小田急中心の模型のブログ

Nゲージで私鉄電車を楽しむブログです。
旧小田急中心の模型のページ(2003~2014)の製作記も再掲載しています。

営団5000系細帯車製作記・・・その3

2011年09月26日 15時42分19秒 | 営団地下鉄
***この製作記は2007年11月から2008年8月にかけて、本サイトへアップしたものです。当ブログに移転の上掲載を継続します。なお、完結済み製作記の為今後の新規更新はしません。2011.09.26***

■営団5000系細帯車製作記■

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2008年6月28日



手こずった配管の引き直しですが、無理をせず
一日の最大進度を1両分の完成までに留め、
コツコツ作っていきまして、ようやく4両
全てのP車の配管作業が終わりました。
最後まで苦戦しましたが、まぁ数をこなせば
慣れることでしょう(^^)

実際やってみての感想としては、やはり手を
かけるだけの効果はあるかなぁといったところ
です。ご覧の通り中々へろへろな仕上がりながら、
やはり従来のランナー引き伸ばし線よりは立体感
が増しました。これで塗装した後、いかにすっきり
仕上がるかが問題ですが(色が乗るまでわから
ない傷や粗は多い)、とりあえず現時点での結果は
上々です。




途中まで全然気づかなかったのですが、中野方
先頭車のモハ5000はどうやらヒューズボックス・
配管ともに助手席側にしかなかったようなので、
模型でも同様に再現してみました。実を言うと
取り付け穴を開ける段階まで中間車同様と
思い込んでいたのですが、前回更新時に触れた
「営団車両写真集」を見ると、形式写真(新造
間もない頃の3次車)ではヒューズボックスが
一つしか付いてないし、東西線開業時の
車両搬入(九段下近くのトンネルに穴を設けて
クレーンで入れたらしい・開業時なので
当然1次車)の様子を記録した写真では、片方に
しか配管が引かれていない妻板がドーンと写った
写真があったので、これらの間のグループとなる
2次車(今回のプロトタイプ)も同様と考え、余分な
取り付け穴を埋め込んだのでした・・・。

なお、前述の妻板写真や、当時の前面の様子を
見る限り、最初は前面運転席窓脇のIRアンテナ
がなく、代わりにこの妻板の配管がない側の端に
取り付けられていたようです。現時点では
未取り付けですが、これも近々再現してみる
予定です。




前述の写真集内にある形式写真を参考に、
配管無し妻板へのステップ取り付けも
行いました。恐らくは一定の法則に基づいて
付けられているものと推測して作業を行い
ましたが、実車通りかどうかは不明です。

なお、このステップの取り付け穴、特に
一番車体外側寄りのを開ける際には、
細心の注意が必要です。というのは、
一体ボディの場合、妻面のこの位置に
穴を開ける=側面の肉厚部分(?)に
穴を開けるということで、例えばドリルの
刃が僅かに外側寄りに傾いた状態で
穴を開けてしまったりすると、側面が
それに押されて盛り上がってきてしまいます。
説明が下手で申し訳ないのですが、ようは
腰板のコルゲートモールドを痛める可能性が
あるということで、実際今回その失敗をやりま
したので、今後作られる方は注意されたほうが
良いかもしれません。

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2008年8月2日



晩秋の着工以来、のろのろと製作を続けるうちに
とうとう夏本番となってしまいましたが、
時間の関係で一番不向きな梅雨時に一気に塗装が
進みましたので、今更ながらご紹介致します(´∀`)

大まかな流れとしては青帯発色用の白(GM37番)
→帯の水色(Mr.Color34番+GM37を1.5:0.5くらい
で調合)→銀(GSIのスーパーステンレス)→表面保護
のクリア(GM40番)・・・といった感じです。非冷房時代
の実車は帯の水色がかなり薄い色だったらしく、
当時の写真を見ると確かに晩年の鮮やかなブルーとは
かなり異なる印象の色ですが、一方で模型としての
見栄えや個人的な好みもあり、結局やや鮮やか過ぎる
かなと思いつつベースにはMr.Colorの34番(晩年の
ブルーに丁度良いほどの鮮やかさ)を使い、比率も
ブルーを強めに調整しました。銀を塗り重ねるまでは
どんな雰囲気になるかイマイチ読めなかったので、
ドキドキしながらマスキングを剥がしていったのですが、
思ったよりは違和感なく仕上がったかな~なんていう
気がしています。銀に使ったスーパーステンレスの
質感共々、塗装自体に関しては中々満足な結果
となりました。

ただ、この塗装で一気に製作のモチベーションを
下げてくれる事態も発生し・・・。まぁ、下でも詳しく
書きますが、今回の目玉である前面帯の細帯化に
伴って自分で引き直したコルゲートが、ギラギラした
銀のおかげもあって粗の目立つものに
なっちゃったんですよね・・・。部分が部分だけに
これは中々ショックでした(つД`)




ちなみに実車をよく見ると帯は板状のもので、
帯自体はドアにも回っているものの、その両端では
少しだけ途切れています。部分としては模型で
言えば吹き込み防止の為にマスキングテープに
切り込みを入れる部分にあたるので、ついでに
それを再現してみようかとも思ったのですが、
一方で余程クッキリした塗り分けができない限り
却ってみすぼらしくなることも予想され、迷った
挙句省略したのでした・・・。塗り上がったものを
見てみると、やっぱりちょっと帯に連続感がありすぎ
かな~という感じもしますが、いかがでしょうか・・・。

