巷に雨の降るごとく わが心にも涙降る
獄中のヴェルレーヌがランボーに向けて書いた有名な詩ですが、初めて目にしたのは中学生の時でした。「巷」の意味が分からず、と言うより、勘違いして「港に雨が降るごとく」と読んでました。
港だったらね、生活圏に関係ないから雨が降ろうが霧が出ようが関係ないのですが、山の中に雨が降っちまうと穏やかではありません。
午前中は天気がもつかな?と山に入ったのですが、10時には雨が降り出して逃げ帰ってきました。コロナより深刻な長雨。
”Il pleure dans mon coeur Comme il pleut sur la ville” 彼は私の心の中で泣いてるよ 町に雨が降るみたいに って意味でしょうが、「巷」って町だったんですね。山は勘弁してもらえねぇかなぁ。
歌手の弘田三枝子さんが亡くなったそうですね。個人的には「ジャングル大帝」のレオの歌を歌った人と言うイメージが強く、今でいうアニソン歌手だったんですね。
ジャングル大帝は当時画期的なアニメで、映像に色がついていた。カラーテレビが出始めた頃で、新聞のテレビ欄にはカラー放送にはマークがついてました。サンヨー電機がスポンサーだったのでカラーテレビ普及への意味もあったのでしょうが、我が家でもサンヨーのカラーテレビを買いました。
漫画を見ると馬鹿になるという時代にあって、ジャングル大帝は子供が見ても良い優等生的な漫画でした。
考えてみるとすごいストーリーで、動物園に売られるライオンが檻の中で出産したのが白いライオンのレオで、レオは脱出して日本人少年の手を借りてジャングルに戻る。野生動物と人間の争いを抑えるために人間の言葉(日本語)を憶える。
なんだかわかんねぇけどアフリカってすげぇ!と思ったもんでした。あの大陸で一体どれだけの数の言語があるかわからないけど、日本語は通用しないだろうな。
今なら放映お蔵入りのアニメでしょうね。黒人が出てくるし、主人公のライオンが白いし、レオのお父さんの名前がジャパンをひっくり返したパンジャだし。これこそ表現の不自由だと思うのだけど。
アニソンだって弘田三枝子は痴情のもつれで刺される事件を起こしたしね。
ジャングル大帝のビデオがあるのだけど、VHSでテレビもない。
機械に依存しない紙の本って便利だな。