のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.395

2015-03-05 00:00:00 | 新しい子猫たち 

エンジェルホープジャパン病院 その8



ある患者が運び込まれてきた



足に重たい荷物が突然落ちて骨は砕けて、足が完全にブランとしていた。とても骨折程度ではなかった、しかもジブシティーからは遠かった、緊急車の人は、まだ若いのに、足を切断しないかもいけないが、ひょっとして、エンジェルホープジャパン病院ならなんとかなるかもしれないと搬送した



命に係わる事なら、エンジェルホープジャパン病院に搬送するのが、通常だったが、この時はそうではなかったのに、この緊急隊員は、ふと青年の今後を考えた。



専門病棟のある医師は、単なる骨折治療だけでなく、骨再生医療も考えていた。血管を縫合したりバラバラになった骨も集めて再生医療をする事で、基礎医学研究所や遺伝子治療センターとも話しあって、骨再生のために遺伝子のある部分も刺激して、内側から骨再生を活性化させる療法を考えていた



この患者は、足を切る事もなく、驚異的なスピードで治療が終わった、手術や療法としては世界最先端のものだった。治療は保険対象外の治療も多かったが、この病院はそんなものを気にする奴はいなかった



ただ、患者は最先端医療もカバーできる医療保険に入っていた、勧誘にきた姉ちゃんがキレイだったのでもつい入ってしまっていた。



通常の契約を病院として、エンジェルホープ財団から一括して支払われていたが、今では一応請求書は見れる事になっていて、この額には驚いた、ただかなりの保険が出る筈だった。



病院はナンダカンダと保険会社はゴネルのは確実で、ウチが契約している弁護士から請求する事にしては、費用は病院で持ちますからねと言った



病院としては、清香の事務所と悪徳の事務所と顧問契約をしていた、ゴネル、いや交渉するのは悪徳事務所の仕事で訴訟になると清香の事務所と分担が決まっていた。大体、ジブトラスト系列は似たような契約になっていた。




エンジェルホープジャパン病院 その9



清香の事務所は第二検察とも言われ、費用考えずに訴訟するので、法廷訴訟にはヤタラと強く、ゴネルとか交渉するのは悪徳事務所がヤタラと強かった。



保険会社はこの連名による請求書をみて、ケチル事をあっさりと諦めて、請求通りの高額の保険金額を支払った。



この患者は怪我もしたし、色々と必要な経費もあるから、全額くれなくても、気持ちだけ寄付してくれたらいいからねと云う病院の言葉に甘えて、貰った保険料の三分の一程度寄付して、又金できたたら、寄付するねと言っていた金は出来るが、要る金もあって、結局、本当の気持ち程度しか寄付しなかった。





それに大体遠くに住んでいて、エンジェルホープジャパン病院でなければ治せない病気とか怪我はそんなにはなかった。





結局、病院は、この兄ちゃんの治療としては大きな損だったが、この治療は学会誌に載り、世界のスポーツ関係者には大きな衝撃を与えた。



この論文は今までの関節治療とか骨折治療ではなく、骨とか関節を再生できる可能性を示唆していた。有名なプロスポーツ選手は、ナンダカンダと入院して、治った事に感激して、ごっそりと寄付くれた。部門毎ではマイナスでも、病院全体としては、大きなプラスになっていた。



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