それにしてもモールドのコルゲートは非常に繊細で、
今回のように輝きの強い銀色を塗るとそれが
なおさら引き立ちます。逆に自分で引いたコルゲートは
その粗さが引き立ってしまったわけですが、そういう
加工のない電車に使う分にはより満足感が得られる事
と思われ、近々着工予定の東急8500や営団3000の
製作が楽しみになってきました(゜∀゜)




問題の前面。撮り方でも随分見た目が変わるので、
少しでも粗の目立たない光の当て方をしました(苦)
もっとも、一番問題なのは乗務員扉の前の部分の
コルゲートなんですけどね・・・。

とりあえず色を塗り終わったら、まずは別に塗って
おいたライト類の取り付けを行いました。これは
車体のギラギラした銀色とは少し違う、落ち着いた
銀色のように思われたので、プライマー処理の後
Mr.Colorの8番を筆塗りしてあります。ヘッドライト
のレンズは例によってキラキラ化加工を施して
ありますが、今回も中々効果を上げてくれました。
若干仕上がりにバラ付きがあるので、これの改善
が今後の課題ですかね。

前面窓はもう少し小さくてもいいかな~という気も
しますが、今回は灰色Hゴムということもあって
幾らか小さめに見えるようにはなったようです。
運行番号は詳しくないので当時の写真を参考に
適当に貼り、方向幕は西側先頭(Mc5000)は中野、
東側先頭(Tc5800)は竹橋をそれぞれキット付属
ステッカーから切り出して貼り付けました。今回は
昭和41年製造の電車の新車当時をプロトタイプ
としているため、その時代設定が際立つ行き先
として竹橋を選びましたが、ものの本によれば
国鉄乗り入れは竹橋開業から半年ほど後の
大手町開業時に開始との事なので、西側は
ちょっと普通すぎる行き先になってしまいました。
最初は「荻窪」なんて考えてたんですよね・・・。
キットのステッカーには入ってないので、丸ノ内線
旧型車の幕をサイズ調整して使えないかな~とか
考えてたんですけどね・・・。




前面以上に問題な乗務員扉周辺のコルゲート。
もうボロボロですね・・・(つД`)頑張ったのに・・・。

細部への色差しはHゴムにGM14番(灰色9号)と
37番(白)を適当に混ぜたもの、サッシにMr.Color
の8番を面相筆で塗ってあります。今回は使った
銀色が、割と暗く見える事の多い色なので(うまい
光の当たり方をした時だけキラリと光る)、Hゴムは
ある程度明るい色にしたほうが目立つだろうと
考えて白を混ぜましたが、これは当たりだったかな
と思います。ただ、両開き扉の戸当たりゴムは、
黒Hゴムのような丁度良いペン等も見当たらない
ため、近々薄めたエナメル塗料でも流し込んで
再現しようかと考えているところです。

サッシは何の工夫も凝らしていませんが、ガラス
パーツへの色差しの為はみ出しても何度でも
修正が効く反面、どういうわけかサッシだけ異様に
モールドが浅く、ただでさえ色差しが苦手な私は
四苦八苦する結果となりました。あまり出っ張り
すぎていると雰囲気を損ねるという事なのでしょ
うが、もう少しだけ・・・(´∀`;)
逆にHゴムは適度な出っ張り具合で、余程の事が
ない限り限りはみ出す事はなさそうです。

それにしても賑やかな側面の電車ですね。
近頃の新型車を見慣れていると尚更ですが、
手持ちの東急8500あたりと見比べてみても
やっぱりステンレス車黎明期(ってほどでも
ないか?)っていう香りが漂います。恐らく
鋼製車全盛の時代には愛想のない電車に
見えたのでしょうが、あまりにもサッパリした
外観の電車が多い今から見ると、この5000
に限らず初期のステンレス車は鋼製車とは
異なる、独特の味わいが感じられますね。
・・・なんてわかったような口を聞いてみる(´,_>`)




ちなみに同じくコルゲートを持つ東急8500と
並べるとご覧の通り。車体そのものの雰囲気
の違いもさることながら、使った銀色だけで
だいぶ印象が違うのがお分かりかと思います。
コルゲートは独特の反射がある分、そんなに
ギラギラした銀色を使わなくても雰囲気を
損ねないようですが、しかしこうして見比べると
普通の銀がアルミカーに見えなくもないのに
対し、スーパーステンレスは・・・
どう見てもステンレスです。




ついでに顔の比較も。九段下的な並び(・∀・)
地味にヘッドライトは両者とも同じパーツを
使ってあります。銀河N-017、驚きの汎用性です。

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2008年8月24日



最近、完成間近になると製作記の更新を
ほったらかして作業に没頭してしまう事が
多く、製作記の最後が非常にお粗末なもの
になりがちで申し訳ないのですが、不覚にも
また同じ展開となってしまいました(´Д`;)
まぁ、・・・今回もそんな感じで一応の完成を
見たという事ですね。

前回の更新後に行った作業としては、屋根
周り・床下の仕上げが主なもので、屋根と
床下は全体を明るいグレーに塗り、ベンチ
レーターは逆にグッと暗くしたグレーを塗って
あります。このベンチレーターはGMの東急
7000の付録品である八角形のものですが、
この作業直前になって入手した資料写真を
見る限り「八角形」というよりは「長円」と言え
そうな角のない、丸みを帯びたものでした。
今回は試しに加工してみたところ、思いの
ほか均一に仕上げるのが難しくて断念した
のですが、ちゃんとした形にすればより
独特な空気の漂う車両になる事と思います。




