のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.2231

2022-06-16 00:48:21 | 新しい子猫たち 
この将棋道場のみんなにとっては あの子の活躍はみんなの誇り みんなの関心時だったのだ。突然とタイトルを取られたぐらいで将棋の棋士にもならないし 逆に止めてしまって みんな 戸惑っていた

あの子の色々な事が判ってきたんだ。骨格の異常は 本当だったらしい ここのエンゼルホープ病院の難病センターは世界でも有数の研究所 そこが匙を投げかけた。それがあの子が活躍していた時期。むしろ 今 歩いて生きているのが不思議と言われていた時期があの子の全盛期。あの子は曽祖父の飲んでいた レアメタル関係の薬と云うか滋養強壮剤みたいなものを飲んでいたらしい。

あの子の祖父は 大阪のエンゼルホープ病院の院長代行をしていて あの子の病気に詳しいのだ。その祖父はあの病気についてみんなに説明した。真面目で真剣な子と思っていたのに まだ 若い 若すぎる時期に 今の奥さんにあたる人が妊娠している事が判りどうしようかと思っていた時期だった。奥さんの父親は 密かに中絶を考えていたらしい。まだ若い これからいくらでもチャンスがあると思っていたのだ。母親が猛反対してね、父親もその瞬間 奥さんの過去を考えて 直ぐに謝り引っ込めた。そして我々がすべきことは 生まれてくる子とあの子たちを守る事で 我々の世間体を守る事ではないんだ と強く意識して みんなにもそう言った

そして曽祖父の奥さんが 真面目すぎるくらい生真面目なあの子が なぜこんな事をしたのかと考えていたら、あの子の本能がそんなに長く生きられないと悟り 生まれてきた証がきっと欲しいと思っんたんだ と泣いたらしい。曽祖父はクダラン事を言うなと怒ったらしいが みんな心の中で思っていた事らしい

ただ曽祖父は持っている山の採掘を瑠璃興業に頼んだ。あの子が飲んでいたレアメタルの滋養強壮剤があの子の今を支えているのかもしれない。 祖父にあたる院長代行もレアメタルの滋養強壮剤がいま効きいている可能性はあると言った事もあってね。もっとあの子にあう レアメタルがあるのかも知れないと思ったらしい

そして本当にそうなってね それで時間は掛かったが あの子は一応危機から治った。ただ骨格異常はある程度は進んでいてね。正座なんてとんでもない むしろ長い間 同一姿勢を維持したら体にはよくない 君の場合は特に良くない 折角今までの常識からすれば既に死んでいてもいい所から治ったのに と 医師は言っていた。

この子の奥さんは頭が切れるので あの子の看病のため 医学部を目指したらしい。モデルさんみたいで勝気が表に出る子なんだけね、奥さんもナニかしたいと思ったのだろう。東大のナニ学部でも良ければ入れる高校だったけど 医学部で通える学校となると 名門とは云え私立大学になった。その大学の名前が格好いいと親父さんは喜んでいたらしいが。

あの子 は みんなが助けてくれた。そして今の僕があった。そしてあの子は 棋士になる事を本当に諦めて 自分たちの子供たちのためにも少しでも長く生きる 事に変えたのだ

そして こんな話は断片的ではあるが 将棋道場のみんなにも判ってきてね。あの子が苦しんで出した結論は 他人がトヤカク云う事ではないと流石に判っんだ

そしてあの子は将棋界を支えるためと色々と考えた事の中に 今回のサロンがあって 僕たちは君と出会った。

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