のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
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新しい子猫たち No.914

2016-09-25 00:00:41 | 新しい子猫たち 









動物愛護施設が日本の各地で作られていく段階で















瑠璃興業の税務の連中 は 自分たちの初期の構想は早々と諦めた















動物愛護施設の運営会社 の社長となっていた 奴の 力量 は 同じ 瑠璃興業社内だけに判っていた















もっともそんなに利益は出ないが ゼニ金目的でしている事業ではないと アイツも言っていたし、 瑠璃もそれは認めていた。ただ大きな損失が出ると持続は難しい、そのために アイツは盛んに考えて手を打っていた















レアメタル関係の膨大な利益をどう誤魔化すか 税金を支払うのではなく 資産獲得して 利益を圧縮していく方向に作戦を切り替えた















香奈オフィスも九州でのレアメタルの採掘の時に取った 観光事業への進出と云う 隠れ蓑を発展させていく事に興味があった。観光そのものは儲からないが、香奈オフィスの名前は上がっていた















動物愛護施設の全国展開の一方で 動物愛護施設の近接に 公園とか運動場の確保とかに 事業の矛先を変えていた。







香奈オフィスの観光事業は 観光とは名ばかりで 公園や運動場 テニスコートなどを含む基盤事業であって 儲けは極めて薄い。裏に地下鉱山の検討をしている事を知っている人は少ない。もっともピタリとレアメタルが採掘できる可能性は低いが、鉱山とはそういうものだった。







瑠璃興業の幹部は大抵香奈オフィスの幹部も兼任していて、この方針は奈津美も承諾していた。







世間的には 香奈オフィスの文化事業として、多くの人の文化的 健康的な暮らしを応援しますとかになっていた。


















新しい子猫たち No.913

2016-09-24 00:01:46 | 新しい子猫たち 

香奈ファイナンシャル は一応 全国各地に猫ハウスを持っていた





各地の猫を救うと云う目的ではあったが 猫たちの世話を不動マンションの奴らにしてもらい バイト料を払う意味合いもあった。猫たちを救うと云う目的に 香奈はそれはいい事だねと了承を得ていた





ただ 全ての猫たちを救うと云う気持ちでは毛頭なかった。正人は香奈に対しては猫を救うといいながら


香奈ファイナンシャルグループの日本各地での情報収集の支部としたのだった。





陽太親衛隊の奴らの特別公益地域法人の設立の時にそれがいきた。元々猫ハウスには不動マンションの存在が必要で 不動マンションは各地の陽太親衛隊の地域に建てられる事が多かった





動物愛護施設は そういう状況とは無関係といいたいが、やっぱり 陽太親衛隊の奴らの地元が、色々な折衝が上手くいった





ここで 動物愛護施設 と 各地の猫ハウス





リトルキャットファイナンシャルと瑠璃興業、そして香奈ファイナンシャル 不動マンションを経由しての不動グループと ジブグループの内部での連携も始まっていたのだった













新しい子猫たち No.912

2016-09-23 00:00:06 | 新しい子猫たち 




コイツの獅子奮迅の働きで 財団の金はそんなに減らず 運営会社は大幅な赤字 確実だった筈が トントンになった。シックステン全店での動物愛護施設への寄付は小口ではあったが続いた。写真と動画を載せていたサイトは 人気サイトに。サイト経由の寄付まであった。





全国各地でも ここにも作ってくれと云う声が続いた。自治体からも協力したいから検討してくれとの声まであった








リトルキャットファイナンシャルと瑠璃興業の税務の連中はアテが外れた。赤字で減資してまた出資する予定が狂った





ただアイツの働きが計算外だったが 全国に展開すれば アイツがそんなにいるワケではないし、目的は達成できると考えた





それが全国展開を リトルキャットファイナンシャルと瑠璃興業が進めた理由だった





ただ連中もバカではないので 又ひょっとしたら アイツが人を育て 黒字化してしまうリスクもないワケではなかった。 別の会社をそれぞれ作り、アイツとは関係なしに赤字になるようにした





リトルキャットファイナンシャルの連中が考えたのは 獣医さんの組織を作り 動物たちのエンゼルホープ病院だった。これは流石に寄付はそんなにはこない。動物愛護施設からの要望には応えるが、運営はアイツとは無関係にしたので、黒字になる要素はない





瑠璃興業は動物愛護施設に近接した 公園のような 動物と遊べる 広大な空間を作る事だった。山を買って、資源を探す習性は治らなかった。高い広大な土地を買って、動物たちの運動場とか遊園地にするのだから、これで儲かる筈もなかった。





ただ これは税務の連中の考えた事で 担当となった奴は別だった。二つの会社とも報酬は高く、正規報酬と利益比例のボーナスの 二本立ての報酬体系だった。流石に赤字確実なので 正規報酬は上げた。利益比例の建前は全社的にしているので触れなかった。








新しい子猫たち No.911

2016-09-22 00:00:11 | 新しい子猫たち 

瑠璃興業系のシックステンのコンビニ は 元々瑠璃興業系の ガソリンスタンドの跡地だった。ガソリン需要が低迷すると思った 瑠璃が はじめは 中型スーパーチェーンとして展開していたが、シックステンが伸びてくるのに従って、シックステンの大型店舗として 瑠璃興業もシックステンに出資して始まった