最後に先頭車の完成した図を一枚。
この写真で履いている台車はFS356と539を
合成したもの(以前ここでご紹介したもの)
ですが、この台車は完成直前になって急遽
不採用が決まり、完成時の台車は全車キット
指定のFS539(つまり、晩年用)となりました。
理由としてはいざ両数分を揃えるべく改造を
始めたら、思いのほか仕上がりが揃わず、
7両分が出揃ったとしても仕上がりがバラ
バラすぎて却って見た目を損ねる・・・という
ものですが、形としては当初予定していた
改造台車のほうが似合っているのは言う
までもないところで、残念でしたね・・・。

まぁ、そんなこんなで10ヶ月に及ぶ長旅の末、
ようやく全車完成となりました。なかなか進ま
ない製作記にお付き合いいただきまして、
ありがとうございました。

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60年代の地下鉄2種。
コルゲート付きステンレス車体、貫通式前面、ライトや小窓類の配置も
ほぼ同じながら、それぞれに個性溢れる外観なのが面白いところです。

今回は当初よりバリバリに作りこむ事はあまり考えていなかったとはいえ、
妥協に次ぐ妥協で予想以上に中途半端なものとなってしまった感は否めず、
仕上がりについては相当不満が残ります。
ただ、一方で当初はきちんと完成させられるかすら怪しかった(失敗して
車体をダメにするというよりは、途中でやる気を失って放棄してしまうのでは、
という意味で)のも確かであり、とりあえず形になっただけでもまぁ良かったのかなという思いもあります。
まぁ、色々な経験をしましたので、今後に生かせればと考えているところです。

・・・どうも感動に欠ける最後ですね(^^;)

営団5000系細帯車製作記・・・その2

2011年09月22日 19時15分27秒 | 営団地下鉄
***この製作記は2007年11月から2008年8月にかけて、本サイトへアップしたものです。当ブログに移転の上掲載を継続します。なお、完結済み製作記の為今後の新規更新はしません。2011.09.22***


■営団5000系細帯車製作記■
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2007年12月4日



さて、お次は冷房搭載後の形となっている屋根板を
非冷房仕様へと改造する工作です。
具体的にはモールドされているクーラーの台座と
ベンチレーター跡を撤去するというものなのですが、
後者はまだしも、クーラー台座のほうはかなりゴツく、
また、ただ削るだけだと屋根板に四角い穴が開いて
しまう(可能性がある?)ため、結構やっかいです。

今回は製作記冒頭に書いた事情により10両分の
材料を確保してあるものの、実際完成させるのは
7両のため、余剰となる屋根板を使って試験的に
改造してみました。その時はとりあえず台座を
削ってしまって、そこで開いた大穴に厚めのプラ板を
はめ込んで埋める・・・という工法でした。ところが、
その後GM海老名にて予め裏打ちをしてから台座を
削るという工法が紹介されているのを見て早速まねて
みたところ、こっちのほうが楽とわかったため、早速
本チャンに取り掛かりました。

で、まぁひととおり仕上げたのが左の画像の車体です。
工作が雑だったもので、傷の修正にだいぶ時間をとられて
しまいましたが、どうにかこうにかツルスベな屋根板に
なりました。今後はここに八角形ベンチレーターを
並べていくわけですが、未だに詳しい位置がはっきり
しないため、暫くは地道に残りの車両の非冷房化改造を
進めたいと思います・・・。




ちなみに改めて載せるまでもないかもしれませんが、
屋根板の改造部分裏側はこのようになっています。
窪みに厚いプラ板をはめ込んで、その後で
表側の台座を削ったということですね。

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~2008年3月2日



前回の更新からすっかり時間が経ってしまいましたが、
ようやく7両全車の非冷房化が完了しました。とりあえず
各屋根板に薄くグレーを塗装しまして、大きな仕上げ漏れ
などがない事を確認しましたので、いよいよ楽しい
細部工作に突入する事ができそうです。

一応今のところ配管も真鍮線とかで作り直してみようかなぁと
考えていますので(極めて単純な配線なので、慣れない
真鍮線工作をするには最適かなと^^)、作業が進みましたら
また順次アップしていきます。

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2008年5月17日



またまた久々の更新となってしまいましたが、
多少作業が進行しましたので、ちょっと触れて
みたいと思います。

まずは以前より取り替えようと思っていた
前面貫通扉脇の手すりを交換しました。
手すりはクロポの小田急FM用手すりのうち、
乗務員扉脇用と思われるもので、大小
あるうちの小タイプのほうだったと思います。
微妙に小さい気がしないでもないですが、
それほど違和感はないと思います。

ついでにワイパーの取り付け穴も
開けておきました。




長らく作業がストップしていた理由のうちの
一つであるベンチレーターの配置ですが、
先日ブログのほうにもちらっと書いたように、
最近になって営団車両の写真集を購入したため、
それに掲載されている形式写真や形式図
(ただしどちらも決定打にはならないもの・・・)を
もとに、推測を交えつつ位置を決定しました。
恐らく完璧とは言いがたく、間違いもあるものと
思いますが、今回は資料探しだけですっかり
疲れてしまい、寸法を割り出す頃にはほとほと
嫌気がさしていたので、過度の追求は
やめることにしました。

