流石に 敷地内の人間模様にも詳しく、リトルキャットについても少しは知っている コイツだった。
リトルチャやチャタロウの事は詳しくはしらないようでも 香奈とリトルキャットとの間は察していた
ただビジネス部門のリーダーたちもリトルキャット勢の動きは俄かには理解しがたいものだった。リトルキャットの商売は上手く、何よりも資金の流れは上手いとの定評だった。遊び金は作らないと言われていたのに、この合弁会社の剰余金には手をつけない
技術指導料の値上げは やんわりと交渉したが、その金の一部は動物愛護施設や動物病院への寄付にしてくれるなら認めようとする内容だった。
動物愛護施設は動物病院のようなものも運営していたが この事業は多くの場合赤字だったが事業縮小はまったく考えていない、むしろ拡充、質的向上の話しかしない。
動物愛護施設は 日本と同様に各国の事情に合わせて、財団と運営会社とで分割して支えていた。合弁会社としては財団組織に寄付しているが、各国の税制からもそんなに大きく寄付しても控除対象は限定的だった。
リトルキャット側は技術指導料の増額の一部をここへの寄付にしてほしいとの意向だった。
元々動物愛護施設や動物病院の獣医さんは、色々と遺伝子分析センターの育種部門の研究チームとの技術交流も少しはあった。
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