみだ
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彼(か)の仏の寿命 及び其(そ)の(仏国土の)人民(の寿命)は無量無辺にして 阿僧祇劫なり 故に阿弥陀(仏)と名づくるなり
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省略を補って書き下してみました。
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この阿弥陀経を語っておられるのは釈迦牟尼世尊です。聞いているのはお弟子たちです。聞いているのは人間界の人間だけではありません。
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その仏さまの寿命とその仏の国に住んでいる人たちの寿命は無量無辺で、阿僧祇劫という永遠の時間です。この故にこの仏さまは阿弥陀仏と名づけられています。
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阿弥陀仏は永遠の寿命を生きて過ごしておられます。そうでなければ、わたしたちは阿弥陀仏に遇うことができません。永遠だからいつでも遇うことができるようになっています。
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仏に成られた阿弥陀仏だけが永遠の寿命を生きておられるわけではない。阿弥陀仏の教えを聞いて阿弥陀仏が建国された仏国土(=極楽浄土)に往生している者はみな寿命が阿弥陀仏と同じく永遠です。ここがいかにも仏教的です。
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阿弥陀仏は自分一人が成仏して永遠の生命を得ているのではありません。すべての人を同等同質同価値になさってしまうのです。わたしも成仏して仏に成ってしまうのです。
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凄いことが書かれているなあと思います。わたしがやがて仏と同等同質同価値になってしまうのです。
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感涙にむせぶよりありません、よね。
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仏に成ってどうするのか。活動をするのです。仏陀としての利他の活動をするのです。
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死んだあとで成仏するという方法もありますが、死なない前に仏と同じように利他の活動をされている人たちもいらっしゃいます。その方々は菩薩或いは阿羅漢と呼ばれています。
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その現世利益、利他の活動をしている菩薩の、お手伝いをしているのが成仏した仏陀たちの活動です。還相回向の仏陀たちです。
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これはわたしの受け取りです。間違いがあるかもしれません。
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ここまで阿弥陀経がわたしを説得しているのですが、わたしは依然として不安な暮らしをしています。煩悩無尽のままです。