当時の写真を見る限り、屋根板が割と明るい
グレーで、ベンチレーターはやたら暗い色のように
思えるので、それを再現すべく現段階では
ベンチレーターは固定していません。本当は
この段階では取り付け穴を開けておきたい
ところですが、今回使用するGMの八角形
ベンチレーター(東急7000付属のもの)は
取り付け足がなく、新たに取り付けるにも
やっかいな構造である事がわかったので、
ゴム系など、微調整のきく接着剤で
取り付ける事にしました。そのため、現段階では
ドリルで軽くさらって最低限の目印を
付けてあるだけです。




詳しい事はわからないのですが、当時の実車の
写真と、晩年の屋根上写真とを見比べた限りでは
パンタグラフ周りの配管に大きな違いはないように
見えました。そのため、今回はキットのモールドを
そのまま生かそうか・・・とも思ったのですが、
ある日ネット上で見かけた凝ったパイピングの
地下鉄作品に影響され、気づけばモールドを
削っている自分がいたのでした・・・(^^ゞ
まぁ、今回は中野方先頭車(モハ5000)に
配管を新設しなければならないので、全車配管の
仕上がりを統一するという狙いもあるんですけどね・・・。

肝心の配管材料は、長らく使い続けてきたランナー
引き伸ばし線から離れ、ついに真鍮線に変更しました。
以前よりその立体感に惹かれてはいたものの、工作の
難しさを考えて尻込みしていたんですよね・・・。
それを今回やってみたわけですが、案の定困難を極め、
画像に写っている1両の配管を作っただけで物凄く
疲れてます・・・orz

一応配置は前述の通り晩年と同じとしてありますが、
昔の写真を見た感じだと、ヒューズボックスに
引き込まれるあたりも他の部分と同じ太さの配管のように
見えるので(晩年の写真ではヒューズ接続部のみ
やや細くなっている)、全部0.4ミリの真鍮線で作りました。
これの曲げ作業には大変苦労しましたが、とりあえず
曲げる前によく炙っておくこと(そして曲げる前に軽く
冷ます・・・当たり前ですけど最初はアチチって感じで
無理やり作業してました´∀`;)、そしてヤットコを
使うようにしたことでだいぶ作りやすくなり、苦労は
したもののある程度感覚はつかめてきたように思います。
今回は配置が単純という事で初めての真鍮線工作の
題材に選びましたが、妻板~屋根板への接続部が
かなり立体的な曲がり方をしているため、ここには
かなり時間がかかりました・・・。

配管の固定には、当初割ピンを使うつもりで作業して
みたのですが、柔軟性がなくどうにも使いづらいので、
0.2ミリの真鍮線を輪っか状にしたもので代用して
しまいました。本当ならフィーダーコードなどをバラした
ものを使うのが正攻法(?)のようで、確かに0.2ミリ
真鍮線だと微妙にゴツいかも~っていう気が
しないでもない・・・(汗)
なお、取り付け穴を開ける前の時点で配管の台座
となる部分を、エバーグリーンの極薄プラ材にて
作っておきました。




妻面側から見た様子。
ご覧の通り、元のモールドの通りの引き回しです。
貫通扉の少し上あたりの微妙な曲がりは、実車の
写真を見ても曲げ損なったようにしか見えないほど
微妙な曲がり方でしたが、一応それっぽく再現して
あります。ヒューズボックスは0.4ミリの穴を予め
あけておいて(貫通させる必要はない)、そこに
真鍮線を差し込む構造としてあります。配管を
固定する関係で、ボックスも既に固定してあります。

妻板の端に付くステップは手元に適当なパーツが
なかったことや、数が多いことからモールドそのまま
というのも考えたのですが、しかし配管だけいじって
あるっていうのもバランス的にどうなのかなと
思いまして、結局0.2ミリの真鍮線をコの字型に
曲げて(幅が狭いのでなかなか難しい・今回は
ステンレス定規の厚みを使って曲げました)、
取り付け穴に差し込んだ後で細かな整形をする
という方法にて交換しました。しかし、仕上がった
ものを見てみるとどうも曲げがシャキッとしてなくて、
余計な事をしたかなぁという気が・・・(ノД`)




これは結構前のことなのですが、台車を試しに
改造してみました。キット指定のFS539は交換後の
台車(80年代以降くらい?)と思われ、初期の
台車は東武8000のFS356や、小田急3100の
台車風の本体にFS539のボルスタアンカを
合わせたような形をしています。元々工作の
やりづらさや強度などから台車の改造、特に
お金もかかるニコイチ的なものは極力避けたいと
考えていましたが、FS539と356、どちらを使っても
かなり雰囲気が違いますので、やむを得ず両者を
組み合わせることにしたわけです・・・。ちなみに
同様のケースが同じ営団の3000系でも見られ
まして、こちらもキット指定はFS510ですが
交換前はこれまたFS356あたりで代用できそうな
形をしています(全然違う形のを履いてたのも
いたようですが・・・)

さて、話が逸れましたが、二つの台車を組み
合わせて出来上がったのがご覧の台車です。
FS356の揺れ枕を削り、そこにFS539より
切り出したボルスタアンカを薄く削った上で
貼り付け、加えてFS356側に元々ある
ブレーキ類の一部を削り取る・・・といった
感じです。雰囲気としてはだいぶ近いものに
なりましたが、どうやらボルスタアンカの向きが
逆っぽかったりもして(縦長の三角形の部品と、
もう片方の部品の位置関係が逆?)、あくまでも
雰囲気を近づける程度のものです。