専門家も入れたが、瑠璃興業としては まあ おまけのようなものだった。コイツが面倒をみるようになって、革新的な 大型コンビニ群に生まれ変わっていた。この実験店舗から生まれた シックステンの新製品の数は判らない程多く、コンビニの明日を示す店舗と言われていた。コンビニとはいいながら 駐車場はデカク、店舗面積は中型スーパー並みだった。











元々安いよ の 役員は小売業界としては優秀な人が多いと知られていて、地方のスーパーチェーンの経営者として リクルートされる事もおおかった。ただ安いよ の労務政策は小売では群を抜いていて、引き抜かれる奴らも いつかは帰ってきたいとの思いもあって、安いよ との協調と話し合いで 安いよ から 派遣される形を取っていた











コイツは その中でも優秀で 聖子もコンビニはこれから伸びると思って、孫を送り込んだ時に、その後見とした程だった。







ただ安いよはコンビニチェーン そのものに次第に興味がなくなって 単に出資しているだけに変わっていった。コンビニチェーンとしては 神子系列の奴らに 任せる 事に聖子は決断していた。











孫も結局はアホと判ったし、安いよも格安スーパーから 中級から高級スーパー 百貨店のような 新しいスーパー展開を考えてもいた。 











安いよ と シックステンの ブランド商品の相互関係はあったが どちらと云えば高級品展開をしたい 安いよ と普及品展開のシックステンとは完全には一致しないので それほど共通プランドとしては発展しなかった。ただこの小売りとしてブランド展開にコイツは深く関与していた。シックステンの社長もコイツの見識には敬意を払っていた。











そてコイツは 動物愛護施設と併設されるコンビニの運営に専心していった。 動物愛護施設の運営は ほとんど獣医さんグループに任せたが 動物を見せる 形を検討して欲しいと要望を出した。動物愛護施設は、動物園でも動物たちの住み家でもなくて 人間と動物が触れ合う 場所にしたいとも要望していた。











そしてこれが 成功した原因だった。単に動物を見せるだけでなく人間と動物の触れ合う場所として発展したのだった。











併設されたコンビニが成功したのではなくて 動物愛護施設としても有名になった。コイツは単に運営だけでなく 人を育てる事にも優れていた。聖子の孫との軋轢も経験して、その人の持っている人柄とかにも注意を払った。











元々は 旧猫殺してもいい市の郊外にデッカイ敷地を確保して始まったが、全国展開をするようになっていた。そして併設するコンビニの店長クラス と 動物愛護施設の運営者の育成にもコイツは注意を払っていった。


























新しい子猫たち No.910

2016-09-21 00:00:33 | 新しい子猫たち 

瑠璃興業のシックステン事業本部長のコイツは コンビニの世界では有名な経営者の一人





元々 は安いよの役員だったが シックステンに 安いよが出資した時に 聖子の孫の後見として一緒に入った。シックステンは 神子系列の奴らと安いよが大きな出資者、比較すれば、瑠璃興業はついでに出資したようなものだった。





ただ聖子の孫 はコンビニの世界では名を売れてきて シックステンも日本では大手のコンビニチェーンになった。後見役のコイツとは距離を取り出した。元々瑠璃興業には小売業界に精通した奴はいないので、立場が宙に浮きかけた、コイツ を瑠璃が引き取って 瑠璃興業のシックステン事業本部も見てもらっていた





シックステン は 経営者としては 専門家を雇うのが 神子系列の奴らの常套手段。この社長は瑠璃興業のコイツの才能と見識には一目も二目を置いていたが、 コイツは名前だけは会長になっていた 聖子の孫との軋轢があった。



聖子は 孫は結局はアホと判り、アホはほっときな 安いよは アホの云う事はきかないよ とは云うものの やっぱり 聖子の孫なので 無視は出来ない。聖子の孫もアホはアホなりに この社長が経営の専門家と云う事は判っていた





瑠璃興業のコイツは 社長と話をして社長提案の形で 提案すると聖子の孫は反対しない。コイツの提案になると面白くない振りをしていた。





瑠璃興業はコンビニとしては かなりの大型店をシックステンチェーンとして出してはいるが、所詮 ハゲタカの奴らしかいないので 全体を見る奴がいなかった。瑠璃はコイツに瑠璃興業が運営するシックステンの大型店舗群の統括をさせた。





コイツのシックステン全体の経営には大きな問題でもないと口が出せないので、瑠璃興業系の店舗を統括していた。シックステンの社長もシックステンの実験店舗としてかなりの自由度をコイツに与えていた。





瑠璃興業系の大型店舗は上手くいっていたが、上手くいきだすと コイツは暇になった。店長も優秀な奴らを育てたので 益々暇になっていた。





敷地内の外れの 動物と言っても 牛さんとポニー程度だったが 大きな庭もあって動物と触れあう場所となっていた。そこにスポーツセンターもあった。ここには治部ホテル系列のレストランも出店を出していた。全体の管理は 瑠璃興業が見ていたので、こいつも知っていた。





ここは金融研究所のビルも入り、総合的な場所であるが、全体としては自由度はなかった。単なるお世話役程度だった。





コイツは主体的に動物と コンビニを関連づけた大型店舗構想を持ち出して、動物愛護施設の財団の理事、運営会社の社長になったのだった。