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銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

大曲の花火 今年も行ってきました!

2025年09月01日 | のほほん同志Aの日常

もはや夏の終わりの定番、秋田・大曲の花火。

「添乗員さんは、行くの何回目?」
とお客さんからよく訊かれるのですが、自分でももうよく分からない。

今年で16周年を迎えた銀のステッキ旅行ですが、創立2年目からは毎年。
それまでにも3~4回。
でも、コロナで大会中止もあったから・・・と足したり引いたりすると、
たぶん、16,17回ぐらいは行っているでしょうか。

夏以外の季節にも何度も訪ねているので、
たぶん大曲の町訪問は、20回は下らないはず。

なので、もはやこれは仕事ではありません。
里帰り?みたいいなもんでしょうか。

いつもと変わらぬ風景、人たちが待っていてくれて、まさにホーム。

・メトロポリタン盛岡の皆さんの温かい出迎えと、美味しい夕食・朝食。

・石川啄木や宮沢賢治の息遣いが感じられる盛岡の町。

・緑したたる角館の武家屋敷。
 料亭稲穂さんでいただく郷土料理と女将さんのもてなし。




・賢治も訪ねた小岩井農場の歴史と今。



・澄んだスープがやみつきになる盛岡冷麺


…と、ここまでは変わらぬ部分だったのですが、
今年の大曲は一味違いました。




1、まずはこちら、パンフレットが事前入手できたこと。

お盆に、同じく秋田・西馬音内の盆踊りのツアーがあり、
そのときに、大曲の隣町の道の駅でゲットしたものです。

事前に各花火会社のタイトルが分かったため、
コピーしたものを皆さんに配布。

「日本庭園を彩るニシキゴイ」
「大曲にしんちゃん、オラは人気者!」
「AIに奪われゆく『時』」

などなど、個性的な創造花火のタイトルを前に、
初日の夕食の席から、あれこれ想像が広がりました。


2、花巻東高校を表敬(?)訪問



これは、嬉しいサプライズとなりました。
ドライバーさん、ありがとう。

3、角館での過ごし方にもレパートリーが。
 高齢のお客様、なかなかバスに戻ってこられず心配していたら、
 なんと人力車で登場!


 

4、グランドパレス川端の皆さんのヘルプ




毎年お世話になっている花火観覧席の会場ですが、
今年はひときわ、皆さんの親切が身に沁みました。

そして、もちろん花火。
写真ではまったく伝えられないのが残念ですが、
今年も初めて見る花火にたくさん出会えました。





惜しくも優勝とはなりませんでしたが、
クレヨンしんちゃんが夜空に登場したときには、
会場まるごと、どよめいていましたよ!

今回、4回目のご参加の方もいらっしゃいましたが、
リピーターさんが多いのも、大曲の花火の特徴。

まだ見ていないという方はもちろん、
もうずいぶん前に行ったきり、という方は、
ぜひ来年、大曲へ。

変わらぬ風景と、その時ならではの出会いが、きっと待っています。



 

 


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秋田の夏、恐るべし ~西馬音内盆踊り~

2025年08月24日 | のほほん同志Aの日常

「あんぱん、話の筋は好きやねんけど、歌がなぁ…」
朝ドラ見てますか?と訊いたときの、あるお客様の返事です。

「あぁ、あの歌」
たまにしか見ない私にもわかりました。
戦時中を描いたドラマにしては、やたらアップテンポで、込み入った作りの曲。

「速すぎて歌詞が聴きとれんのよねぇ」
「アーティストさんも大変ですよねぇ。
 音符の数は決まってるのに新しい曲を作らないといけないんだから」

そんな会話を思い出したのは、秋田の小さな町で盆踊りを見ている時でした。

(キタカサッサ キタカサッサ フゥーウッ ドッコイナ)

ゆったりしたリズム。くりかえされる合いの手。
700年前から続くという西馬音内(にしもない)の盆踊りです。



まず驚いたのは、踊り手の半分ほどが真っ黒な頭巾で顔を隠していることです。
丸くふたつ、目だけ穴を開けた頭巾をすっぽり被った異様な姿は、
亡者踊りに由来しているのだとか。