営団5000系細帯車製作記・・・その1

2011年09月22日 19時07分35秒 | 営団地下鉄
***この製作記は2007年11月から2008年8月にかけて、本サイトへアップしたものです。当ブログに移転の上掲載を継続します。なお、完結済み製作記の為今後の新規更新はしません。2011.09.22***

■営団5000系細帯車製作記■

今年、2007年の春に引退した東京メトロ東西線の5000系。
いかにも昔の地下鉄という感じの飾らない外観がとても気に入っていまして、
確か小学生のときにGMのJR201系キットからの改造を試みたことがありましたが、
相鉄7000くらいならまだしも、201から作った営団5000ってのはさすがに子供の目から
見ても無理があるなという感じで(^^;、一応出来上がりはしたものの
ものすご~く微妙な気分で眺めていたのを覚えています。
そして、気合の入った金属キット以外に適当な材料が見つからなかったことや、
そもそも小田急電車の製作に没頭していてそれどころではなかったりで、
しばらくこの電車を作ろうと思うことはありませんでした。

ところがこの秋、ついに、というか・・・クロスポイントからプラキットが発売され、
ちょうど近頃地下鉄がマイブームな事も手伝って、発売早々に購入して来たのでした・・・。
今回の5000系に限ったことではないのですが、クロポの車体はかなり細かなディテールまで
再現されている反面、それら繊細な部分を傷つけないように・・・と考えると大規模な加工は
やりづらいという事もあり、当初はほとんどいじらず、キットのプロトタイプである晩年、
東京メトロ化後の形態を製作する予定でした。
ところが一方で、5000系が出ると聞いた時点でまず作りたいと思ったのは前面の帯が
細かった頃の5000系でして、正直そっちへの未練も捨てきれずグズグズしていたところに
早くも「それ」を実践した作例を拝見する機会に恵まれたため、急遽予定を大変更、
昭和40年代前半ごろの5000系を製作することに落ち着きました。
この時代の場合、何でも、側面の帯も末期よりやや細かったとか、側面窓のユニットサッシも
角が丸いタイプだったかも・・・とか色々と再現しきれなそうな点もポツリポツリあるので、
今回は思い切って細部の違いなどには目をつぶり、とりあえず初期の5000系の
雰囲気を再現することに力を尽くしてみることにしました。

さて、まぁ毎度お決まりの「前置き」がいつにも増して長くなってしまいましたが、
このページでは今後、この5000系の製作が進むごとにその作業の様子を随時アップして参ります。
ぜひご覧ください!

2007年11月10日~12日



まずは改造前の様子です。
まぁ、東西線の5000系と聞けば大多数の人が思い浮かべる
と思われる外観ですね。小学生のときにコレに乗って葛西の
地下鉄博物館に連れてってもらった事なんかを思い出します。

今回はこれの前面帯を細帯化し、帯を狭めた分だけ
コルゲートを作り足す、という工作をやることにしました。




具体的にどうなるのかイメージしづらいと思いますので、
いきなりですけど改造後の車体を載せちゃいます。
まぁ、こんな感じで変身させます。帯のモールドを
撤去する関係上、ライト類は自然と別パーツ化
する事となりました。
ライトケースも銀色なので、この段階で
接着してしまってもいいのですが(画像の車体は
撮影用に仮取付)、当時の実車写真を見ると車体と
ライトケースとでは輝き具合にかなりの差がある
ように見えたので、今回はそれを再現すべく
別々に塗装→仕上げ段階で取り付けの予定です。




幅を狭める前面帯は、側面の帯と同じ幅になるように
しました。当初は帯を撤去した部分だけコルゲートを
新設する(つまり帯のかからない裾部分のコルゲートは
モールドを生かす)予定でしたが、いざ作業してみると
追加分と元のモールドとの差が、微妙にですが
わかってしまったため、靴摺りの下にある2本を除き、
乗務員扉より前のコルゲートは一旦全て削り、
改めて付け直しました。
これでもまだ多少の違和感はあるのですが、
少しは差が目立たなくなったかなぁと・・・。




さて、ここから加工の様子を順次ご紹介していきます。
一応意識してマメな撮影を心がけたのですが、
如何せん高価なキットの加工につき作業中は
しくじらないようヒヤヒヤものでしたので、一番
肝心な(?)帯の撤去中の画像などは撮れませんでした・・・。
わかりにくいですが、写真のないところは何とか
ご想像いただければ幸いです・・・(汗

さて、まずは側面の帯と同じ幅となるよう、
ご覧のように鉛筆で線を引きました。既に箱に
なってるとこういう作業もなかなかてこずります・・・。

そして、線を引き終わったらその線の上から
そこそこ深めにカッターで筋を彫っておきました。




いきなり飛んでしまってすみません。やはりこの帯の撤去が
今回のハイライト(帯色が帯色だけに、ね・笑)とも言えそうな
工程でして、最も緊張する作業でした。
とりあえずカッターの刃をかなり寝かせて、そして
一気に削ろうと思わずだましだまし削って
いきましたが、どうしても傷を付けてしまったり
深く削りすぎてしまったりしますので、そういうのに
ついてはもう後で修正すればいいとある程度の
ところで割り切り、とにかく帯をきれいに細く
することを心がけての作業となりました。




