のら猫の三文小説

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香奈とコシロ No.33

2013-04-07 00:01:18 | 香奈とコシロ

恵の子供たちも結婚した。




健一たち、三人は次々結婚する事になった。健一たちは身体は立派だったが、それほど気性は立派とは言えず、むしろ弱かった。小夜や直美そして美津子はしっかりとした気性の女の子たちで、健一たちの頑丈そうな身体を見て、ものも大きそうと思い、粉をかけると健一たちはあっさりと落ち、女の子たちの言うままに結婚の約束までさせられた。


特に小夜は綺麗でスタイルも良かったが、好き者でガッツもあった。治部家は資産家ではあったが、健一たちは普通の青年で特に光っているタイプでもなかった。小夜は特に健一の身体を見て、ものにしたいと思っていた。資産家と云う事も計算しないではなかったが、それよりも夜のお供として選んだつもりだった。健一たちは気が弱く、婚前交渉は誘ってもしなかった。それだけにやっきになって、結婚を急いだ。


ただ小夜たちも資産家と云う事も頭にあり、それに家事なども得意ではなく、真智子や恵たちもお手伝いさんに頼り、由香がなんとか家事をしている程度だったので、自分たちもそんなに言われないと思う気持ちもあった。だから別居などは考えなかった。姑などに遠慮する人たちでもなく、夜を楽しもうとする連中だった。恵たちは、結局、費用は、真智子に大半を持って貰い、邪魔くさいと言って、三人を同じ日に結婚式を挙げた。治部ホテルもたまたまホールが開いていたので、少しずつ時間をずらして、料金も割り引いて貰って、結婚披露宴を上げた。恵たちは、出ていってもいいと言ったが、健一たちの月給は安く、三人の嫁たちは便利な敷地内に居座った。



香奈「恵の家は、離れを作らないの。」

「俊子さんに頼んで、隣の土地を借りる事になったの。真美さんが越してきた時には、お義母さんは喜んで、わざわざ離れつくったから、私たちがいた母屋も広いんだよ。彼奴らの部屋は大きいしね。お義母さんも寂しそうだし、まだ当分先だよ。出ていってもいいと言っているけど、ここが便利と言って出ていかないんだよ。小夜さんたちも家事はあんまり出来ないみたいだよ。小夜さんと直美さんには、店を見て貰おうと思っているの。私もあんまり行けないし、運用と云うタイプでもないよ。

香奈「小夜さんや直美さんは、恵みたいなタイプね。格好も派手だね。でも健二君の奥さんの美津子さんは派手だけど、二人に比べると大人しそうね。」

「美津子さんには、由香さんの手伝いをして家事をみて貰うの。」

香奈「千恵ちゃんは結婚しないの。」

「銀行の中では、気にいった人はいないようだよ。千恵は、早く結婚したいようだけど、相手がなかなかみつからないのよ。見合いもしたくないとか言ってるよ。由香さんが言うには、信治君は相手いるみたいだけど、まだしないみたいなの。」
香奈「恵の子供は、みんな結婚遅いね。」

「私みたいに高校卒業した時に、お腹大きいのも大変だよ。真美さんの子供たちはみんな医学部に入って、勉強が難しく、それ所ではないみたいよ。真美さんは、子供たちを学校入れるのに、結構お金使ったみたいだよ。」




太朗と正子の結婚





洋太郎の長男の太朗を騙して、資産家の奥様になろうとした、東大を出て、MBAも取ったやり手の住谷正子は、外資系の証券に勤めて、2年経ち先物のディラーにもなった。27才になっていた。給料はいいけど、派手な生活をしていたので、あんまり貯まらない。同じ年の太朗と友達の結婚式の披露宴で会った。


その時正子は、有希の会社が売り出したばかりの紡績製の可愛いドレスを来ていた。有希は滅多に仕事の話を家でしないが、この時は新製品が気に入って、洋治に写真を見せていた。洋太郎はやはり日本の紡績製だからとか言っていた。太朗は、先に二郎が結婚したので、焦っていたし、聡明な上に可愛い感じの正子につい心安く話しかけた。太朗は可憐な女の子が好きなようだ。社長の息子だし、資産家でもある。正子は、贅沢な生活をしてお金を一杯使いたかった。そして、何匹もの猫をかぶり、可憐な女の子のふりをして、太朗に付き合いだし、可愛い女の子のふりをした。


正子はプレガールで、アメリカでも何人の男とも遊んでいた。でかいといわれる黒人ともやった。ついに太朗は、MBAを取る賢い女の子でも、可憐な、世間も知らない純情な女もいると愚かにも思い、正子の罠にかかった。正子は、黒人並のものを持った太朗に驚いたが、プレイガールの経験でなんとか対応できた。まあこの程度なら経験もある、なんだ此奴も結構遊んでいる男と簡単に思った。まだ童貞だった太朗は真剣に受け止め、直ぐに結婚を申し込み、正子はこれで夢に近づいたと喜んだ。太朗と二人で、正子の思い出のアメリカ東部へ10日間、新婚旅行に行った。



太朗は大きいだけでは硬く、長かった。正子とは初体験だった。経験を積む毎に、緩急をつけるようになり、正子は太朗の毒牙にかかって、突かれる毎に毒が回り、10日間の旅行中に一変とていた。正子が日本に帰ってきたきた時は、知的な感じの美人ではなくなっていた。とても艶っぽく、呆けた感じの美人になり、太朗のものに服従を誓う女になり、聖子以上の腑抜けになっていた。表情の激変に驚いた俊子は、仕事をしないと大変な事になりそうだったので、香奈に頼んで、また運用を手伝うようにした。正子も俊子からお金を借りて、出資して参加する事になった。




