銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

日本初のアプト式

2014年09月28日 | T字路をまっすぐ行ってみたら

いつも以上に・・・少人数となった今回の旅行は、
初日の東京駅で、「運転見合わせ!」の表示とともに始まりました
私の心は焦りと混乱の渦の中へ
田舎っぺ丸出しの私は、東京駅の複雑構造にあたふたあたふた
多くの人の対応に追われる駅員さんを捕まえては、
「どっちですか」
「何番線ですか」
「これは高崎へ行きますか」
と質問攻めにし、
ホームで待っている人、
スーツを着たキッリっとしたビジネスマンも巻き込んで、
何とか目的地へ

これで、仕事をやり終えた感がいっぱいになってしまいました

今回の旅の目的は、
・世界遺産になった、富岡製糸場を見学
・碓氷峠をお話を聞きながらウォーキング
・草津温泉の湯もみショーを見る
・伊香保温泉の街並み散策
・竹久夢二伊香保記念館での「黒船屋」鑑賞 など・・・

その中で、一番私の心をほーと惹き付けたのは、
”碓氷峠”でした。
今回のガイドさんは、この地で生まれ育ち、
若いころは、東京へ憧れ旅立ち(若さゆえの、なんちゃらとおっしゃっていた)
再び、舞い戻って今は、地元で暮らしておられる方でした

この碓氷峠
昔から、東京方面から長野を経て日本海へ抜ける道で
最大66.7パーミル、標高差553mの急勾配がある峠
この峠をすぎれば…と多くの人が、最大の難所として記憶してきました

実際、歩いてみて、感じたことは、
立っているだけで、
足に負担がかかり
前につんのめりそうになる急な坂でした

この峠、近代化の波の中で、電車が走ることになりました
普通の電車では、登ることのできない程の坂です
それに対応するためにドイツから導入したのが「アプト式」
普通の車輪の真中にもう一つ、車輪があって
その真ん中の車輪が、後ろに下がらないようにがっちりレールをつかんで前へ進む


この地での困難や、それに立ち向かった人に思いをはせておりました。

他にも、
めがね橋の名前で呼ばれるレンガ造りの橋や



秋風が吹く気持ちのよいお天気で
東京駅でのトラブルはすでに、旅の一コマとして
吹き去っていました


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Mr.ツルのものがたり

2014年09月26日 | のほほん同志Aの日常
アラスカで滞在したノースフェースロッジ。

ここには日本の一昔前のユースホステルのような雰囲気があり、
宿泊客はまるで「家族」か古くからの友人のように迎えられます。

そのなかでの伝統のひとつが、「Today's Highlight (今日のハイライト)」。
夕食後、グループごとに、それぞれが過ごした今日一日のハイライトを皆の前で発表するのです。

アラスカとはいえ、そこはアメリカン。
皆、ユーモアたっぷりに身ぶり手ぶり交えての話しっぷり(しかも当然、英語なわけで)、
添乗員にとっては、これが楽しみでもあり、プレッシャーでもあり・・・。

だから、その日のハイキングが終わったとき、
ガイドをしてくれたドリューがちょっと心配げに聴いてくれました。

「ハイライトは大丈夫? 自分でやる?」
「ノープロブレム、自分でやる」と、私。


(ガイドのドリュー)


ノープロブレムと大見得をきったのは、ネタがあったから。
やはり英語以前に、ネタがなければ話になりません。

以下は私のトゥデイズ・ハイライトです。

********
 
 今日の私たちのハイライトは、
 南へと渡っていく“Sandhill Cranes”(カナダヅル)の群れを見たことです。
 
 日本語ではこの鳥のことを“ツル”と呼んでいます。

 ところで。
 私たちのグループの中にも別のツルがいます。
 (ここで打ち合わせもしていないのに、ツルさんがちゃんと立ち上がった!)

 ツルグチさんという苗字なので、みんなから「ツルさん」「ツルさん」と呼ばれているのです。
 

 ハイキングの途中、ワンダーレイクを見下ろす小高い丘を歩いていたときのことでした。
 丘のてっぺんに簡易トイレがあったので、ミスター・ツルがひとり離れてトイレに行きました。

 その間わたしたちは先に進み、しばらく行くと、ガイドのドリューが突然足をとめました。
 
 シーッと静かに耳を澄ますように合図します。

 …クォウ…クォウ…

 と、かすかに聴こえます。でも姿が見えません。

 “Sandhill Cranes. They are migrating to the south.”

(カナダヅルだよ。秋になると南へと渡っていくんだ)

 と空の向こうを指さしてくれる方向に目を凝らすと…



 きれいなV字型を描いて、群れになって飛んでいくのが見えました。

 でも遠すぎて、小さな黒い点でしかないので、見つけられない人も多く、

「え、ツルはどこ?」
「ツル見えへん」
「ツル見たい~!」

 とやっているところに――。

 トイレを終えたミスター・ツルがひょっこり現れました。

 全員で、「このツルとちがう~」

 ――これが、私たちのトゥデイズ・ハイライト、“ミスター・ツル・ストーリー”でした。

********

関西感まるだしのトゥデイズ・ハイライトでしたが、けっこう受けて快感でした!

