銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

あがりこ大王と女王の森

2019年06月30日 | のほほん同志Aの日常

あがりこ大王とあがりこ女王。
お客さまから、一枚のスケッチを見せていただいたのは去年の秋のこと。

それから半年あまり。
印象的な名前をもつ異形のブナに出会いに、
秋田県はにかほ市、鳥海山のふもとを訪ねてきました。

お客さまが「あがりこ大王」の名前を知ったのは、朝日新聞の天声人語がきっかけだったそうです。
今回のために、コピーをお持ち下さった「天声人語」(2017年12月7日付)によると、

 あがりこ大王は推定樹齢300年。
 幹回りは7m以上。



 対して、あがりこ女王は樹齢およそ150年。

 「すんごい美人。色白で、触れると木肌がムチムチ。
 大王もぞっこんだと私は思っております」とは、案内人の方の談だそう。




大王や女王だけではありません。
この森全体が、太く枝分かれしたブナの連続。



この地方は炭焼きが盛んで、
雪深い2月、雪の上に出ている枝を切り、
そこからまた萌芽したため、このような形になったとか。



当時の炭焼きの様子を伝える窯。

そして、こちらが、お客さまの描かれた一枚のスケッチです。
この絵を見たときに、いつか行きたい、と思ったのでした。




小さな出会いが、遠くへとつないでくれる。
そんな時間でした。

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さて、突然ですが、

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初夏の東北紀行③

2019年06月29日 | のほほん同志Aの日常

秋田は、にかほ市象潟(きさかた)で迎えた朝。

鳥海山に抱かれたにかほ市にはあがりこ大王のブナの森があり、

松尾芭蕉の足跡があり、温泉があり、岩ガキがあり…

と盛りだくさんなのですが、今回個人的に一番印象的だったのは。

白瀬南極記念館!  

にかほ市金浦町出身だった探検家、白瀬矗(のぶ)にちなんだ記念館です。

明治40年代、ノルウェーのアムンセンとイギリスのスコットに代表される

各国の南極点到達競争。

日本からも同時期に南極点を目指していたんですね。

つい先週、ノルウェーのトロムソで、

南極点と北極点両方に到達したアムンセンの資料館を見たばかりだったので、

興味深く見学しました。

南極から届いたという氷も見せてもらい、

秋田から氷の大陸へと思いは飛んだのでした。

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初夏の東北紀行②

2019年06月29日 | のほほん同志Aの日常

山形の酒田から秋田の象潟へ。

今日は鳥海山のふもとにある「あがりこ大王」と呼ばれる

大ブナのいる森をハイキング。

雪深いこの地方で、春先に雪の上に出ているブナを炭焼きのために切り、

切り口から新しい芽が萌芽したことから、

こんな形のブナの森が生まれました。

天然のダムのブナの森。

ちなみにこれは滝ではなく、伏流水が岩場から沸きだしているのです。

岩ガキも旬を迎えていました。

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じゅんさい摘み

2019年06月28日 | Hの生きる喜び、それは

多分、こんな旅ができるのは、銀のステッキぐらいだと思います
こんな旅、というのは悪い意味ではなく、良い意味で、ツウ好みに違いないから
じゅんさいの生産量 日本一の秋田県三種町に行き、
じゅんさいを食べるだけでは飽きたらず、じゅんさい摘みを体験してきました

(畳1畳分ぐらいの小舟に乗って、木の棒1本で進みながら摘みます)
(開いたじゅんさいの葉が水面を埋め尽くします)

普段は確か
「ひざ曲げられないのよ・・」「椅子がないと地べたには座れない・・・」と仰っていたお客様

この日は皆さんこの通り

最高の笑顔、ありがとうございます

「最大3時間、またはバケツ一杯になるまで採ってもいいそうですよ」とお伝えすると

「え、バケツ一杯だけ?? あふれたらどうするの??」
「3時間も!それはさすがに無理やわ、1時間もしたら充分」

なんて仰っていましたが、1時間・・2時間・・「さて、そろそろ上がりましょうか」と声をかけると
「もう?!まだまだーー」「もうちょっと、もうちょっと摘ませて~」
「水が冷たくって、気持ちいいのよ、癖になるわ」と

なかなか上がってくださらない・・

じゅんさい摘みの方はというと、、

バケツ一杯なんて、夢のまた夢、
バケツの底がやっと隠れるぐらい

じゅんさい摘みって、ホント、大変なんです

暑い中、陽射しを浴びながら、腰をかがめて何時間も作業する重労働

小鉢一杯の有り難さをしみじみと感じました

あのヌルッとしたじゅんさいの感触、キレイな水の冷たさ
確かに癖になるじゅんさい摘み

その後、いただいた素朴なじゅんさい料理も、ひとくちひとくち、味わっていただきました

これから、じゅんさいを食べる機会がある時は、この姿を思い出してください

全て手摘みって、ホント、大変なんです・・

大変なのは身にしみて分かりましたが、それ以上に、楽しくて病みつきになりましたので、
ぜひ、来年もまた「じゅんさい摘みをしたい」と、リクエストください

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初夏の東北紀行①

2019年06月27日 | のほほん同志Aの日常

新潟から酒田、秋田へ。

かつての北前船の航路をたどります。

初日の今日は新潟から日本海沿いを走る特急いなほに乗って酒田へ。

個人的には初上陸の酒田ですが、すっかり気に入り、

雨の夜を散歩してしまいました。

不思議な趣きの老舗フレンチ店での夕食も素敵でした。


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 写真)盆栽の極意を海外の方に説明するボードの言葉。

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