のら猫の三文小説

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新しい子猫たち No.945

2016-10-26 00:01:27 | 新しい子猫たち 








ココの言葉を聞いて、クリスの気持は途端に軽くなった。クリスもゼニゼニと思ったワケではなかった。香奈の家の猫たちのために金を貯めておく事にしただけだった。ココはちゃんと判ってくれていた。











リトルチャタロウがアイツを育てている事は、クリスも知っていた。そうなのかと思える気持になっていた。リトルチャタロウが金儲けしたいと思えば、いくらでも金は入る筈。猫たちの未来のために アイツを育てているのか。香奈の家の猫ならば将来を見据えなくてはいけない。













クリスは珠美を育てる事にした。珠美は元々才能はある子だったが、如何せん今までライバルと思う同世代の奴がいないようだ。













クリスは遺伝子分析センターから来ている奴とエンゼルホープジャパン病院の杉山に対して、私も歳だから今の内に 次世代を担える若い人を育てていく事にしたい。猫たちも選んでいる、可能性のある子で私が育てられそうな子を選んでほしいと依頼をした。











ただ 出来れば若い女の子、しかも出身大学がほどほどの大学の子がいれば、もう出来上がった人は今から私が育てる必要もないと思う、可能性はありそうだが 今一歩伸びきれない子がいいと思う と付け加えた。











クリスは 珠美に彼がいる事も知っていて、尊大とも云える珠美の面倒を学生時代からしていた事も、クリスも知っていた。男を入れて もし仲良くなって、あの二人の間に波風を立てるような事もしたくなかった。クリスも女性いやメスなのでその気持ちはよく判った。旦那のココイチロウは滅多に香奈の家を出ない猫だったのでクリスは安心していた。

















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