・・・なんて偉そうな事を言っているそばから
本来なら傷つけてはいけない、残す部分の
帯モールドまで少し削ってしまいました。
いっそ全部削ってしまって、後で帯材などを
貼って復活させてもいいのですが、今回は
瞬着を盛って整形する方法で乗り切ることに
しました。

作業としては、GMの金属箔素材ステッカーを
適当な幅に切り、それを帯の淵に合わせて
貼っていき、よく密着させた後で削りすぎた
部分にゼリー状の瞬着を盛るという流れです。
ステッカーは、言うまでもなく余分なところに
瞬着が付かないようにマスキングする為に
貼るのですが、この時金属箔素材のものだと
よりエッジがくっきりする気がしていまして、
私はこうした修正作業の時にいつも使っています。




瞬着乾燥後、ステッカーを剥がした様子。
画像が小さくてちょっとわかりにくいかもしれませんが、
接着剤を盛った部分もキリッと角が出ているのが何とか
お分かりいただけると思います。あとは余分な瞬着を
丁寧にカッターやヤスリで削ってキレイに仕上げれば
修正完了です。




アングルがコロコロ変わって申し訳ないですが、
修正後の様子。何とかキレイな帯のモールドに戻りました。




細帯化が済んだら一旦削ってしまったライト類を復活
させるべく、それらの取り付け穴を開ける作業に
取り掛かりました。
位置は一応元々のモールドと同じ位置になるように
したつもりですが、作業中の誤差をごまかすために
微調整もしましたので、もしかしたら微妙にズレて
たりするかも・・・。

今回はヘッドライトに銀河のN-017(新型国電切妻用
シールドビーム)、テールライトに同じく銀河の
N-020(テールライト)を使うことにしたので、それらに
合わせた径の穴を開けました。




そして、次は細帯化に続く大工事、コルゲートの復活に着手。
肝心のコルゲートの素材については色々考えましたが、
色々お聞きした話やら、一番慣れている素材である事やら、
そんな理由からランナー引き伸ばし線を並べて
コルゲートっぽく見せる方法を採ることにしました。
しかしこのランナー引き伸ばし線、改めていうまでもない事
なのですが、同じ太さのものをたくさん作るのはかなり大変で、
今回は多少太さにムラができてしまいました・・・。
真鍮線を使い慣れている方でしたら、そちらのほうがいいかも
しれません。

コルゲートの取り付けはまず乗務員扉横の部分から初め
(乗務員扉部分のコルゲートモールドには手をつけてないので、
それと位置・間隔が揃うようにランナー伸ばし線を並べていく)、
本数や位置に間違いがないよう細心の注意を払いながら
前面にも貼っていきました。しかしNゲージの大きさで
この作業は本当にキツく、目がチカチカしてきました・・・。
そして案の定、数えてみると側面と前面で本数が一本違う、
なんていう事態になったりでえらいことになってしまいましたが、
接着した延ばし線を一旦全部剥がして付け直したりして
どうにかこうにか仕上げ、めでたくコルゲート復活となりました。

ついでに前面の端っこ(車体角部分)0.2ミリくらいの部分の
コルゲートを削り取り、そこに0.3ミリプラ板を極薄スライス・
帯状に切り出したものを貼り、実車にある縁取り状の部品
(よーく見るとこの車体にも幕板部分などに薄っすらと
モールドが確認できるかと思います・・・)を再現しました。
そして、一連の加工で削れてしまった部品を適宜復活させ、
ライト取り付け穴部分にかかったランナー延ばし線を
ドリルで削り取れば、前面の加工はひとまず終了となります。




取り付け穴をランナー延ばし線接着前に開けておいたのは、
極細のランナー延ばし線がビッシリならんでいるところに
ドリルを突っ込んで穴あけをすると、延ばし線に力が
かかりすぎて列が乱れるのではないか、という考えからの
作業順序ですが、もしかしたらやり方次第ではこんな手間の
かかる事をしなくても大丈夫なのかもしれません。

ともかく、取り付け穴を開け終わってライト類を仮に取り付けて
みたのが左の画像です。いやぁ・・・何だか自画自賛で
あれですけれども、自分がやったにしては上手くいった
かなぁなんて・・・(^^;
キットの箱を開けて最初に車体見たとき、こりゃ細帯化は
(技術的に)絶対無理だな、と思ってたんですよね。
それがまぁキッカケとなる出来事に恵まれ、実際手をつけて
実現しちゃうとは・・・いやいや、ほんとにうれしい限りです。




正面から見た様子。
最初に加工したほうと後からやったほうとで微妙にコルゲートの
仕上がりに差が出てしまいましたが(しかも先にいじったやつ
のほうがマシとは・・・T_T)、とりあえず2両とも無事に加工が
済んでよかったです。とにかくキットが高価なので、正直
失敗したらどうしようっていう思いがず~っとあったんですよね・・・。
最悪、修復不能になった前面を丸々切り取って自作するという
計画も頭の隅には置いてあったのですが、実際にやる事に
ならずに済んだのは幸いでした。

これであらかた仕上がりましたが、貫通扉両脇のコルゲート
の処理がやや荒っぽいので、これに軽く修正を加えて、
ついでにその上の手すりも取り替えちゃおうかな~なんて考えてます。

