去年「この10年間で作った私鉄電車」っていうツイートをしたときに
「京急だけ時代が古すぎ!」との声が寄せられましたが、
ポピュラーな形式の作例を持っていないのは私も気になっていました。
5~6年前?にキットが再販された時に一応押さえておいたのですが、
なにぶん腕利きのモデラーがひしめく界隈ゆえ良き作例が多々世に出ていて
それなら誰もやってない相鉄を…といつぞや申したような展開で店晒しとなっておりました。
流れを変えたのは市営交通100年!の名目でリリースされた市交1000形。
往年の横浜を彩った面々が出揃うに至り、やはりその時代に合ったKHKが欲しい!となった次第です。
キットは新製冷房車の更新後をプロトタイプとしていますが、
私が好きなのは白幕かつモニター屋根の未更新時代なので、
実車にそぐわない箇所に手を入れることにしました。
ただし実車の知識が乏しい上、最近完璧を目指しすぎて一向に前に進まないのがストレスになっているので、
なるだけ調べるけど深追いはしないで確実に完成させよう~が製作方針となりました。
Twitterでも言いましたが、保育社の私鉄の車両シリーズに載っている12連通勤快特が
ものすごくかっこいいので、これの4連側に見立てた編成に仕上げたいと思います。
意外とパーティングラインが目立つので、いつものようにウェーブのスティック紙やすり(ソフト)の
#400→#600→#1000で仕上げました。たぶん間に#800を挟んだほうがより望ましいとは思う。
昇降ステップの台座モールドは活かすので一緒に削らないよう注意。
かつてエコノミーキットでも同じテーマに挑戦しかけたことがあって、その時の車体と比較。
これを組み立てたころ、既に現行の作風(配管・手すりフル加工)になっていましたが、
いわゆるプラモ作りの感覚が懐かしくてちょっとわくわくした。
さいきんエコノミーキットが再ブームの様相を呈していますが、そのへんの楽しみも
再評価されての流れなのかなあ、などと思っています。
深追いはしない、の方針のもと先頭部雨どい形状はキットの設計を活かすことにしました。
未更新時代だと自ずと1975年以降製造のグループになりますが、側面方向幕が付いた形態が
好きなので、1976年増備のデハ1341+デハ1342+デハ1343+デハ1344の4連を作ることにしました。
品川方先頭はジャラジャラ下がったジャンパ栓が印象的なのでα-modelのKE-58とKE-70を付けましたが、
列の水平が乱れると見苦しいので位置決めに注意を払いました。
一番右の放送用?ジャンパケーブルは少し小型なのでいろいろ製作所のロストパーツが使えないかと
目論んでいたのですが、実際比べるとほぼ差がわからないのでαで統一しました。
渡り板、ステップの類はトレジャーのTTP207-01ですが、ステップ台座は
上記の通り元のモールドを活かしています。プラペーパーで付け直せばよりメリハリがつくのでしょうが、
加工精度に自信がないので無茶は避けました。
連結面のステップもトレジャーより。
京王5000ほどではないですが結構シビアな位置に付いており、
外側の穴開け時のドリルが少し傾くと側板に穴が開きます。
今回はドリルを気持ち内側に振って穴あけをおこない、
ステップの脚を外側だけ少し短めに切って差し込むことでリスクを下げました。
余談ながら幌枠のモールドを見るとわかるように素組でもハイクオリティな
仕上がりが担保されたキットで、手軽にバリエーション工作を楽しめそうです。
いまだに基本プロポーションの修正に手を焼かざるをえない
小田急2600~5000あたりを思うにつけ、うらやましい気持ちになります。
未更新時代の特徴たるモニター屋根は富士川車輛HPの作例を参考にリトルジャパンの700形キットより。
ただ今回もっとも自信のない部分でもあります。
通風孔の位置は少ない資料を総動員してある程度近づけることができたと思いますが、
盛り上がった蓋のような部分の長さが2種類ある模様で、これについては多少妥協してしまいました。
一応、誘導無線が載って目に付きやすい先頭部分だけは切り継いでそれらしく作ってあります。
パンタ周りはこんな感じで。
配管は引き直そうと思っています。
後述の資料(TMS401号)を見るとモニター屋根はパンタ直下で低くなって続いていたようなので、
これは配管工作ののちにプラ板等で再現しようと思います。
資料たち。
●JTBキャンブックスの1000形本
素人のわたしにも理解できるレベルまでかみ砕いて一族をまとめた神書籍。
●TMS 401号(1981年5月号)
1000形後期型(1301編成)の16番作例が載っています。
誌面には現職のKHK乗務員氏が製作したとあり、40年前の作例ながら示唆に富んだ内容です。
実車の資料写真もいくらか掲載されており、後期型が好きな方は必見だと思います。
オークションの発達でこの手の古本が安く手に入るのはありがたい限りです。
●鉄道ジャーナル 1977年12月号
これは表紙の写真がかっこいいってだけ。ほんとにかっこいい。
前から気になってるのが、このくらいの時代の写真だと塗装がすごく朱色っぽい写りのが多いのね。
同じくらいの時代で新造当初の写真だと深みのある赤に見えたりもするので、
褪色によるものなのか…?などと邪推していますが、果たして。
できれば模型もこの表紙ほどでないにせよかすかに朱色っぽい感じに塗りたいなあと思っています。
「京急だけ時代が古すぎ!」との声が寄せられましたが、