つるさん、ネタをご提供いただき、ありがとうございました。


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ギブ&テイク

2014年09月24日 | 見かけだおしNのつぶやき
「誰かのお役にたてるなら、これほど嬉しいことはないわ」

スタッフの一人が福祉施設への営業をするにあたり、
現地の方への顔合わせもかねて、
ご紹介者のお客様が、終始営業にご一緒くださいました

その帰り、新しく事務所が変わったということで
銀ステに立ち寄って下さいました

その時の一言が、先のそれ

久しぶりに、マザーテレサの言葉を思い出しました

私、後悔することは、もちろん沢山ありますが・・・
なかでも、インド旅行の際、
マザーテレサに会えるチャンスをみすみす逃したこと、
これは、今でもその最たるひとつとして君臨しています

しかも、その理由
なんでしょう、ただ、眠かった
朝寝坊です

あ~ッ

『ギブ&テイク』
って言葉、よく使いますよね

私も、昔からよ~く乱発する言葉
その意味は・・・

「してあげたんだから、みかえりヨロシク!」
かな?


ある時、そのインド旅行で一緒だった旅友が寄稿した
旅雑誌を見て、その本当の意味を知りました

「施しは、受ける側より、与える側に功徳がある」

マザーテレサ曰く、
感謝されてこそ、こちらも得るものがある
そんなことでしょうか

得る方より、与える方に、本当の喜びがある

今日、ご来店下さった方は、最近、歩くのがお辛い
でも、見聞欲は旺盛
人に迷惑はかけたくない・・・と
周りに、いつもスゴク気遣いされます

その方が・・・

「役に立てる間が花よ、ありがとう」

ありがとうって・・・そう仰ったのです
こちら側が、それこそ大変なお世話になっているのに、
まず私たちへの感謝の言葉でした

あ、すごいな

大大先輩を前に「すごい」も失礼ですが・・・

同じ対価ではないのですね
『ギブ&テイク』って

与えたことで、もう得ていることがすでにある

それを理解するには・・・まだまだ経験値が
浅いのでしょう、きっと私は

ググ

くれくれ小僧では、世の中はまわりません、ですね

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引っ越しました! 目印は…

2014年09月24日 | のほほん同志Aの日常
毎日、続々とアラスカにご参加のお客さまから写真が届いています。



見るたびに、

わ~!!
へ~!!
きゃー!!

と社内に歓声があがります。

アラスカに行ったことのない他のスタッフにはもちろん驚きでしょうが、
一緒に訪ねたはずの私にも、けっこうな驚きです。

自分のしょぼいカメラで撮った、しょぼい写真と見比べて、

同じ風景みてたのに、なんでこんなにちゃうのん?…と。

もし、私が写真好きなら。
もし、面倒がらずに行く先々できちんとカメラをかまえていたなら。
もし、私にそれなりの技術とセンス(!)と高級カメラ(!!)があれば。

今、ちまたで話題の『世界の絶景』シリーズの軽く1冊や2冊…
何せ、パスポートがハンコいっぱいで切り替えるぐらい行ってるのだから、ブツブツ…


それはさておき。

遅ればせながら、今日は引っ越しのご報告です。

阪急逆瀬川の駅から歩いて5分。
以前はビルの2階で、エレベーターがなくご不便をおかけしておりましたが、
このたびそのお隣ビルの1階に引っ越しをいたしました。

自画自賛となりますが、旅に出たくなるような、素敵な空間です。

アップしようと新事務所の写真を撮って帰ったのですが、
いざ明るいところで見ると、どれもこれもまったく…。
これでは『世界の絶景』どころか、『我が家の箱庭』すらムズカシイ。

というわけで、イメージ画像です。



なぜ自転車なのか。

引っ越しも、その後のディスプレイもほぼできあがったわけですが、
あとひとつ、私のおニューの自転車が数日後にやってきて、
ドアの横で皆さまをお出迎えする予定です。

それで、いよいよ完成。

オレンジ色の看板と、こげ茶の自転車を目当てに
ぜひ銀のステッキ旅行に足をお運びくださいませ。


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蜂の巣と、秋風と、

2014年09月21日 | 見かけだおしNのつぶやき
ぼっ

暗闇に浮かぶ、黒い小さな群塊
死んでいるのか、ぴくりとも動かず・・・

それでも目を凝らして見やると、ササッ
かすかに羽のようなものが動きました

風のせい??

生きてるのか、死んでいるのか

それにしても、、、気持ちの良いものではありません

これは、玄関先でのお話

仕事帰り、ふと天井の死角に奇妙な塊を発見したのです
その夜はどうしても、その塊が何なのかわからず、
朝になってようやく、その塊の正体がわかったのですが・・・

蜂でした

しかもなかなかにイカツイ様相です

みな一様に同じ方向を向いて、幾重にも重なり合って、
とにかく、じっと動かず、
ひとつの黒塊にしか見えません

でも、明るい中でみると、どうやら生きているようです
さらにその蜂たちの向く先に、
ぶらりと揺れる、これまた不思議な形状のものを発見しました

あら、蜂の巣だわ

どうやらこれから形成作業が続くのでしょう
まだとても小さな、巣でした

あの中に女王蜂がいるのかしら??
もう卵がはいっているのかしら??
なんて、のんきなことを言っている場合でもなく、
家の者が、すぐに管理事務所に連絡をしました


明日、駆除にくるってさ


その日の仕事帰り、
階段にぽとり,
あの蜂の巣が落ちていました

明日駆除が来るという、その前に
あっけなく


あっ

すぐに天井を見上げました

あの蜂たちは、同じ方向を向いて、幾重にも・・・
主を失い、でも今朝見たまったく同じままで、
やはりひと塊でいました

フッ

秋の風が、ふきぬけました



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