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今年も主不在の庭にかぐわしき香りをはなっていた、
嬉しくもあり、頼もしくもあり、
この時期の、ここに蝋梅が咲くことで、
わたし自身がここにこうしていられることが、幸せと感じられる、
一時は、ここを処分してもいいかなとも思ったが、
こうして、年末になるとかぐわしき香りをはなつこの蝋梅が枯れないうちは、
できるだけ処分するのはやめよう、などと思うのである、
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十分とはいえないが、実家とお寺さんに行けて、
これで正月を迎えられそうだ、
あ!
まだ、正月がうちに来てくれるという確約はないが、
それでも、
黒豆をかって、正月を味わうことにした、
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で、
一昨日衝動買いした半分の大根で、なますを作ってみようかと思い、
果物売り場をのぞいたら、ばら売りの柿はもうなかった、
で、
林檎なますなどというものを考え、色づけに人参を買った、
でも、よく考えると、林檎は酢につけてもしなっとならないよね、
さてはて、
この衝動買いした大根、どうしよう、、、
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おろし餅もあんがい旨いけどね、
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ボワーー っと、
ゆらゆら、
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金魚は目を開いて寝るんだっけ?
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やっぱり、これが正月休みの始まり、
いまのところ、絵正月より寝正月がまさってる、
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新車に乗り換え約2ヶ月、
昨日、新車の面影はないね、って言われた、
なるほど、
2ヶ月で7000㎞走ってるからね、
7000㎞でどこまで行ける!!
ハワイだってオーストラリアだって越える、
丁度フィジー諸島のあたりだ、
南の楽園、フィジー!!
青い空、白い砂浜、透き通る海、ココナツミルクを傍らにおいてハンモックで昼寝、
7000㎞走れば、そんな楽園の島にいたはずだ、
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我に返る、
我に返りたくな~~~~~い!!
ココナツミルクの代わりにヤクルトでも飲むか、
そういえば、ラジオからの聞きかじり、
「大人になったらやりたいこと、それは数本のヤクルトをコップに入れて一人で飲むこと」
なるほど、わかるわかる、
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さて、
南の珊瑚礁の魚たちとたわむれた後のつもりで、
シャワーでもあびにいくか、
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それはたぶん混沌の中に、真実を赤裸々にするものが数多く含まれているからだろう、
それが人の心をうつ、
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その考えからすれば、わたしの部屋もなんと美しいことか、
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・・・・・・・・・・・
うん、
大丈夫、
人に見られて都合の悪いものといえば、冬の扇風機くらいなもの、
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うん、
この混沌を表現するために、どれだけの時間を必要としたことか、
二、三日でできる仕事ではない、
扇風機があることから見れば、少なくとも夏からはじまったプロジェクトだ、
今年中に、このプロジェクトが終わり、一枚の絵にすることができたことに、感慨をおぼえる、
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と、い、う、こ、と、で、、、、
あ~~~~~~~!!
この混沌のなかで、正月を迎える、、、というのか、、、、
ま、
正月が来てくれるかどうかは、正月の気分次第、わたしは待つのみだけど、
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で、
この混沌を、例えば、例えば、ゴミ袋に詰めたとして、
・・・・・・・
いくつもの混沌が詰まったゴミ袋の中で正月を迎えることになる、
ゴミ袋に封印した混沌・・・?
それがアートになるか???
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で、
考えは飛ぶ、
この部屋ごとゴミ袋に入れてしまえば、どんなにスッキリするだろう、
この状況をみれば、だれしも考えることだ、
!
待てよ!!
この発想、なにかに似てる、
うん、クリストの芸術だ、
部屋を包む、建物を包む、自然を包む、まさにクリスト、
!
わたしは、クリストの真似なんかしないぞ!!
それに、部屋ごとゴミ袋に封印されるということは、
わたしのIdentityもすべて封印されるということになる、
!???
それよりなにより、
わたしのIdentityがゴミみたいなもんであることを認めることになるではないか、、、
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そんなこんなで、
昨日から正月休み、
なのに、今日も午後から出、、、
ま、
正月休みにちょっとしたアルバイトをしたと考えればいいか、
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どこへやら、
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ふと池田満寿夫が出てきた、
長野、行ってみたい、
でも、
今やってる絵が、満寿夫的になろうとしている、
やばい、
行けない、
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このままだと、池田満寿夫に飲み込まれる、
辿った結果そうなるのはいたしかたない、
しかし、上辺を模倣してしまいそう、
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封印しよう、
でも、垣間見たい、
がつがつと満寿夫を食べてしまいたい、
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仕方ない、今日は保留、
明日まで待とう、
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