残る半分、花笠の女性も半月型の編み笠を目深にかぶり、顔はまったく見えません。





〈踊る姿にゃ 一目でほれた 彦三頭巾で 顔しらぬ(ソラ キタカサッサ ノリツケハダコデシャッキトセ〉

しなる指先の、うっすら汗ばんだ首筋の、なんとも言えぬ色っぽさ。
そうか、見せないことは、魅せることなのか(!)と気づいたり。

〈ホラ時勢はどうでも世間はなんでも 踊りコ踊らんせ(アーソレソレ)
 日本開闢天の岩戸も 踊りで夜が明けた〉
(キタカサッサ キタカサッサ フゥーウッ ドッコイナ)

耳に染みついて離れない〈フゥーウッ〉の合いの手同様、踊りも同じ所作の繰り返し。
なのに、見飽きるということがまったくありません。
むしろ聴けば聴くほど、こちらまでトランス状態に入っていくようで…。



盆踊りが行われた秋田県の羽後町は、花火で有名な大曲の隣町でした。
より新しい色や形を追求する花火師が、新曲を生み出そうと苦心するアーティストだとするならば、
西馬音内の盆踊りは、まるで対照的。
ヒトの原初的な部分に訴えてくるようです。
(人類学者の中沢新一が『チベットのモーツァルト』で描こうとしたように)

こんな対照的なふたつの祭りが、すぐ隣で受け継がれているなんて、
――秋田の夏、恐るべし、です。





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ふたつの花火 北國花火と筑後川の花火

2025年08月08日 | のほほん同志Aの日常

この1週間でふたつの花火大会に出かけました。

(1) 8/2~3 北國花火と恐竜博物館 (石川県)

(2) 8/5~6 筑後川の花火と「九州の国宝」展 (福岡県)

どちらも1泊2日。
中1日おいての出発です。

さて、(1)の北國花火と恐竜博物館。
出発前、当社にしては断然お若いひとりのお客様から、こんなお声をいただきました、

「申し込むとき、ご年配の方たち、恐竜に興味があるのかしら・・と、ちょっと心配しました」

そうです。
つまり、ツアーが中止にならないかと心配だったと。

ところが、ふたを開けてみると、当社にしては大勢の15名様ものご参加。



ほとんどの方が、花火だけでなく、恐竜博物館も楽しみにされていて、
「時間足りなかった~」というお声もちらほら。

添乗員としては、恐竜以上に目に留まったのは、
前日の花火会場と恐竜博物館のお客さん層が、そっくり同じなこと。
老若男女、ありとあらゆる層がいて、しかも皆さん、とても楽しんでいるのです。

ということは、花火と恐竜博物館、意外やベストな組み合わせだったのかも。


・・・なぁんて悦に入ってたのですが、その次、(2)の筑後川の花火で
さっそく否定されました。



久留米にある水天宮、夏の例大祭として打ち上げられる筑後川の花火。
今どき珍しい有料観覧席を全く設けない花火大会で、
地元の方は朝から河川敷にシートを敷いて陣取り。

無料ということもあってなのか、若者の姿が多いこと、多いこと。
九州中の若者がここに集っているんでは?というぐらい、
ここ数年でいちばん大勢の若者に囲まれた一日でした。



場所取りも含めて体力勝負になるせいか、年配の方の姿は、見渡しても数えるほど。
中年も中途半端に、なんとなく肩身が狭い。
それほど、若いカップルや友人どうしが暑さをものともせず楽しんでいて、
それはそれで微笑ましく(いや、羨ましく・・)。

そういえば、と、先に訪ねた北國花火のことを思い出しました。
会場にはたしかに老若男女の姿がありましたが、
自転車で来ていた中高生たちは、有料の観覧席ではなく、
土手にシートを敷いて見上げていたな、と。

老若男女に愛される花火ですが、
それぞれ棲み分けがあるのかも。

ちなみに、筑後川の花火とあわせて訊ねた「九州の国宝」展、
渋い企画かと思いきや、展示に工夫がこらされており、
夏休みとあって若い人たちの姿も多く見かけました。





結論、まぁ何であれ、本物ならば、老若男女を問わず訴えかけてくるようです。
それにしても花火の連続は、老でも若でもない身には堪えました。


8/16
(土) 五山の送り火 

8/17(日) おやじのめしや 

8/19(火) 【歩こう】アシックス 

8/20(水) ”種まく人” ゴッホ展<大阪> 

8/21(木) リバーファンタジー クルーズ 

8/27(水) 【夜】大阪万博 

8/31(日) 国宝曜変天目茶碗と、天ぷらうらかみ 

8/31(日) 桂二葉独演会 

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旅行、オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行 TEL 0797-91-2260(平日9:00~17:00)
■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com

