銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

さらば、巴里野郎

2013年04月30日 | 見かけだおしNのつぶやき
タイミングってあるのですね

かねてから「行ってみたい」と思っていた場所
京都のとある雑居ビルに入る
シャンソン専門のライブハウス
その名も「巴里野郎」
ネーミングもいかしていますね!

京都は昔から学生の街とあって?アングラ文化が盛んです
とはいえ、夜の遊びとなると、どうも億劫で
「小粒でぴりりの面白いお店」が多いことを知りながら
元来のものぐさ性でチャンスを逃してきました

そんな私が、知人に誘われ、
週末の夜、珍しく京都にいました

とはいえ、これも下見の一環?
今度、昼食で利用するお店の下見(味見)でした

ひとしきり仕事という名の食事会を終え、いつもならまっすぐ
宝塚へ直行!のはずが・・・

久しぶりの京都の夜
お酒も入って良い気分

よし!もう一軒~ん!
ちょっとノッてきちゃいました

で、なぜか、もうすっかり忘れていた
「そういえば、シャンソンのお店があったよな~」
と、古い記憶が頭に浮かんできました

とにかく場所も分からずいきなりタクシーに乗り込み
「確か、南座の近くだったような??」

今は便利ですね、携帯で調べてみると・・・・

すぐ出ました!「巴里野郎」

まさに昭和の匂いぷんぷんの雑居ビルにその店はありました

そして、その妖しげな店の紅いドアを開けてびっくり

どど~ん!!

狭いお店にびっちりのお客様
座る場所もなさそうです

聞くと、なんと今月で30年のお店の歴史に幕が閉じられるのだとか

あらぁ~

それを惜しむ、全国のファンの方々が集まって、
いま、まさに宴もたけなわ、という状態だったのです

「3分間のドラマ」といわれるシャンソン

最近は、若者のシャンソン離れもあって、お店の存続も
厳しいものがあったようです

まさに、タイミング良く、その最後の時に間にあった私

観劇ものに弱いことで、知られていますが(どこで?)
さすがに、熱狂的ファンの方を前に
しっかり起きて(!)聞き入りました

歌がどうのこうの、以前に
私、こういうお店には弱いのです

なんとも言えない哀愁が漂っていますもの
煙草のヤニのようにこびりつく感情が
お店に蔓延している感じ

好きだな~

煉瓦壁にベルベットのソファ
煙草の煙がくゆる中
「ヨイトマケ」を直立不動で唄われた時にゃ~

あ~アングラ時代よ、さらば

それを知らずに生きてきた、中途半端な昭和後半世代の私は
ただ知ったふりして、余韻を楽しむだけです

時代が終わる、そんな一幕にうっかり出くわした
京都の夜でした


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ベトナムで私の愛機は頼もしかったか?

2013年04月29日 | のほほん同志Aの日常
ベトナム添乗に連れていった私の愛機、
ガラパゴス携帯は、頼もしかったか否か。

そのご報告をせねばなりません。

結論からいうと…
ちっとも頼りになりませんでした!

何が問題だったかというと、充電ができなかったのです。

海外添乗中も、会社から、手配先から、
けっこう緊急の(そうでないものも含めて)電話が入るものです。
ですから毎晩、充電器につなげて明日に備えます。

ベトナムでもそうでした。

ぷすッと突き刺すと、

ピピッ

充電してます、の音はして、
充電中です、の赤いランプもつくのですが、
何時間たっても、一晩たっても、
減ったバッテリのメモリはちっとも回復しないのです。

あれ、なんでかな?

