のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.1220

2017-08-02 00:56:03 | 新しい子猫たち 

 


この社長は、どこか子供っぽい面もあって、親分肌でもあった。ソフト開発の連中に対して、庇護の姿勢は強かった。義父の会長と同じように、社員の家族には、病気でもなれば、親類と誤解される位、世話をした


 


この会社は、そこそこの報酬は出していたが、ソフト開発の天才の人たちとしては他の会社よりもそんなに高いとも言えなかったし、むしろ安い事すらあった。ただ やはり ジブはジブなので、報酬の変動は少なかった。


 


これがこうした人たちの間で評判となった。神二郎は新宿で世話をしていたソフトハウスの奴らに対して、ここと協力するように薦めた。中には吸収される会社もあって、いつしかソフト開発の優秀な奴、天才肌の奴らも集まってきた


 


ジブシティーの中小のソフトハウスでも同じようなものだった。


 


元々ジブグループの中では、システム開発とかシステムそのものは進んでいた。人工知能の研究では密かに世界最先端とも言われていた研究もあった、ここの会社を入れる事で、ジブ内部では企画、進行は進みやすくなるメリットがあった


 


ここの会社の連中は基本的システムの開発よりもむしろ、ユーザーインターフェイスに優れていた。システムはかなり使いやすくなって、中間マージンとして払う金以上の価値があると評判になっていた。



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