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今年の花火はじめ 熱海の花火

2025年07月28日 | のほほん同志Aの日常

熱海の花火に合わせ、昭和レトロな雰囲気で人気の
ホテルニューアカオに泊まってきました。







豪華シャンデリア輝くロビーも、花火観覧席のひとつ。

つまり、「屋上」ではなくて、「屋内(オクナイ)」の観覧席なのです。

そうお伝えしたときの皆さんの反応・・・

「それは涼しくて、助かるわぁ」

たしか以前は、「え、花火を屋内で見るなんて邪道!」とのお声もあり、
私も内心、同意していたのですが・・・。

何せ、この暑さです。
屋内で涼しく鑑賞できて、助かる。
それは、もう事実でした。



しかも花火に欠かせない「ドーンッ」という打ち上げ音も、
マイクで拾って、スピーカーで流してくれるという親切ぶり。

この暑さで、花火の見方も変わっていくのでしょうか。

夏の旅行も変わりました。
とにかく、屋内で過ごすのがいちばん。
美術館がサイコー、ということで、今回はMOA美術館へも。





(最強説のある雷電もどこかに)


さて、これからが夏本番。花火ツアーが続きます。

・福井 北國花火
・久留米 筑後川の花火
・そして本命の秋田 大曲の花火

もちろん、屋外で鑑賞です。
お水はもちろん、日傘、うちわ、冷却シート、塩飴、、などなど全部、必需品。

ちょっとドギマギしつつ、8月に突入です。



〈ブルーノ・タウト デザインの電灯 熱海・旧日向邸にて〉

 


~8月の日帰り旅行~

8/7(木) 先斗町歌舞練場&南座 

8/16(土) 五山の送り火 

8/17(日) おやじのめしや 

8/19(火) 【歩こう】アシックス 

8/20(水) ”種まく人” ゴッホ展<大阪> 

8/21(木) リバーファンタジー クルーズ 

8/27(水) 【夜】大阪万博 

8/31(日) 国宝曜変天目茶碗と、天ぷらうらかみ 

8/31(日) 桂二葉独演会 

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恐山とスタンディングウーマン

2025年07月27日 | のほほん同志Aの日常

「人は死んだらお山さ行ぐ」
死者と生きる者との交わる場所、恐山と



アートの町を標榜する十和田






この異色の取り合わせで、青森を訪ねてきました。



本州埼北の下北駅に降り立ち、



みなで周った恐山の地獄と極楽







津軽半島の東の先っぽ、尻屋崎では、寒立馬の姿も。





北海道が猛暑というなか、青森もかなりの暑さでしたが、
奥入瀬では涼しい風にも吹かれました。



折しも青森は、一週間後に迫ったねぶたの準備の真っただ中。



お宿の若いスタッフさんが仰っていました。

「ぼくたち青森の人間は、ねぶたが近づいてくると、じゃわめぐんですよね。
 じゃわめぐ。心がぞわぞわする、落ち着かない、そんな感じです」

それを受けて、最終日にお客様がおっしゃった言葉。

「初めて行った奥入瀬は、ふーん・・って感じやったけど、
 恐山と十和田の美術館が、すんごくよかった。
 それこそ、じゃわめいたわ!」



(「スタンディングウーマン」と対面中)

別れ際、「これからも、じゃわめぐ所につれてってね~」
と軽快に手を振って、去っていかれました。



~8月の日帰り旅行~

8/7(木) 先斗町歌舞練場&南座 

8/16(土) 五山の送り火 

8/17(日) おやじのめしや 

8/19(火) 【歩こう】アシックス 

8/20(水) ”種まく人” ゴッホ展<大阪> 

8/21(木) リバーファンタジー クルーズ 

8/27(水) 【夜】大阪万博 

8/31(日) 国宝曜変天目茶碗と、天ぷらうらかみ 

8/31(日) 桂二葉独演会 

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