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<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

瀬戸内海の小島を行く貨物船の影が旅情を誘って来る

2018年02月12日 05時55分30秒 | Weblog

宿は5階建て。建てられてまだ間もない。国民宿舎。下松市の観光事業の一策なのだろうか。ほぼ島の中央に位置している。赤い大きな橋を渡ってきた。途中の崖道から蜜柑農園の山畑が見えた。眺望の良いところに駐車スペースが幾つか設置してあった。島を訪ねてくる人たちのための魚料理レストランも一軒。見晴らしのきくところにあった。

僕は3階の特上洋室。ベッドが二つ列んでいる。広い。ゆったりしている。豪華な気分だ。無理を言って頼み込んだ。ここしか空きがなかった。部屋の窓がそのまま映画のワイドショースクリーンになっている。瀬戸内海を行く貨物船の影が旅情を醸し立てる。そこへ落日が映える。一泊朝食付き8700円。貧乏暮らしには負担が掛かる。

地下に湯殿がある。湯殿がすっぽり浮き上がった格好になっていて、新鮮な驚きを感じる。地下という言い方がオカシイ。ここは屹立した岡の上。地の下にはない。がらりと展望が開けている。崖下はまっすぐ海。怒濤が白い。外に露天風呂がある。そこへ出て来て、湯煙の中に身を沈めた。幾つもの島影の間に収まった海面が平らに温和しくして凪いでいる。

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軍艦を造りし島の宿に来てさびしいなどといふは軟弱

2018年02月12日 05時30分37秒 | Weblog

この宿の夕食はなし。予約するのがその日の朝の10時と遅かったから。で、来る途中のスーパーで弁当類、酒類を買ってきた。野菜の天麩羅盛弁当350円、鰯の天麩羅100円、牛肉コロッケ100円、ポテトサラダ150円、缶ビール、焼酎、日本酒🍶、全部合わせて2000円で釣りが来た。宿の部屋の冷蔵庫にしまっておいた。日が海に落ちて、暮れて7時になって、湯を浴びて、ポカポカに体が温まってから、部屋の小さな丸テーブルにそれらを列べて、箸を割って、椅子に掛けて一人の夕食とした。まず缶ビールを飲んで、それから芋焼酎をちびりちびり。酒の肴類は結局半分を残してしまった。侘しさと向かい合って、そう食えるもんじゃない。

軍艦を造りし島の宿に来てさびしいなどといふは軟弱

部屋の窓からやや遠く笠戸島造船所の巨大ドックが見えていた。

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