さて、以前作った丸の内線のように、側面のドアを大窓ドアに交換・・・
なんて作業もないので、とりあえず車体本体に関する改造は
これで一段落です。

あとは、もうひとつの大工事である屋根板の非冷房化
改造ですが・・・その屋根板を見る限り、これもまた
大変そうですね~(´~`;
そもそもベンチレータとかパンタの正確な位置もまだ
よく知らないっていう・・・。この時代だとおそらく
八角形のベンチレータだと思うのですが、どの位置に
幾つ付いているかによって調達する部品数も変わって
くるので、まずは資料探しとなりそうです。

営団丸ノ内線旧型車製作記2009年版・・・その2

2011年09月21日 22時06分02秒 | 営団地下鉄
■営団丸ノ内線旧型車製作記2009年版■


2011年9月21日



製作記をブログに移転の上、更新を再開いたしました。
他の製作記も追って同様の構成とします。引き続きご覧ください。

さて、掲載開始からまもなく2年になろうとしているのに、未だに3両目の箱組みです。
しかも箱にしたのは既に1年以上前・・・さすがにそろそろ、来年くらいには完成
させたいものです。(既に目標が今年じゃないw)

今回箱になったのは631号で、編成中ほどに封じ込めとなる500形です。
ホンモノはたぶん通り抜けを考慮して貫通扉を撤去していたか
畳んでいた?んじゃないかと思うので、今後扉をくり貫くかもしれません。



500形は644番までが方向標識灯(方向幕両脇の四角いランプ)を装備
していたとかで、左の653号はそれが無いタイプ、右の631号は
これが有るタイプです。
キットのパーツ構成では、原型窓枠にしようとすると強制的に標識灯のある
タイプになるので(だから653号はHゴム窓前面とニコイチ)、作る上では
こっちのほうがカンタン。
653+466+631+654+318+632となる今回は、それぞれのタイプの500を更に1両ずつ
作ることとなります。




通勤電車では珍しく屋上が限りなく平滑なので、残りの3両を箱に組みさえすれば
あとは雨樋付け直しくらいで塗装に進めるわけですが、
一方で中間運転台の多さ=顔の加工の多さが壁となり、なかなかこの状態より進みません・・・。
帯デカールが駄目にならないうちに早く仕上げたいものです。




ちなみに以前の記事にてTS310による代用を目論んでいた台車は、
結局その後正規のFS309が手に入ったため、きちんとした下回りが作れそうです。
ビス止め式の床板をそのまま使うと台車が車体中央に寄り過ぎる(オーバーハング
が長すぎる)ので、そのあたりはきちんと手をかけたいと考えています。

営団丸ノ内線旧型車製作記 2009年版・・・その1(本サイトより移転)

2011年09月21日 12時56分48秒 | 営団地下鉄
***この製作記は2009年11月に本サイトへアップしたものです。
当ブログに移転の上、更新を継続する予定です。2011.09.21***

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■営団丸ノ内線旧型車製作記2009年版■

数年前に丸ノ内線の旧型車キットが発売された時、すぐに買って大窓ドア仕様で仕上げましたが、
たかだか4年ほど前の製作ながら今の目で見ると色々と不満が出てきます。
床板を自作して車内を作ったり、サインカーブもちまちまとインレタを貼ったり、
当時なりに頑張った感はあるのですが、やはり技術的には拙いところがあるのです。
いずれレストアをしようかという考えもあったのですが、私の場合一度完成したものに
手を加えて納得のいくものに仕上がったためしがなく、躊躇していたところ
ひょんなことから未組立のキットを譲っていただく機会に恵まれました。
こうなるともう新規に作る編成の事で頭が一杯で、既存の大窓2両編成は
あえなくというか無事にというか、、、静態保存(?)が決定したのでした。

さて、旧作では開業間もない頃に憧れて・・・加えておかねがなかったこともあり、
ドア交換の手間を覚悟で初期の短編成としたのですが、今度は幸運にも6両分の
部材が揃っていますので、迷わず小窓ドア・6連という、一番ノーマルな本線仕様
とすることにしました。
この仕様の魅力は何といっても中間に挟まった車両のバリエイションと、
工作の容易さでしょう。車体の基本部分がラクに作れれば、
息切れすることなく細部工作に力を注げるのです。これはとても嬉しい事です。

具体的な編成については随分考えましたが、
・前面窓が原型
・方向幕脇の表示灯付き
・300と400と500を全部含む編成
(上2つは先頭に出る車が対象)
という条件で探したところ、全部の条件を満たす編成はどうやら
居なかったようですので、色々と条件を緩くして

←荻窪 653+466+631+654+318+632 池袋→

という編成にしました。500型は644番までが方向表示灯付きですので、
631号と632号が表示灯付、653号と654号が無となります。
先頭に出る500型は殆どが更新時に前面窓をHゴム化していて、
この編成でも653号は後にHゴムとなっていますが、個人的にどうしても
この顔が好みでない為、653号と654号のみ未更新仕様とする予定です。
恐らく顔を弄る前だと側面ドアも大窓なんじゃないかと思うんですが、
このあたりはやる気と相談して決めていきたいと思います。
状況次第では無理をせず小窓のままにするかもしれませんね。
完成しなきゃ元も子もないんで・・・(´∀`;)

なお、上記の通り更新車と未更新車の混合編成となりますので、
時代設定は自ずと絞られてきまして、631号と632号の更新(S48年)~
653号と654号の更新(S52年)くらいの頃となります。

