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小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原市の前川地区では1月の第二土曜・日曜日に道祖神祭りが開催されていて、国道沿いの駐車場などに独自の人形山車が飾られる。このブロクを始めてからは毎年出かけては記事にしているが、今年は1月11日の夕方に人形山車を撮影に出かけた。前川地区では自治会が中心となって国道沿いの3ヶ所に人形山車を飾っている。例年と同じく一番東側にある向原道祖神の人形山車から見学。今年の飾り付けは「北条に味方した軍師~栗林義長~」栗林義長は室町時代に現在の茨城県牛久市周辺を本拠に活躍した武将。武功を小田原北条氏に見出され、敵対する多賀谷政経との戦いの総大将に任命された。戦いの前夜に神に祈っていると狐のような老婆が現れて戦が有利になるようなお告げをするシーンが山車飾りとなっている。向原道祖神の人形山車は、実直や勤勉といったテーマが多いが今年は少し妖気を感じる場面でなかなか良かった。続いて訪れたのはJA横の駐車場が会場の仲宿道祖神。今年の飾り付けは「扇の的(那須与一物語)」今年の飾り付けはダイナミックで山車の外に馬に跨った那須与一が配されている。山車からはみ出ている人形飾りは初めて見た。山車の上には先端に扇を掲げ美女が乗った舟。その扇を那須与一が射落とすシーンが飾りつけらている。昨年に引き続き背景部分は美術関係者を招聘して描いたとのことで遠近感を感じる書割。舟の下の部分は波しぶきが描かれていて細部まで凝っていた。最後に訪れたのは一番西側にある西道祖神。西道祖神の飾り付けは山車ではなくてトラックの荷台。西道祖神の今年の飾りつけは「北条氏直(悲運の武将・五代目)」。豊臣秀吉の軍勢に囲まれて籠城を余儀なくされているシーンが山車飾りとなっている。左側が北条氏直と妻の督姫。右側が戦況を報告する家臣。西道祖神の人形山車は裏側に大きな壁画が描かれていてユニーク。絵を担当したO画伯と今年もお会いして色々と話を聞くことが出来た。制作や準備の都合で人形山車の背景画や裏側の壁画は数時間程度の短時間で仕上げているとのこと。今年も前川地区の3ヶ所で独特の人形山車を眺めることが出来たので楽しい時間を過ごすことが出来た。

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