のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1898

2021-06-27 00:38:32 | 新しい子猫たち 
相手側の棋士は極めて 本音を言うタイプだった。この男の子に対抗できる棋士は まあいない。この男の子も 疑問手 悪手を出さない事はない。頻度は極めて少ないが それでも出る。それが出ると勝負にはなる。挑戦者決定戦第二局のように。


ただ 全体に見て この男の子に敵う 相手はいない。現在の この棋戦のタイトル保持者は ドッチかと云うと受けの気風で 粘り強く指して、終盤に相手のミスに付け込み 逆転してしまうタイプ。


ただ、そんな事は この男の子では 滅多に起きない。挑戦者決定戦トーナメントで この男の子と戦った 棋士は 全員 そう思っていた


ただ危惧はあった、この男の子は 物心ついてから将棋しかしていない。棋士も人間、色々と成長していく中で 色々と問題もでるだろう、それに今のように将棋三昧と云うワケにはいくまい。それを真剣に考えている人は、この男の子の周辺にはいるだろう。ソフトと云うか AI を超える子、将棋の天才ではあるが これからどのように成長していくのか それは大変ではある。 このまま成長して行ける筈はない。ただ短期的に見て、この男の子に敵う相手は今の将棋界にはいない。よほど研究していないと、中盤過ぎたら 既にリードされていて、終盤間違う事が ほとんどない子なのだ。

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