のら猫の三文小説

のら猫が書いている、小説です。
質問があれば
gmailのnaosukikan
まで連絡ください

新しい子猫たち No.2080

2022-01-10 00:27:59 | 新しい子猫たち 
政則は 通常の金融機関では貸さない相手 企業に大体限られるが にも貸す 香奈特別融資 の責任者でもあったが、ジブが出資した多くの中小企業は香奈特別融資の基準から見ても貸せない企業が多かった


香奈は個人資産の多くは 香奈ファイナンシャルに移行して、猫用の資産も 別に法人格の組織に移行していて、香奈個人資産は 香奈個人で使ってしまえる資産だった。元々ジブの株主としては治部一族の生活安定のための保有が中心で資産管理会社は特例中の特例。そして香奈は株主筆頭なのでごっそりと入ってきた


香奈の子供は 瑠璃と徹彦 二人とも資産は山のように持っていた


香奈は特に頼まれたワケではないが天下り組が関与する中小企業に損してもいい金を貸し出していた

政則の香奈特別融資は一応 敷地内の治部一族も出資していて、一定の基準はあった。その基準さえ満足しない企業には流石の政則も貸せない。ただそうした企業も見込みのありそうな企業は存在している。政則は香奈に頼んで こうした貸金業を作った。香奈一族の子弟用と 政則は言いつくろった。


ただ香奈の子供の 瑠璃も徹彦も既に資産家にして超高齢。孫の正人と奈津美も高齢にして資産家、そして且つ香奈ファイナンシャルの運営を任されていた孫の正人とか香奈オフィスの責任者の奈津美は 子供や孫たちの面倒を見ていた。


しかし政則は正人とか奈津美の目の届かない 企画外の奴らの面倒をみるためと言いつくろった。香奈はその矛盾は知りながらもこうして会社の設立を認めた。政則はこうした中小企業の事を考えていて、香奈もそれは薄々了承していた。


大体 香奈の孫より下の世代は賢くて 危ない橋は渡らない、じっとしていてジブからの配当つまり 金が入り、且つみんな賢い。香奈の子供 孫たちに東大以外の大学に行った奴はいなかった。香奈は賢すぎる奴らに不満を持っていた程だった。


ただ香奈の孫以降は変な意味で正義感が強かった。ペコペコする必要がない所為もあるがアホな事を言う奴らには反抗していた。香奈はそれで不利益を被る事もあるかと一応危惧したのだ。ただ香奈一門は世間的にも賢かったのでそうした事は少なかったし、香奈一族に逆らう馬鹿は世の中にはいなかった


結局 香奈が損してもいいと思った金は 天下り組が世話していた企業に貸し出され、支払い延期の為に 出資となったものもあった


ただ こうした株式は結局 最後には香奈ファイナンシャルに移行した事はいうまでもなかった。

コメントを投稿