のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

電球

2013年11月15日 | 日記・エッセイ・コラム

 秋近し! 電燈の球のぬくもりの さはれば指の皮膚に親しき

 「悲しき玩具」に出てくる石川啄木の歌です。中学生のときに教科書に載っていて、電球の球なんぞに触れれば火傷するのでは?と思ったことがありました。あの時代の電球ですから20W程度の暗い電球だったのでしょう。だから触れた。

 スタンドの40Wのはだか電球が切れたので取り換えようと触ったら思い切り熱かった!

 

 根元が黒く変色した使用済みの電球を眺めながら、電球が熱くないわけはなかろうと考えました。たこ焼きだって電球の発熱で保温する容器に並んでいるではないか。

 学生時代、アパートに暖房設備がなかったので、スタンドの裸電球に手をかざして暖を取ったことなんぞを思い出しました。なんだか懐かしいなと、交換したばかりの電球に手をかざして、啄木が歌にした電球の球のぬくもりは触ったのではなく、手をかざした程度ではなかったのか?ってなことに気がつきました。

 

 予備の裸電球がなくなったので、今度はLED電球にしようかな?と考えていますが、裸電球のぬくもりも捨てがたいものに思えてしまいました。でも、やっぱLED電球かな?

コメント
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