のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1659

2020-09-16 01:30:30 | 新しい子猫たち 
リトルホワイトは 前科者更生組織を可愛がったし、更生が進む彼らを慈父のような目で見ていたが、実は リトルホワイトの調査部門の強化のためにある種の前科者が必要だったのがスタートと云えた。初めは形だけ看板だけの積りだった。それを陽太親衛隊の奴らが親切に世話を焼いた、リトルホワイトの初期の構想を超えた。この時に リトルホワイトは 陽太親衛隊の奴らの人間力を改めて実感した。そして人間力の強さも知り、ゼニとか名誉だけを根拠とする力の弱さも知ったのだ。


リトルホワイトは陽太親衛隊の奴らの潜在的な力も知り、彼らの面倒を見て、財政基盤、選挙区内の基盤整理にも手を貸していた、現実的な問題に対する対応も彼らに教えた。しかしリトルホワイトも彼らの気持ち、政治とはどうあるべきものかを学んだと云えた。リトルホワイトは 陽太が いつまでたっても政治家らしくならない 彼らに世話を焼いていた理由もナントナク判った。陽太もそうだったのかもしれないと思ったのだ。そして彼らは普通の政治家のようには恩義を忘れない、陽太にも尽くし、リトルホワイトの意見もよく聞いた。リトルホワイトの政治的な意味での強さは彼らの支持に依存していた。


陽太は本当は結構な経済を見る目があって経済通とも言えた。ただいつしか福祉大切だけの人と見られていた。本当は金融界きっての経済通と言われた 神一と並ぶ経済通と云えた。看板だけの福祉大切がいつしか陽太が本当にその実現のために尽力していった。陽太は 母の神子に似て 謀略には強く、とても単純な人格ではなく、警察、検察に対する影響力は群を抜いていた。警察・検察のトップ人事はいまでも陽太の了解がいると云うのは現実だった。なぜそうなったのかはリトルホワイトでもよく判らない。ただリトルホワイトが官界、官僚たちに対する影響力の強さはそれに似ているのかもしれない。






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