おはよう!!
・
・
・
今朝は、なにをたべようか?と、冷蔵庫を開けた。。。。
薩摩揚げがあったので、それを囓りながら考えた。
食べなくちゃと思いながら、スルーしていた豆腐とワカメの味噌汁があった。。。
また、ポチ飯か、、、と思ったが、
今朝は、今ひとつ高尚な雰囲気で食べたかった。
ポチ飯は美味いが、その概念が固定しつつある。。。
芸術は爆発だ太郎さんが見たら嘆くだろう。。。
ポチ飯をもっと高尚なものにしなくては、、、
そこで、鶏ガラ出汁の素と、おろし生姜と、鰹節を入れた。
ポチ飯の文化的価値を高めるには、やはり出汁がよくなくては。。。
次に、舌触りを考えた。
そして、舌触りの任をキャベツに託した。
キャベツは短冊切り。。。歌を書くには千切りではいけないからね。。。
そこに、玉子を一つ落とした。。。
ゆるくかき回していたら、むら雲が取れるように白味が黄味から外れた。。。。春の明け方の月?
そこで、丼にポチ飯で月山を作り、黄味の月を西に配した。
そして、
やがて、昇であろう日を東に配した。
もちろん、存在感や味を考慮すれば日は梅干し。。。
梅干しを使わない日の丸弁当があったら教えてほしい!!
これで、できあがり。。。。。
・
・
まずは、鶏ガラと生姜と鰹節の出汁の効いた月山をいただく。。。
チョット不思議感のある味であったが、そんなもんだと思えば美味い。。。
味はあるのだ。味が喧嘩してるようにもおもえるけど、喧嘩するほど仲が良いなんていう便利なる言葉がある。
月山を脳裏に写すように、胃袋に移す。。。
そのうち、黄味の月が崩れ辺りに滲む。さも池に映る月が緩やかな波にくずれるように。。。
その月のかけらを匙で掬い口に運べば、まろやかな月の味。。。
ひとしきりその月と遊べば、いつしか月は西に沈み。
東の日が丼の真ん中に。。。。
箸を扇子のように開き、その向こうに日をめでる。。。
そして、箸で梅干しの日をつつきながら、月山を口に運ぶ、、、
いつしか、丼の中の月山も日もうたかたのごとく姿をけし、
丼の中には、梅干しの種だけが残る。
いずこの者が言ったのか、、、わたしでさえ丼の中に諸行無常を感じる。。。
食べればなくなる。。それも諸行無常。。。
されど、胃袋は満足。。。それも諸行無常。。。
諸行無常は特別なことではなく、当たり前のことなのだ。
マジ~~~!!とか、アリエネ~~~!!とか言う前に、
世の偉そうに言ってる言葉を、今一度吟味してみよう。
案外、当たり前のことを眼から鱗みたいに言ってることも多いのだ。
・
さてさて、食べた後は洗い物をしなくては、、といっても鍋と丼だけのはずだが、、、、
・
ということで、
ご馳走様でした。。。
美味しかった!!
こうして、意味を遊びながら食べるのもいいもんだね。
ま、昔からマメに過ごせますようにと言いながら豆を食べてるけどね。
え!? あんたね、本当に美味しくてたまらないものだと、遊ぶ暇もなく丼と箸と口が一体になって掻き込んでいるわよね!! って?
あああ、まままま、
それはそれ、そういうこともあったかな??
・
・
・