初日は気にもとめませんでした。

2日目、一晩中、充電器につなぐもやはりちっとも回復せず、
なのにお客様からメールがばんばん入ってちょっと焦りました。

ここ、ベトナムですよ~
高くついてますよ~

返信しないわけにもいかず、バッテリはどんどん減っていきます。

ベトナムの電気事情のせいかしら?
と思いながら、さらに2日が立ち、
やはり何かがおかしい…としげしげと充電器を眺め、
ようやく気づきました。

よくよく見ると、充電器には「日本国内専用」の小さな文字が!
なんと、昨年末まで7年間、使い続けた携帯についていた
古い充電器を持ってきていたのでした。

…ということは、かわいそうに。

私の愛機はこの数日間、
そぐわない電圧を注入されつづけていたということです。

これって、神経質で繊細なA型の私が
隣人のあっけからかんのB型の血を注ぎこまれ苦しむ、
の図に近いのではないでしょうか。


バッテリ切れで瀕死寸前だった愛機ですが、
帰国後しっかり充電したところ、
不具合も出ずに元気に動いてくれています。

ごめんね。
そして、異国の電圧をものともせず、けろりと動く姿に
案外タフで、頼もしいヤツだと見直しています。



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やっと…本日弘前開花宣言

2013年04月28日 | Hの生きる喜び、それは
今や、頭の中は桜でいっぱいです
まだかまだか、弘前のさくら

今年は、全国的に桜の開花が早く、
どこへ行っても、散り際の桜
アカン、今年は全然当たらない
やっぱり、女厄年というのは恐ろしい
ことごとく裏切られている気がします

先週訪ねた三春の桜も、満開より1週間以上過ぎていました

そして、今年の桜の見納めは、
やはりココしかないでしょう
青森県弘前の桜と、秋田県角館の枝垂れ桜
明日4月29日から出発です!

ところがどっこい
北東北は、先週から寒気が入り込み
咲くはずの桜が開花予定日を過ぎても一向に咲く気配なし!

予定日を過ぎてまだ…人間の赤ちゃんなら
何とか促進剤とか使って早めることもできそうですが、
自然のものは自然の成り行きに任せるしかありません

咲け~ 咲け~ 早く花開け~
と念仏のように日々唱え、

ようやく…!今日、弘前外濠の開花宣言が出ました!

昨年満開の見事な桜を見てその素晴らしさを知っているので、
どうしても、今年のお客様にもその見事な桜並木を
ご覧いただきたいのです

とにかく、スタートは切った
あとは、早く満開になるべく

開け~ 開け~ 気温よ上がれ~
祈るしかありません

弘前の桜を訪ねるのは明後日です
どうか、、、お願いしまッす!!

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ベトナム讃歌

2013年04月27日 | 見かけだおしNのつぶやき
ベトナムからご一行様が無事帰国
早朝、添乗員より報告メールが入りました

ホッ

いつもですが、海外からの帰国報告は
安堵の声が漏れます

さて、話は変わりますが
実は、私まだベトナムに添乗で出たことがありません

でも、記憶に残すのは
「最後に出た一人旅の国」

かつてバックパッカーなる旅を重ねていました
社会人になってからも、夏・冬のまとまった休みには
必ず旅に出ていました
もちろんザック背にです

とにかく、虫さえ出なければ、どこでも寝られるタチでした
タフでした、いま思えば・・・

「女一人旅も平気よ」
それを、どこかで誇示したい、
そんな嬉しがり感情もあったのでしょう

大人といわれるようになってからも
結構ひつこく、私の旅の形でした

友人には、
「あんた、ようやるわ」

今になってみれば、完全に呆れられていたのでしょう、
でもその頃の私には、ほめ言葉に聞こえていたのです!

