のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.330

2014-12-17 12:25:08 | 新しい子猫たち 

リトルチャ人形 その3



ただ本当にリトルチャ人形が有名になったのは、聖子が普及版のリトルチャ人形を作って、安いよ全店で売り出したからだった。



恵は、この人形に感心して、香奈にも見せた



香奈はリトルチャ人形の事は知っていたけどリトルチャが気を悪くしないかと懸念していた。恵から見せてもらって、感心していた。



そこにリトルチャタロウが通りかかって、見事なものですね。親父(リトルチャ)の部屋でちらっと見たけど、こんなに近くで見るとやっぱり凄いです。親父そっくりです。雰囲気が似てますよね。声もどことなく、親父に似てます。こんなに可愛い声ではないですけどね。





香奈はなんだと思い、早速正人に命じて、このリトルチャ人形を手に入れた。香奈にはリトルチャが持っているような全機能がついた最高形の人形である事は勿論だった



香奈は、報告にくる奴とか相談に来る奴らに見せて、人形に声も出させた。





世界のとんでも偉い人と香奈側近が、香奈に報告にきたり、相談にくるので、世界の資産家階級とかとんでもなく偉い奴らの間で密かな流行になって、リトルチャ人形の高級型、全機能型が売れる、変な事態になった。値段は当然高かった。



聖子もこの人形を手に入れて、考えた。



最高の羊毛ではなくて、普通の羊毛を使い、ロボットみたいな高機能ではなくて、声が出せるICチップを入れて、離す言葉も限定すればもっと安くなり、みんなに買ってもらえるのではないかと思い、安いよの実際の責任者と言えた副社長に検討させた。





副社長は、リトルキャット本店とリトルキャットファイナンシャルにも話をして、この普及型のリトルチャ人形を作り、全店で売り出して、あっと云う間にヒット商品の仲間入りをした。





リトルチャは、リトルキャットファイナンシャルの社長から話があった時に、特に嫌がる事もなく、ゼニゼニと云う普段の口癖とも違い、ロイヤリティーもそんなに高くしろとも言わず、安いロイヤリティーにしてやりなと言った位だった





リトルチャにはリトルチャの考えがあった。



リトルチャグループは、それぞれに独立志向の高いグループだった。ただそれだけに統一性には欠けていた。各末端がリトルチャ人形の高機能型を手に入れてから、統一的な行動も取り出したのではないかと密かに思っていた。普及型の人形になれば、もっと多くの人形が各組織にも置ける。草の根からの統一性もこれで出来やすくなるのではないかとも思っていた。






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