ポピュラーな形式の作例を持っていないのは私も気になっていました。
5~6年前?にキットが再販された時に一応押さえておいたのですが、
なにぶん腕利きのモデラーがひしめく界隈ゆえ良き作例が多々世に出ていて
それなら誰もやってない相鉄を…といつぞや申したような展開で店晒しとなっておりました。
流れを変えたのは市営交通100年!の名目でリリースされた市交1000形。
往年の横浜を彩った面々が出揃うに至り、やはりその時代に合ったKHKが欲しい!となった次第です。
キットは新製冷房車の更新後をプロトタイプとしていますが、
私が好きなのは白幕かつモニター屋根の未更新時代なので、
実車にそぐわない箇所に手を入れることにしました。
ただし実車の知識が乏しい上、最近完璧を目指しすぎて一向に前に進まないのがストレスになっているので、
なるだけ調べるけど深追いはしないで確実に完成させよう~が製作方針となりました。
Twitterでも言いましたが、保育社の私鉄の車両シリーズに載っている12連通勤快特が
ものすごくかっこいいので、これの4連側に見立てた編成に仕上げたいと思います。
意外とパーティングラインが目立つので、いつものようにウェーブのスティック紙やすり(ソフト)の
#400→#600→#1000で仕上げました。たぶん間に#800を挟んだほうがより望ましいとは思う。
昇降ステップの台座モールドは活かすので一緒に削らないよう注意。
かつてエコノミーキットでも同じテーマに挑戦しかけたことがあって、その時の車体と比較。
これを組み立てたころ、既に現行の作風(配管・手すりフル加工)になっていましたが、
いわゆるプラモ作りの感覚が懐かしくてちょっとわくわくした。
さいきんエコノミーキットが再ブームの様相を呈していますが、そのへんの楽しみも
再評価されての流れなのかなあ、などと思っています。
深追いはしない、の方針のもと先頭部雨どい形状はキットの設計を活かすことにしました。
未更新時代だと自ずと1975年以降製造のグループになりますが、側面方向幕が付いた形態が
好きなので、1976年増備のデハ1341+デハ1342+デハ1343+デハ1344の4連を作ることにしました。
品川方先頭はジャラジャラ下がったジャンパ栓が印象的なのでα-modelのKE-58とKE-70を付けましたが、
列の水平が乱れると見苦しいので位置決めに注意を払いました。
一番右の放送用?ジャンパケーブルは少し小型なのでいろいろ製作所のロストパーツが使えないかと
目論んでいたのですが、実際比べるとほぼ差がわからないのでαで統一しました。
渡り板、ステップの類はトレジャーのTTP207-01ですが、ステップ台座は
上記の通り元のモールドを活かしています。プラペーパーで付け直せばよりメリハリがつくのでしょうが、
加工精度に自信がないので無茶は避けました。
連結面のステップもトレジャーより。
京王5000ほどではないですが結構シビアな位置に付いており、
外側の穴開け時のドリルが少し傾くと側板に穴が開きます。
今回はドリルを気持ち内側に振って穴あけをおこない、
ステップの脚を外側だけ少し短めに切って差し込むことでリスクを下げました。
余談ながら幌枠のモールドを見るとわかるように素組でもハイクオリティな
仕上がりが担保されたキットで、手軽にバリエーション工作を楽しめそうです。
いまだに基本プロポーションの修正に手を焼かざるをえない
小田急2600~5000あたりを思うにつけ、うらやましい気持ちになります。
未更新時代の特徴たるモニター屋根は富士川車輛HPの作例を参考にリトルジャパンの700形キットより。
ただ今回もっとも自信のない部分でもあります。
通風孔の位置は少ない資料を総動員してある程度近づけることができたと思いますが、
盛り上がった蓋のような部分の長さが2種類ある模様で、これについては多少妥協してしまいました。
一応、誘導無線が載って目に付きやすい先頭部分だけは切り継いでそれらしく作ってあります。
パンタ周りはこんな感じで。
配管は引き直そうと思っています。
後述の資料(TMS401号)を見るとモニター屋根はパンタ直下で低くなって続いていたようなので、
これは配管工作ののちにプラ板等で再現しようと思います。
資料たち。
●JTBキャンブックスの1000形本
素人のわたしにも理解できるレベルまでかみ砕いて一族をまとめた神書籍。
●TMS 401号(1981年5月号)
1000形後期型(1301編成)の16番作例が載っています。
誌面には現職のKHK乗務員氏が製作したとあり、40年前の作例ながら示唆に富んだ内容です。
実車の資料写真もいくらか掲載されており、後期型が好きな方は必見だと思います。
オークションの発達でこの手の古本が安く手に入るのはありがたい限りです。
●鉄道ジャーナル 1977年12月号
これは表紙の写真がかっこいいってだけ。ほんとにかっこいい。
前から気になってるのが、このくらいの時代の写真だと塗装がすごく朱色っぽい写りのが多いのね。
同じくらいの時代で新造当初の写真だと深みのある赤に見えたりもするので、
褪色によるものなのか…?などと邪推していますが、果たして。
できれば模型もこの表紙ほどでないにせよかすかに朱色っぽい感じに塗りたいなあと思っています。
ありがとうございます。
そうなんです。いまのは一体成型…
でも仰せのように初期型を作りたい人向け?に
旧キットも並行して売ってますね。
非貫通時代!美しい形態ですよね。
モニター屋根は阪急キットあたりから
持ってくるのでしょうか。