このところ、のんきのブログには、以前には見られなかったような傾向が見られるようにな
りました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_2.gif)
1つ目は、のんきのブログの「閲覧者」の数が、「訪問者」の約三倍弱、と言う状態が維持
されるようになってきた、ということ。これは、つまり一人の訪問者の方が、平均して約3
つののんきの記事を読んでくれている、ということ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_5.gif)
当然、のんきのブログで閲覧者の多い記事は、「トップページ」ということになるのです
が、のんきもやはり他の方のブログを訪問する際、特に忙しいときなど、斜め読みしてしま
い、ついつい「読んだつもり」になっていることもよくあります。
ごめんちゃい。
ですが、平均して3つの記事が読まれている、ということは、それだけ関心を持って記事を
見てくださっている方がいる、ということですから。
めちゃくちゃ嬉しいんです。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hamster_2.gif)
もう1つは、最近ブログの更新が以前に比べるとスローペースになっていますし、あしあと
返しも頻度が大体週1回~2回程度しかできなくなっているんですが、にもかかわらず、訪
問者の数がある一定以上の数を維持し続けている、ということ。
これは嬉しいですね。本当に励みになります。
っていうことで、今日のタイトルは『宗教から見る「インド」』。「太陽暦」と「太陰暦」の続きです。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_2.gif)
インドで信仰された考え方のうち、最も古い時代のものと思えるものがヴァーストゥ・シャ
ーストラ。このことは、何度か記事にもしましたね。
時代はインダス文明の時代。
まだアーリア人の侵攻を受ける以前の時代の話です。
この当事、遺跡として発見された多くの都市では、「インダス式印章」という2枚が対に
なった印象が発見されています。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/32/IndusValleySeals.JPG/240px-IndusValleySeals.JPG)
これは、主に商取引に利用されていたらしく(通貨手形のようなもの)、興味深いのは、こ
の印章と同じものが、メソポタミアの遺跡からも発見されている、と言うこと。
つまり、アーリア人が侵攻してくる以前の時代から、インドは中東の地域との交流があった
のだ、ということを意味しています。
この印章の中に、後のヒンドゥー教でブラフマー、ヴィシュヌと並んで最高神としての地位
を手に入れる、「シヴァ神」の原型を表したもの、と考えられる印章が含まれています。
バラモン教がアーリア人がドラヴィタ人を支配するために作られた宗教であることは、「ヴェ
ーダ」と「アヴェスター」の中でも記したとおりですが、この「バラモン教」。その聖
典である「ヴェーダ」は、地元民たちを支配するため、アーリア人たちが口承してきた神話
の中に、インド土着の神々も取り入れてゆきました。
その中の一人が「シヴァ神」。これは、元々ヴェーダにおけるインド神話がしるされた部分、
「リグ・ヴェーダ」の中では、暴風雨神「ルドラ」の別名として描かれています。ルドラと
は、インドや東南アジアにおける季節風、「モンスーン」を神格したもの、なのだそうで
す。時に嵐をもたらしますが、同時に雨による恵みももたらす、「破壊」と「治癒」の二面
性をもった神、であったそうです。
やがてヒンドゥー教においては完全に同一化され、リグ・ヴェーダの時代は脇役に過ぎな
かったシヴァ神は、最高神としての地位を手にしてゆくこととなるのです。
ちなみに、「シヴァ神」には民俗の信仰によって、いくつもの別名があります。その中のひ
とつがマハーカーラ。「大いなる暗黒」という意味なのだそうです。
ちなみに、これが中国で漢訳された際、どのように約されたかというと…。
「大黒天」。
そう。日本においては福をもたらす七福神の一人とされる、あの大
黒様です。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/0e/Daikoku8727.jpg/300px-Daikoku8727.jpg)
Wikiによれば、「大黒」の音読みと「大国主命」の「大国」の音読みとが同一であるため、
習合(さまざまな宗教の神々や教義などの一部が混同ないしは同一視される現象のこと)さ
れ、あのような柔和で優しいイメージを持っているのだとか。
意外です。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_6.gif)
話を元に戻します。バラモン教が生まれたのは紀元前13世紀頃。元々はドラヴィタ人を支配
するために作られたこの宗教ですが、やがて時代が進むにつれ、アーリア人はドラヴィタ人
