それに、枝払いした黒文字を2本。
黒文字は、はさみを入れる度に、あたりに香りを放っていた。
もう、ほとんど落葉し、冬ごもりしようとしているのに、春の香りであった。
こんなにも、人をなぐさめる枝が、わたしの手元にあるのだ。
こぶしの枝を写真にとる。
もう、来春のつぼみを付けている。わたしなどは、来年のことなど、よう分かっていないというのに。
帰りぎわ、あまりにも穏やかな日和であったので、お墓の草むしりでもしようかと、お寺によってみた。
墓石のかたわらに、10センチほどにも満たない鶏頭が、赤く柔らかく生えていた。
どこから飛んできて根付いたのだろう。
他にも数本の雑草が生えていたが、きょうは、草むしりをやめた。
夕方、いただいたゆずで、一ヶ月もはやい、ゆず湯に入った。
ゆずは、一つだけ残しておいて、白菜を漬けるのに使った。