リトルチャ人形 その2
このリトルチャ人形は、大人気になって、リトルチャの励ましで、立ち直ったと云う手紙まで来た、ぜひ市販してくださいと云う要望が山のように来た。
そうして、とりあえず、リトルキャット本店だけで市販する事にした、手作りで、電子機器内臓の小型高級スピーカーまで使った、ロボットに近いものだった。値段は高く、量産は出来ず、単に飾りで作ったようなものだった。
リトルチャは密かにこれを聞いてそのリトルチャ人形を手に入れて、感心していた。言葉も日本語だけでなく、英語、ドイツ語、スペイン語まで出せるようにロボット工学に改造させた、他の言語は、ジブ大学院大学に来ていた、その国の姉ちゃんたちに頼ませた。この姉ちゃんたちは、頭は当然良かった、声もきれいな姉ちゃんたちで、声も知的な感じもした。
決まりきったセリフなので、リトルチャグループの奴らが報告に来た時に、この人形に話をさせた。現地代表は、大変感心して、リトルチャ本店に注文して、ごっそりと作らせる事にした。値段も高いし、内部の改造に時間もかかったが、金ならだせると、リトルチャグループの現地代表は強気だった。
ただこれだけでは、製造体制を組んで作ろうと思う気持ちは起きず、ボツボツと作って、リトルチャの各組織からの注文に応じるだけだったかもしれないが、恵と陽太がそれぞれ興味を示して、リトルキャット本店に注文した事から状況は一変した。
とりあえず、製造体制を作り、ある程度の注文に応じるようにしないといけない。財団の恵はうるさ型の代表だったし、香奈からの依頼かもしれない、政界の黒幕の陽太の注文を無碍にもできないとみんな焦った。二人は恵だから、陽太だからとの特別待遇はキライと云う難儀な人でもあった。聞いている注文も一気につくればいい。量産体制が出来ましたと言って、作っていたものを先に、陽太と恵に届けた。
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