との混血が進み、血統的にはアーリア人そのものはドラヴィタ人へ吸収されてしまい、唯一
言葉や宗教のみでその種族分けがなされるようになります。
紀元前10世紀頃から編纂の始まった「ヴェーダ」は、やがて紀元前5世紀、その完成を見る
こととなり、バラモン教は初めて宗教としての体裁を整えることとなりました。
しかし、ここに明示された「ヴァルナ(カースト制度)」。ご記憶ですね。元々はドラヴィ
タ人を支配するために作られた身分制度です。しかし、時代が進むにつれ、混血が進み、ド
ラヴィタ人とアーリア人との差は明確ではなくなってしましました。
頂点に立つバラモン(=ブラフミン)とは、アーリア人という、その血統の特殊性は否定さ
れ、ゆえにこれに反発する多くの宗教もここに誕生を見ることとなります。
「仏教」や「ジャイナ教」といった、バラモン階級の特殊性を否定する宗教が生まれたので
す。
また、これらの宗教は、バラモンの存在を快く思っていなかったうえから2番目の階級、つ
まりクシャトリア(王族)の階級に広く支持されました。
一方でバラモン教は、更に民族宗教・民間信仰を取り入れて変化し、それまで「インドラ」
や「ヴァルナ」、「アグニ」、といった神々が中心でしたが、やがて土着の信仰の影響を強
く受けていた「シヴァ神」や「ヴィシュヌ神」がその地位を高めてゆくこととなるのです。
さて。漸く「仏教」が登場しましたね。それでは、次回記事は、「仏教」と「ヒンドゥー
教」の側面から、インドやその周辺の国々を見てゆきたいと思います。
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まだアーリア人の侵攻を受ける以前の時代の話です。
この当事、遺跡として発見された多くの都市では、「インダス式印章」という2枚が対に
なった印象が発見されています。
これは、主に商取引に利用されていたらしく(通貨手形のようなもの)、興味深いのは、こ
の印章と同じものが、メソポタミアの遺跡からも発見されている、と言うこと。
つまり、アーリア人が侵攻してくる以前の時代から、インドは中東の地域との交流があった
のだ、ということを意味しています。
この印章の中に、後のヒンドゥー教でブラフマー、ヴィシュヌと並んで最高神としての地位
を手に入れる、「シヴァ神」の原型を表したもの、と考えられる印章が含まれています。
バラモン教がアーリア人がドラヴィタ人を支配するために作られた宗教であることは、「ヴェ
ーダ」と「アヴェスター」の中でも記したとおりですが、この「バラモン教」。その聖
典である「ヴェーダ」は、地元民たちを支配するため、アーリア人たちが口承してきた神話
の中に、インド土着の神々も取り入れてゆきました。
その中の一人が「シヴァ神」。これは、元々ヴェーダにおけるインド神話がしるされた部分、
「リグ・ヴェーダ」の中では、暴風雨神「ルドラ」の別名として描かれています。ルドラと
は、インドや東南アジアにおける季節風、「モンスーン」を神格したもの、なのだそうで
す。時に嵐をもたらしますが、同時に雨による恵みももたらす、「破壊」と「治癒」の二面
性をもった神、であったそうです。
やがてヒンドゥー教においては完全に同一化され、リグ・ヴェーダの時代は脇役に過ぎな
かったシヴァ神は、最高神としての地位を手にしてゆくこととなるのです。
ちなみに、「シヴァ神」には民俗の信仰によって、いくつもの別名があります。その中のひ
とつがマハーカーラ。「大いなる暗黒」という意味なのだそうです。
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するために作られたこの宗教ですが、やがて時代が進むにつれ、アーリア人はドラヴィタ人
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紀元前10世紀頃から編纂の始まった「ヴェーダ」は、やがて紀元前5世紀、その完成を見る
こととなり、バラモン教は初めて宗教としての体裁を整えることとなりました。
しかし、ここに明示された「ヴァルナ(カースト制度)」。ご記憶ですね。元々はドラヴィ
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「仏教」や「ジャイナ教」といった、バラモン階級の特殊性を否定する宗教が生まれたので
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また、これらの宗教は、バラモンの存在を快く思っていなかったうえから2番目の階級、つ
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一方でバラモン教は、更に民族宗教・民間信仰を取り入れて変化し、それまで「インドラ」
や「ヴァルナ」、「アグニ」、といった神々が中心でしたが、やがて土着の信仰の影響を強
く受けていた「シヴァ神」や「ヴィシュヌ神」がその地位を高めてゆくこととなるのです。
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