のすたる爺や

文明の果てなる地からのメッセージ

森の中で

2013年11月27日 | 日記・エッセイ・コラム

131127 山の林道を歩いていて奇妙なものを発見しました。

 道に倒れた風倒木。道をふさいでいる部分は切断されて通行に支障はありません。

 何の問題もない風倒木ですが、根元に二近い幹の部分に何やら穴が開いていました。

 何だろう?キツツキの穴かな?それにしても枯れた針葉樹ですから、普通はなど虫が食べるはずもないので、キツツキが穴を掘ることもないはず。

131127a 近づいてみると木の穴の中に何かいます。

 一瞬、マンガチックな容姿にケロロ軍曹?かと思いましたが、木彫りの人形が穴の中に安置されていました。

 お~!ゲージツだ!

 どこぞの変わり者が手作りの木彫りの動物を、森の枯れ木などに張り付けてモニュメントにしているようです。他にも何かあるのではなかろうか?と森を見渡すと、あちこちの枯れ木にこのいたずらが仕掛けてありました。枯れ木に細工しているところがまた素敵。

131127b こちらは松の枯れ木。多分松枯れ病にやられた気だと思いますが、根元から倒れていました。

 横たわる幹の上にはリスが走っています。

 なるほど!木製の人形ですから当然動きませんが、それにしても結構リアルです。

 接着剤でくっつけているのかな?と近くにいてのぞきこんでみたら、リスの人形を木の幹に釘で木の幹に打ち付けてありました。これなら簡単には取れて落ちません。

131127d 周囲には枯れ木をつつくキツツキの人形や、切カブツの上に鎮座するタヌキの人形もありましたが、みな手掘りの木製です。

 なかなかすぐれたリアルな彫刻ですが、森そのものを展示場にして楽しんでしまう発想も面白い。さらに、山の主(県有林だと思う)の許可なんかとらないで勝手にモニュメントを取り付けているようで、なかなかかぶいておられる。

 この借景があって映える彫刻だと思いますが、十分楽しさを満喫できました。

コメント
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