ジブトラスト急成長は正子のミスから始まった。



聖子は、金を儲ける快感で、変態手前から立ち直り、間隔をあけてやるようになり、妊娠して回数が減っても、持ちこたえていた。悦子は本当に安静が必要な時期だったので、休んでいた。正子と聖子が運用することになった。


聖子は立ち直りつつあり、良子プログラムでも香奈プログラムでも儲けていた。もう現金は160億を超えていた。そこに正子が加わった。正子は元々証券の先物のプロなので、香奈も気が緩んだ。正子は、先物の売り買いを多用して、よく儲けて、増やしていた。正子は、先物を多用するので、お金も50億程度先物の口座にも入れていた。正子は先物系のディラーでもあったが、売り局面を見つけるのが、巧かった。上がるのは時間がかかるが、下げは短期間に大きく下がる事もあった。正子が先物に参加してから、いつしか先物の口座は、100億近くにもなっていた。株式投資担当の聖子は、丁度良子プログラムも区切りがつき、医者に行っていた。正子はただかなりの重症だったので、先物の売りを10枚にする所を100枚も売り、昨夜の余韻でぼーとしていた正子は、そして何回も売っていた。香奈も売り局面だと思って、先物は少しずつ売って、現物そのものは経緯のある株だったので、株も信用で売っていた。先物の口座は60億程度を限度として、それを超えると香奈が回収しておく筈だったが、香奈自身も香奈オフィスが忙しく、忘れていた。




コシロも何故か益々元気になり、香奈もコシロに煽られるように、スイスなどの運用会社での運用も再開していた。コッソリートにも話して、もう一度面倒を見て貰う事になった。 コシロは、やけに先物を売れ売れと云う表情をしたので、香奈も国内でも海外でも自分の運用会社で、ある程度売っていた。



1億程度の売りの予定が、100億あった先物の口座の金は無くなってしまっていた。アメリカで記録的な暴落があった。香奈は、これで又儲かったと思って、早朝口座を見てみると、100億近く、売って、口座残はほとんどなくなっていた。日経平均も1000円に近づく記録的な大暴落になり、市場を閉じようという声まで挙がった。3日間、値下がりを続け、3日間で1500円も下がった。


保有株でも信用で売っていた香奈ではあったが、この時点で信用も先物をすべて手じまいした。香奈も自分の運用会社でも手じまいをした。気が大きくなった香奈は、あまりの儲けに運用会社として臨時配当を出した。香奈は、あまりの大金が入り、海外と同じように考え、日本の税金の事を軽く考え、臨時配当を出しすぎてしまった。



「香奈さん、凄い。なんでこんなに臨時配当があるのよ。お義母さんも驚いているわよ。私たちの家だけでみんな合わせると40億もある。」

香奈「それを渡しても運用会社のお金は減らないのよ。だから今回は特別に臨時配当に出したのよ。みんなの所もそれ位になったわよ。」

「そんな凄い勝負してたの。」

香奈「今回は偶然よ。正子ちゃんは証券のプロだから私も気が緩んでいたのよ。それが太朗さんにすっかり腑抜けにされてね。10倍以上売っていたのよ。これほどまで下がるとも思っていなかったけど、リスク取りで、信用で売っていたのも手じまいしたの。もうこんな事はないわよ。正子ちゃんも翌日には青ざめていたよ。ほとんど全部売っているのと同じよ。一歩間違ったから、すべてなくなっていたわよ。」

「怖いね。」

香奈「怖いのよ。証券会社並の売りをしていたのよ。暫く正子ちゃんは反省してもらうわ。俊子さんの所も配当は40億を超えるのよ。私の所もそれぐらいになるわ。清美さんもびっくりしているわ。こうなったら、分割する予定だったけど分割じゃなしに、残り全部、真智子おばさんに土地代を払うわよ。恵たちもみんなで、マチコジブ記念不動産の株を私たちから、買い戻しなさいよ。

「それくらいは払うよ。比率はみんなで相談するわ。」

香奈「あの名古屋の土地は恵の所で何か使い道があるの。」

「いや何にもないと思うわ。何故?」

香奈俊子さんがよく見ると、例の名古屋の土地の隣は紡績の工場跡なのよ。合わせると一万坪を超えるらしい。ホテルと庭園を作っても、まだ余るから、複合の高層ビルも建てて、高層階は住宅にするらしいの。そこに乳幼児施設と医院を入れる計画なの。それとこれは真理さんの提案だけど、小さい命を育てる財団を作ろうと言ってるの。今回のボロ儲けは、そのまま懐に入れてはいけないとお地蔵さんが言っていたと言うのよ。私のお不動さんも言っていたわ。有希さんも悦子ちゃんの事があるから、今回の配当はなかった事にしてもいいと言ってるよ。小百合もそれでいいと言ってる。恵の所も説得してね。名古屋が巧くいったら、東京の郊外にも例の複合ビルを作るらしい。洋太郎さんも小林君にも話して、清香さんにお世話になった所もみんな新しく出資して貰う予定になっているの。

「それはいいね。名古屋はまだからね。みんなにも話してみる。」




1 コメント

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めぐみです! (めぐみ)
2013-04-07 01:07:45
このあいだコメントしためぐみです!覚えてますか?覚えていてくれた嬉しいですw(〓ー〓) フフせっかくなのでメールできませんか?私ブログとかやってないのでお話がしたいです、アドは nekomegumi77あっとyahoo.co.jpです、待ってますね!(。・・。)ポッ

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