小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



2017年頃から神奈川県内でもナラ枯れと呼ばれるナラ類やカシ類が感染する樹木の伝染病が確認され、小田原市内ではここ数年でナラ枯れの被害が急速に広がり100本以上の樹木に被害が発生している。小田原市板橋の富士山周辺の丘陵地でもナラ枯れと思われる木が目立つようになってきた。小田原市板橋の富士山は板橋から風祭間の国道1号北側の丘陵地。富士山の東側は高級住宅地で西側は雑木林が広がっている。昨年の9月に石垣山農道沿いをランニング中に立ち枯れた木が目に付いたので撮影。約10ヶ月後の今年7月に同じ場所から富士山をほぼ同ポジションで撮影。昨年の9月よりも立ち枯れている木がかなり多くなっている。立ち枯れてしまった木の中で、線路に近い場所にあった数本は既に伐採されている。ナラ枯れはカシノナガキクイムシという昆虫が媒介するナラ菌により木が枯死してしまう。ナラ枯れの対策は感染した木の伐採が必要となるが、伐採は基本的に地権者の責任で行わなければならないので放置されている木が多い。ナラ枯れ被害の木は立ち枯れているほか、カシノナガキクイムシが木に穴を開けて入り込んで木屑を大量に排出するので、木の根元を見るとすぐに分かる。市内では入生田の丘陵地や沼代周辺の雑木林でナラ枯れと思われる立ち枯れた木を多く目にする。富士山周辺のナラ枯れは昨年から急速に拡大したように感じて、特に風祭方面から見ると早くも紅葉が始まったかのような眺め。今後、どのような対策が取られるのか動向が気になる。

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