1
すっきり晴れたいい朝を迎えている。爽やかな気分になれる。気温は22・2℃。ちょうどいい。適温。呼吸が楽。すううっと息を吸う、ふうううっと長く吐く。
2
7時半、朝ご飯を食べた。白米ご飯。高菜漬けの油炒め。削ぎ牛蒡の味噌汁。皮湯剥きしたミニトマト。目玉焼き。牛乳。ジャガイモのバター炒め。みなおいしく頂く。
3
コスモスが庭に群れて咲いている。みな赤い色の。細長い茎のとっぺんさきに。風がないのでじっとしている。そこにそうしているだけで、にんげんの僕は癒される。美しい人に遇っているときのように。
4
雀が餌場に来ている。来るのは一羽だけになってしまった。この季節は餌になる毛虫類が多いので穀類など食べなくていいのだろう。ときどき近くの木の枝に来て、じっとして動かずに、窓の中の僕を見ている。見ているようにしている。
5
窓の中の僕は平凡だ。平凡にしている。そして時折、「ああ、おれはいま生きているんだな」と思う。老いて、そういう思いが強くなっている。生かされている時間が短くなって来て、生きている事実が重みを増しているのだろう。
6
重みが増しているのだが、何もしていない。ぼんやりとして風景を眺めている。移り変わる季節の風景を。何かをしなければいけないということでもない。何もしなくていい。美しい眺めを楽しんで、余計な雑念を抱かず、ただうっとりと惚れ惚れとしていればいいのかもしれない。
7
今日は暑くなりそうだ。予報では31℃が最高気温。昼からは曇るらしい。雨が降ることはなさそうだ。隣家の紫陽花がきれいだ。紫陽花は季節の申し子。写真を撮りたくなる。