ところが、ところがです

随分あとで、友人宅で見せられた
私からの絵ハガキには、こうありました

「アカン、完敗です、ベトナムにやられました」
そう書いてありました

いやぁ、何がどうだったか、もう旅の内容は忘れています
でも確かに、このベトナ旅行を最後に
ザックを押入れにしまい込みました

しんどかったんでしょうね

そうだ、思い出しました

風邪を引いたのでした 
で、どうしょうもなくなって
数日泊っていた木賃宿?を飛び出し
ホテルを目指したのです、そうだそうだ

~私が負けた日~

また友人に突っ込まれそうです
「あんた、旅するのに何で勝ち負けやねん!」

・・・確かに

でも当時の私は
旅は勝負でした(オイオイ)

なので、あの日

ついにクレジットカードをきって
いわゆるリバーサイドの、星がいくつか付く、
玄関先にドアマンが立つ、
冷暖房完備の、快適なベットがある、
ホテルへ泊ってしまった、私

うっ、うっ、

カタカタ回る高天井の扇風羽を見あげながら
悔し涙を流したのです(なんで!)

ただ、決め手となったのは別にありました

朦朧としながら帰国の途へつく列車の中で
ベトナム人がまとわりつく親切心で
「これ、」と私に差し出した卵

はい、ベトナム名物、半成長の雛がボロリ飛び出す
ゆで卵でした

うぐっ

熱にうなされる中、その固形物(しかも半生)を見た私

きっぱりバックパッカーを辞めた瞬間でした


あら、回想していたら
久しぶりにベトナムに行ってみたくなりました
また一人で
でも、今度はスーツケースで行くことにしましょう


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マジェスティック、エムバー、サンライズ・サイゴン

2013年04月26日 | のほほん同志Aの日常
今朝、不思議な高揚とともにベトナムから帰ってきました。

今回はベトナムの中部から南部、
ホイアンのランタン祭りとホーチミンを訪ねた6日間。

ホイアンの町は世界遺産ではありますが、
例えばカンボジアのアンコール遺跡群や
同じくベトナム北部のハロン湾などと比べると
半日で見て回れるほどの、こぢんまりしたところ。

正直ちょっとパンチに欠ける、
地味な企画かなぁと思っていたのですが…。

ベトナムという国は懐が深い。

古都の散策を楽しみにされていた方も、
雑貨のお買いものに燃えていた方も、
戦争の足跡を見つめたいと思っていた方も、
ベトナム料理を味わい尽くしたいという方も、
それぞれにご満足をいただいて家路につかれたように思います。

そして私にとっても
夜になった今なお、「高揚」がつづいているのです。

高揚の正体は、
ホーチミンで宿泊したマジェスティックホテル。
いえ、正確にはその最上階にある「エム・バー」。

サイゴン(ホーチミン)のマジェスティックホテルといえば
1925年、フランス統治時代に開業した老舗ホテル。
ベトナム戦争当時には開高健や近藤紘一らをはじめ、
各国のジャーナリストが滞在したことでも知られます。

そのマジェスティックホテルのエム・バーに行き、
サイゴン川を眺めながら開高健の気分に浸るのだ!
…というのが、出発前から秘かに私が考えていたことでした。


その願いは半分かないました。

今回のお客様は皆さん、お酒はたしなまれる程度。
夕食後のエム・バーへのお誘いにはあまり興味を示されず、
最終日の夕刻、ぽっかり空いたわずかな時間に
ひとり訪ねました。

その日、最初の客となり、
注文したのは「サンライズ・サイゴン」。

運ばれてきたのは、ただのオレンジジュースなのですが、
まだ日の残るホーチミンで、
サイゴン川のゆったりした流れとBGMのクラクションの喧噪、
バイクの途切れることのない波を見下ろしているうちに
なんだかこう、胸がしめつけられるような気分になっていました。

まだ若い、これからの国なのだ、と思われ、
こうやって自分も前に進んでゆくのだ、とも思われ、
その勢いでなのか、バーテンダーも驚く速さでゴクゴクと
オレンジジュースを飲みほしていました。


メニューのなかで唯一のノンアルコールだった
「サンライズ・サイゴン」。

「日昇るサイゴン」
目の前の風景にぴったりだ、とは思いましたが、
今度くるときは…やっぱり、夜風のなかでカクテルを。


それが、残り半分の願いです。


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