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おおこしひろし//あーとわーくえとせとら

渡り廊下

2007-02-28 | 日記・エッセイ・コラム

Uuy 昔の学校などには、渡り廊下があった。

校舎と、別棟の校舎や体育館をつなぐ廊下だが、屋根と床だけで、壁はない。

床はモルタルで、その上にスノコが敷いてあった。

つまり、そこは、外でもなく、内でもない場所。

上履きを履いて別の校舎へ移動するのに使うのだが、歩くたびにカタコトカタコトと、音をたてる。

クラスのみんなが歩くと、ガタガタガタガタが、重複して響く。

そして、下履きを履いて外にいるときは、下履きのまま、スノコを踏まないように横断することができる。

また、渡り廊下には、あまり灯りというものがなかった。だから、校舎の陰や、樹木の多いところは薄暗く、今までいた教室の雰囲気とはまるで違うのである。

そして、渡り廊下の向こうには、学年の違うクラスや、職員室や、保健室といった異次空間、すなわち、頻繁には行かないような場所があった。

だから、渡り廊下は、世俗と神の領域を隔てる結界とも、一部共通する意味合いを、含んでいる・・・・ように思われる。

[啼かせてみよう 本歌鳥のコーナー]

「すれ違う影のあとに 余韻だけ陽に滲みてあり」


チョココルネ

2007-02-25 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_16 ずいぶん昔からある、生きた化石のようなチョココルネ。

子供のころ、良く食べたチョコパンといえば、チョココルネ。

巻貝のような渦巻きの中にチョコクリームの入ったパン。

透明のセロファンの蓋を通してチョコクリームが顔をのぞかせている。

セロファンを取って、チョコクリームの部分を、そのまま「がぶっ」といっては、いけない。

パンのしっぽの方に、チョコが入っていないからだ。

だから、セロファンを取ったら、おもむろにしっぽを千切り、チョコクリームの部分に、しっぽを押し付けるようにしてチョコクリームを掬い取り、口にいれる。

そうすることで、チョコクリームは、パンの奥の方に入り全体が、チョコパンになる。

これが、正しい食べ方。

ちなみに、チョコクリームを、しっぽに付けた一番最初の一口が、一番うまい。

[啼かせてみよう 本歌鳥のコーナー]

「パンに入ったイースト菌 肩が触れたと ふくれっつら」


お江戸日本橋

2007-02-22 | 日記・エッセイ・コラム

Phottew0to002_1 COREDO日本橋

ずいぶん前になるが、虹色に凝ったことがあった。

南西に面した場所に、光の屈折するガラスをはめたクラシカルな部屋を造る。

陽の動きにつれて、虹色の光が部屋をうつろい、夕暮れ時をむかえる。

という場面設定なのであるが、いまだに妄想のままである。

そして、昨日、朝日に反射するCOREDOの外壁に虹色を見た。

わー、やってる、やらかした奴いるんだーと、感嘆するばかり。

仕事場に行くには、遠回りなのに、これはもう、毎日見るのが癖になりそう。

[啼かせてみよう 本歌鳥のコーナー]

「追えば逃げ戻れば帰する 光の罠にはまりけり」


ねずみ

2007-02-21 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_15 冬になると、ねずみを思い出す。

ハツカネズミと言えば白かと思っていたが、ブルーグレイのねずみがハツカネズミというそうだ。

ある日、廊下に何か落ちていた。こんなところになんだろうと思って、じっと見てみると、腹をすかして動けなくなったねずみだった。

どうも、死んではいないようだ。

どうしよう、と思ったが、無駄な殺生はしたくないし、そのまま廊下においておくのも踏んでしまいそうだし、そこで、とりあえずみかん箱に入れてご飯粒と、鰹節と、りんごの皮を入れておいた。

寝る前に、見たが、じっとしていて動かない。

死んでしまうような気がしたが、それならそれで仕方ないと思いながら寝た。

次の朝、なんと、ねずみは、みかん箱の中で元気に走り回っていた。

箱から出ようと、飛び跳ねたり、背伸びしたり、うずくまったり、見ていてなかなか面白い。それにしても、入れておいたご飯粒や、鰹節が、減った様子がない。

少しは食べたのだろう。なんせ体が小さいから、ほんの少しでいいのだろう。

それにしても、小さいし、毛色も良いし、なかなか顔もかわいい。

これで、いたずらしないで、ばちぃところに行ったりしなければ、このまま、飼っても良いと思えるほどだった。

でも、次の日、ねずみは箱の中にいなかった。

11匹のねずみ?の、絵本を思い出した。

あのねずみは、無事兄弟のもとに帰っただろうか。

[啼かせてみよう 本歌鳥のコーナー]

「夜の夜中に ねずみ追いかけ逃げられて くやしくやしで眠られず」


笑い

2007-02-19 | 日記・エッセイ・コラム

Photo046 今日、新橋でインド料理屋の前を通ったら、店の前でインド人らしい人が、携帯片手になにやら喋っていた。

「ぺらぺらぺらぺら・・わはははは・・ははは」

へー、インド人も「はははは」て、笑うんだ。

そういやあ笑い声は、万国共通なんだ。

当たり前のことだけど、あらためて考えると面白い。

日本語でも、英語でも、インド語?でも、「はははは・・」

人間は、みんな「はははは・・」

まてよ、50音の「は行」はみんな笑い声になるが、英語には50音ないなー・・・。

[啼かせてみよう 本歌鳥のコーナー]

「笑う門に福が来て へへへと笑って行っちゃった」


氷雨

2007-02-18 | 日記・エッセイ・コラム

Uuuiy 今日は、午後まで雨が残った。

暖冬とは言え、冬の雨は冷たい。

暖をとるために火鉢に火をいれておいたら、蜘蛛が不用意に灰の中に落ちてもがいていた。

火箸で掬い取って外に出してやった。

蜘蛛はたすかった。

蜘蛛がやっとたすかったのに、熱を感知したのだろうか、小さな蛾が事もあろうに赤い火の中に飛び込んだ。

蛾の焼ける匂いがした。

これでは、飛んで火に入る冬の虫 である。

[啼かせてみよう 本歌鳥のコーナー]

「雨降って地固まり できし水たまりに空の青」


ダリダ

2007-02-17 | 写真

3333 ダリ、

ナツカシッスなー

去年の話ですなー

うん十年前、学校の友達から、ダリ展のキップをもらって、観に行ったのが、ダリとの初めての出会い。

すごい、衝撃だった。

その友達に、感謝してるよ。東京なのに、まだ、田んぼの脇を歩いて学校行ってた時代にだよ。なん十枚ものダリを見たら、おったまげるよね。

一生感謝だね。

[啼かせてみよう 本歌鳥のコーナー]

「梅に鶯 鰻に梅干 上野のお山は家の庭」