多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

夜中のチャイム連打の思い出

2018-05-23 13:23:49 | 介護
数年前、家族の介護をしていた時のこと。


水仕事をしていたり、他の物音がしたりで、


私を呼ぶ声に 気付かない事が数回あった。


か細い老人の声は、気にしていても


時に 耳に届かない事がある。


そこで 手元で ボタンを押すと、


私の居場所で チャイムが鳴るように


設置が簡単なものを 購入した。


昼間は いいが、夜中に 何度もチャイムの連打、である。


慌てて飛んでいくが、特に 変わった様子はない。


「お父さん、どうかしました?」と聞くと


「別に 何もない。」という。


「じゃ、また 何かあったら 呼んでくださいね」と


戻ると、数分も経たずに チャイムの音が響く。


その度に 「どうかしましたか」と 飛んでいく。


そんな毎日だった。


別に 用はなかったが、誰が 起きているのか、とか


誰か家族の顔が見たいとか、そんな気持ちなんだろうな、と思い、


何度チャイムが鳴っても、その度 そばにいって様子を見た。


その チャイムの音が 鳴らなくなるころに、


今度は 夫の足音が聞こえてくる。


「あ、もう朝なんだなあ」と 思い、


起き上がって 朝食の支度や 洗濯にかかった。


私は 生来不器用で 気が利かず、


世話をされる方は いろいろと 不愉快だったと思うが、


孫や 息子は 寝ていて来ない、と知りつつ、


それでも 「おーい」「おい」と 呼んだり、


チャイムを鳴らし、私を待っていてくれたことを


思い出すと 夜中の寂しさを 紛らわすくらいの


役には立っていたのかなあと思う。


今 私を呼ぶのは、夫と息子達だが、


夫や息子達の声が 皆 そっくりで、


時々「あ、おじいちゃんが読んでる」と 感じる事がある。


声や仕草、食べ物の好みなど、ちょっとしたことが


それぞれ似ている。


片付けの最中に、古いアルバムを見つけて開いたら、


長男にそっくりな顔や、次男そっくりな立ち姿、


夫そっくりの姿など、色んな姿があり、しばらく見入ってしまった。


夫の祖母、夫の母、そして私は 皆 似た所がないのだが、


それぞれが産んだ子どもは 皆そっくりで、


夫の祖母が 「わしが産んだ子と、O子が産んだ子と、お前が産んだ子が


なんで 同じ顔なんや?」と いつも不思議がっていたことを


思い出す。



呼び出しチャイムセット X810
クリエーター情報なし
リーベックス
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