<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

「わたしが呼吸する分の空気は」

2021年06月09日 16時35分54秒 | Weblog

「わたしが呼吸をする分の空気は」     山鳩暮風

 

呼吸をする空気は

地球中を循環して流れています

一カ所に止まっていません

 

だから自己所有が無用です

無際限です 無尽蔵です

半分で我慢しなくてもいいのです

 

その人の能力に応じて配分されたりしません

人間性の高さ低さに比例されることもありません

何をしたか何をしなかったかにも由りません

 

ああ、よかったなあとほっとします

空気は平等無差別主義でした

そうでなかったら生きられないところでした

 

空気が今日もわたしの喉元にまで

とことことこと歩いて来て

生きよ生きよ腹一杯生きよと言ってくれています

 

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「トンボが頭にとまったんで」

2021年06月09日 16時25分32秒 | Weblog

今日の夕方のさぶろうの詩 「トンボが頭に止まったんで」

 

さぶろう

おまへ 何が嬉しいか

木こり仲間が尋ねました

 

へらへら笑ってやがら

 

さっきトンボが頭に止まったんで

それが嬉しくてなあ

 

そんなことが

おまへには嬉しいことなのか

 

さぶろうはへらへら笑いを止めて

今度はまじめそうな目をして

通りかかった長い顎髭の

村長さんに頭を下げました

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「お爺さんの分数式」

2021年06月09日 16時07分58秒 | Weblog

「お爺さんの分数式」     山鳩暮風

 

白い顎髭を長く生やした一人のお爺さんが夕方になくなりました

80歳になっていました

お爺さんは嬉しい嬉しい

有り難い有り難いと言ってなくなりました

 

40歳の時に病気をして

死にかかっていたのに助かったのです

だからお爺さんは分数式で表すと

分母40歳分の分子80歳=整数2を生きたことになったのです

 

これでお爺さんは

嬉しい嬉しい有り難い有り難いになったのでした

お爺さんの日記にその分数式が書き込んでありました

顎髭お爺さんは「お爺さん予定数値」の2倍を長く生きられたのです

 

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わたしの今日の詩 「赤いダリアの花」

2021年06月09日 15時56分37秒 | Weblog

わたしの書いた今日の詩 「赤いダリアの花」     山鳩暮風

 

ダリアが赤く咲いていました

お爺さんが通りかかりました

ダリアの前で立ち止まりました

そしてうっとりした顔をしました。

ダリアの赤い花が

お爺さんをうっとりさせました

 

お爺さんはその日の朝に

可愛がっていた赤牛を手放したので

やるせなく悲しくなっていたのです

そこで赤いダリアが咲いているのを見たのでした

 

悲しみがぜんぶ

一度になくなったわけではありませんでしたが

少しばかり悲しみの重さが

軽くなったのでした

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冷房の効いた市立図書館に行って過ごせばよさそうな。

2021年06月09日 15時44分12秒 | Weblog

チッ! アチッチッ! 

35℃を超えている。暑い!

扇風機くらいでは涼しくならない。

とうとう冷房をしちゃった。

 

働いていないから、冷房は気が引けるけど。

 

 

こりゃ、昼間は、冷房の効いた市立図書館に行って過ごすべきだなあ。

夕方、日が沈んだら帰ってくる、仕事を終えて帰還するような顔をして。

お昼の弁当を持参して行けばいいかな。

 

 

一日中読書に耽溺するのもいいかもしれない。世界の文学100選を読みあさって。

うううん、うううん、眠気が差してきたらどうしよう?

どこかで横になって昼寝ができるかしらん?

そりゃ、無理だろうね。図書館は昼寝するところじゃないから。

 

 

あ、部屋がちょうどよく冷えて来たぞ。ここちよい。

やっぱり我が家の電力消費でやりすませねばなるまいなあ。

 

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ただいまの気温は34℃

2021年06月09日 12時50分09秒 | Weblog

ただいま午後1時。外気温は34・4℃。

まだまだ上がるらしい。

36℃まで上がるのだそうな。ふひゅーあ。

 

網戸にしているけど、風も入ってこない。

扇風機を回している。

 

人間は家の中に逃げ込んでいられるが、植物はそうはいかないよね。

じりじりじりと長時間、日が空に昇っている間は、焼けていなくてはならない。

 

タイヘンだよなあ。早く日暮れになって欲しいと念じているだろうなあ。

 

僕は今日は一人で留守番をしている。家内はお出かけ。趣味の会かな? よくは知らない。

で、お昼ご飯は味噌ラーメンを作って食べた。簡単だから。

暑くてフウフウ言いながら啜った。

 

これからの時間はお昼寝の時間。贅沢な時間だ。入眠するまでは好きな音楽を聴いている。

ぼんやろぼんやりして一日を過ごしていられるなんて、なんて贅沢な老人なんだろう。

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わたしの今日の詩 「野原の呼び声」

2021年06月09日 11時54分28秒 | Weblog

わたしの今日の詩 「野原の呼び声」    山鳩暮風

 

おおい

おいおおい

 

さっきから続けざまに

僕を呼んでいる声がする

お前さんは誰だ

 

おおい 

おおいおおい

しきりに呼んでいる

 

僕がこっそり

植物の声が聞こえる第3の耳をつけてからの

騒ぎだ

 

野原は広大だ

いったい誰の声なのか

しばらくは特定できないでいたが

ついに判明した

 

それは忘れられたヒメジオンだった

白い小さな花を無数に飾り

数万本が僕を取り囲んで

それぞれが順番に

僕を呼んでいたのだった

 

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今日のわたしの詩 「早咲きの赤いコスモス」

2021年06月09日 11時41分21秒 | Weblog

今日のわたしの詩 「早咲きの赤いコスモス」      山鳩暮風

 

コスモスが咲いている

赤いコスモスが咲いている

ひょろりと背が高い 

そのとっぺん先にたった一つ

 

まだ6月の中旬だから

ややおませさんかもしれない

 

赤いコスモスの花弁が

風に揺れながらも

わたしの方へ向いて

わたしを見ている

 

おいおい 眺めているのは

こっちだぜ

そう言って聞かせるけれども

 

このさびしい山里では

みな

一方通行ではなくて

互いが双方通行をしているようだ

 

お互いがお互いを見ている

山里は静かだ

人間は誰もやって来ない

 

早熟の赤いコスモスの花びらが

こっちを向いて

朝方からずっとわたしを見ている

日がさんさんと降り注いでいる

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