前置きが長くなりました。例によって進行はノロいと思いますが、
気長に書いていこうと思います。ご笑覧くださいませ。


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2009年10月~11月2日



まずは前面の加工から始めました。

旧作ではモールドのまま仕上げていたヘッドライトですが、
このまま塗装するとかなりカッコ悪い事がわかった為、
今回は迷わず市販パーツに交換しました。使用するパーツ
はとりあえず銀河のN-017を合わせて様子を見ていましたが、
その後、以前RMMで見た銀河のN-018使用の300型
登場時仕様(富士川車輌さん作だったとおもう)のカッコ良さ
に影響されて、そっちに変更しました。たぶん形とか大きさは
N-018のほうがいいと思うんですが、質感の面ではN-017も
捨てがたいものがあります(一旦車体と一緒に赤く塗った後、
先端だけ削り出せば中々リアルになるんじゃないかと・・・)

このほか、今はまだ交換していませんが
手すりと貫通扉のドアノブも市販パーツにする予定です。




まずは先頭に出る500型から作り始めたので、
切り継ぎパーツは運転台のないものを選択して組み立てて
あります。切り継ぎ部分がドアの端のラインに来ていて、
継ぎ目消しが楽になるようになっているのはいいのですが、
ただ継いだだけだとドアの上の隅にあるRが再現できない
ようなので、プラ材の切れ端を接着して整形してあります。




上の欄まで書いたところで文章チェックが面倒になり暫く
放置していましたが、その間に1両目の箱組みが済みました。
これは荻窪方先頭車の653号となる車体で、方向表示灯が
無く、かつ原型窓という前面を切り継ぎにて用意しました。
キットに含まれるHゴム窓前面からオデコだけ切り出し、
他を方向表示灯付き(原型窓)前面から持ってきたものです。
原型窓前面を行き先表示機のすぐ下でカットし、オデコのない
状態で一旦車体に接着した後、そこに上手く収まる寸法に
カットした表示灯無しのオデコを接着しました。

まだざっとペーパーがけをしただけで、この後瞬着を盛って
継ぎ目消しを行ないますが、慣れない工作の割にはまずまず
の出来なように思います。今回の編成ではこれをもう1両
やらなきゃならないのが、ちょっと気が重いですけどね・・・。

なお、モールドが浅すぎ+Hゴム表現が無くてカッコ悪い
行き先表示窓は、実車のこの部分の造作(パーツと実車を
比較するのが一番早い・説明しても訳ワカメかと・・・)の再現
も兼ねて削りこんであり、この後ランナー伸ばし線なり市販
ガラスパーツなりでグレードアップする予定です。
また、ライトは上記の通り銀河のN-018を使ってあります。


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2009年12月22日



久々の更新ですが、笑っちゃうくらい進んでません(^^;)
ずっと小田急2600にかかりっきりだったもので・・・
逆に言えば小田急が完成すれば本腰を入れてこれの
作業に専念することとなりそうです。

さて、前回の更新以降におこなった作業はこの行き先
表示窓のHゴム設置だけです。少し前のブログでも
触れたように当初TOMIXの113系の側面表示窓を
はめ込むつもりだったのが、幅が足りなくて無理と判明、
結局ランナー伸ばし線でHゴムだけ再現した・・・という
ものです。これもブログに書きましたが、方向表示灯が
付き、かつ表示窓がHゴム支持の車には前述のガラス
がピッタリなので、そっちははめ込みで仕上げることに
なると思います。




今回、キット指定のFS309が手に入らず困っていた台車は
割と似ているっぽいTS310(京急1000用)を試しに1両分
買って付けてみましたが、案外悪くないのでこれで代用
する事にしました。後日残りの分も買ってこようと思って
ます。パンタも集電シューもないので、理論上は走れない
電車ってことになりますが、そこは気にしたら負けだと
思っています。ふふふ

ちなみにキットの床板をそのまま使うと台車が微妙に
中央に寄り過ぎる気がしたので、適当に切り継いで
0.5~1mmくらい車端側に寄るよう調整してあります。




ちなみにFS309はこんな形してます。
てか今回調べて初めて知りましたが、丸ノ内線旧型車の
台車って地味に結構いろんな種類あるんですね。
片押し式ブレーキらしき台車(FS349っていうらしい?)を
履いたのがチラホラ居たりとか・・・。
今回はあくまでも代用台車なので深追いはしませんが、
多少調べて近づけられるところは近づけようかと思います。


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2010年2月25日



ようやく2両目となる318号の組立が済みました。
そのまま組み立てると屋根板と前面の継ぎ目に段差が
できるので、側面の上面をごく軽くヤスリがけして屋根
が出っ張り過ぎないようにしました。ついでに継ぎ目消し
の時にどうやっても消える雨樋は予め全部削っておいて
後でプラペーパーで付け直す予定です(これは組立済の
653号にも遡って行なう予定)

ライトは653号同様銀河のN-018で、手すり類は確かCPの
小田急FM用のうち、乗務員扉脇に付けるやつの小さい方を
使ったと思います。ホントはタヴァサの国鉄70・80系用(PN-
435-A)に入ってるのを使う予定だったんですが、含まれてる
数が少なくて絶対足りない!ってことで代用品を探してたら、
上記の部品がほぼピッタリの寸法でした。