のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

絹とは

2020年07月05日 | 日記・エッセイ・コラム

 いつ、どこで、誰がやっているのかもわからない都知事選挙が終わったようです。だれが知事になるにせよ、選挙期間中にコロナ感染者が増幅したのは現実で、夜のクラブ活動の活気を示しているかのようです。

 そんな一地方の選挙状況など関係なく、熊本県では水害で死者がずいぶん出ているようです。五木の子守歌の村がダムに沈むとかで騒動になった球磨川が暴れたようですが、結局ダムはできなかったんですね。

 あったらよかったのか?中国の三峡ダムを考えるとないほうが良いのか?それはさておき、地震、雷、家事、オヤジよりも水害が大きなウェイトを占める日本です。今年もこれから水害シーズンですね。まずは身の回りの排水を気に掛ける。このくらいしか個人でできることはない。

 モンゴルと言っても内蒙古と呼ばれるニーハオモンゴルですが、ここでペストが出始めたようですね。大流行するかどうかは別にして、モンゴルではたびたびペストは発生しています。タルバカンと言うマーモットのようなげっ歯類が媒介するらしいのですが、「腐った冬」と呼ばれる暖冬の年には出るみたいです。今年は当たり年になるかもしれないですね。タルバカンの毛皮は冬物衣料に使われるのですが、私もタルバカン毛皮を内側に入れた防寒具を持ってます。当時、日本円で2千円くらいだったかな。

 これがシルクロードを通ってヨーロッパに伝わりパンデミックを起こしたのが毎度の歴史です。

 モンゴル産の毛皮は持っていても絹製品なんざぁ持っていない。ましてや、日本産の絹なんて手が届くところにはあるけれどお金が絡むと手が届かない。

 不揃いの蚕たち、早熟な奴はズーと呼ばれる成長終点に入りました。色がいくらか黄色っぽくなってきた理体が縮んで糸を吐く体制に入ったものをズーと呼びます。

 予想していたより10日も早くズーになりだす蚕が出てきてしまい、なんかおかしいぞ?と首をひねっています。気候の問題じゃなくて卵を管理してた養蚕の先生の問題だと思うけど、半分ぼけちまっているからこんなもんか?それにしても早熟なのがいる。

 私の中学の同級生にも高校を出るなり腹が膨らんだ早熟な奴が何人かいましたが、早熟は遺伝するのか?子供もまた早熟なもんですから40歳になるころには「孫ができちゃってさぁ。」その孫がもうすぐ成人式ですからひ孫も近いんじゃないか?私なんか還暦間近でまだ糸吹かない蚕ですから問題外ですね。

 ズーになると「回転まぶし」と呼ばれる個室のマンションに移して糸を吐かせるのですが、蚕だってこちらの思惑通りの部屋には入ってくれません。

 南向きの角部屋がいいだの、最上階は嫌だとか、阪神淡路震災を考えると下の階はつぶされるとか、近隣に騒音出すおばちゃんがいるからいやだ!なんて、自分の部屋を探し回るんですね。

 敷金礼金御家賃関係なく部屋が決まったら絹糸を吐き出して繭を作り始めます。

 これが、あれよ、おれたち庶民にゃ手が届かない絹糸よ。

 50年も前に小学校の授業の一環で飼い方を憶えましたが、私の村の小学校は文部省の管轄下で農林省ではありませんでした。これで繭売って先生方の宴会ができたんですからいい値段だったんでしょうね。

コメント
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