嫌だな、会いたくない人を意識しているのは! いかにも度量が狭い。小人物だということの証だが、しようがない。そう言う人に会ってしまう。苦手とするタイプの人だ。相手もいやだろうな。顔も合わせないようにしているんだからな。嫌われているんじゃないかなという先入観が働いているフシがある。思いすぎなのかも知れないが。
金ちゃんラーメン屋に来ている。久留米ラーメンらしい。初めての店だ。食券を買うというのが、面倒くさい。でもこれだと、食い逃げができないだろうな。一度したことがある。意図的にしたのではなかったが、お店に会いたくない人が入ってきたので、慌てたところがあった。店を出て車に乗り込んだところでご用になった。慌てた。侘びに詫びた。
金ちゃんラーメン屋に来ている。久留米ラーメンらしい。初めての店だ。食券を買うというのが、面倒くさい。でもこれだと、食い逃げができないだろうな。一度したことがある。意図的にしたのではなかったが、お店に会いたくない人が入ってきたので、慌てたところがあった。店を出て車に乗り込んだところでご用になった。慌てた。侘びに詫びた。
今日から高齢者大学2学期が始まった。午前中は川柳入門講座、午後はボランティア活動講座が開かれる。一ヶ月ぶりである。みなさんお元気で何より。
ブランクが空いたので気が乗らない。怠けたくなる。午後からはサボろうかな。
僕の書いた新しい詩
「熱いマグマ」 薬王華蔵
大地に新しい秋が来ている
ラブレターを書きたい
相手なんかいないのにそれでも
誰にだっていい
虫、鳥、山、空にだっていい
相手を全肯定するラブレターを
ペンを握って綴りたい 綿々と
もしも相手が淑女であれば
そのハイヒールの指の爪から
みどりの髪の戦ぎまで悉くみな
相手を受け止め肯定する力は
自己を肯定する力になる
それがわたしの地層の
岩盤深く堆積して
マグマになって熱して
勃興して突き上げて来る
わたしはもうその力に
どうにも逆らえないでいるのだ
僕の書いた詩 「藪甘草」 薬王華蔵
城原川の朝日の昇る土手道に
可憐な藪甘草が咲きました
「見よ見よ」と言うのです
「あなたに見てもらうために
わたしは咲いたのです」と
「あなたに見てもらったので
わたしはこれで完了します」
さっきたしかにそう言ったよ
そして夕日が落ちて
夕日のように消えて行った
完了というのは
こんなにたやすいのか
藪甘草が完了してしまうのなら
これを見届けたわたしは?
わたしを完了しても構わない
そういうことになるのではないか
そういうことになるというのに
わたしはわたしを完了しない
そして今日のわたしに
わたしの新しい朝日が昇って来た
僕の詩 「宇宙子宮」 薬王華蔵
こころは
どうやって造られたのだろう
物質ではないものは
どうやって造られたのだろう
これもお母さんの子宮の中で
発達したものだろうか
こころ精子卵子が合体して
大きな意志の胎蔵界宇宙子宮
案外そういう準力学空間で
十月十日の深い瞑想を歴て
自力分娩したのだろうか
阿蘇の山々は初夏を迎えて
ミヤマキリシマが咲き出した
即刻こころがピクニックをせがむ
僕の書いた詩
「宇宙の力」 薬王華蔵
わたしを正しくしようとする力
そういう力がある
そういう強い引力重力がある
わたしは正しくならない
むしろそこから離反する
それでもわたしを
正しくしようとする力は
はたらきを止めない
終いにぽっかり
真綿のように
わたしをまるごと
ふんわりふっと包んでしまう
するとそのふんわりの中の
宇宙にいるだけで
正しくなかったわたしが
ふんわり正しくされている
ふんわり正しくされている
わたしを正しくしようとする力
そういう引力重力がある
さあ、やすもう。でも、頭が冴えていて、眠れそうにない。困ったな。
眠りの国に入るにはどういう手続きを経ているのだろうね。ある時行く先レールがこくりと切り替わるのだよね、不思議だね。あるところまで来ると一瞬で切り替わる。いったいそこのところはどういうふうになっているのだろう?
わたしの母は眠り上手だった。一瞬のスイッチ操作で楽々と切り替わった。お昼寝も上手だった。これから10分寝ますと言って、掛け声もろともその通りに眠りの国に突入して行った。10分で目覚めてけろりとしていた。まるで手品師のようだった。
わたしは母のようには行かない。眠るまでに時間が掛かる。