銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

過ぎゆく夏の涼を求めて

2014年08月31日 | Hの生きる喜び、それは
夏の京都は暑い
少しでも涼しいところへ…

ということで、夏の貴船・川床は全国から
お客さんが集まります

その中でも、貴船神社の社家を先祖に持つ
料理旅館「右源太」へ、行ってきました

長く添乗員の仕事をしていながら、
実は、川床料理を川床でいただいたことはなかったので

今回、思い切ってご一緒させていただくことにしました

正直、なんでこんな高いお金を払ってわざわざ…
と思っていたのですが

いざその席に座ってみると

川の瀬音、風の音が耳に心地よく、体が軽くなっていくような感覚

「ね、これなのよ。あなた、初めて?
これが京の夏の涼なのよ」

にっこりとお客様

「私ね、クーラーをつけると膝や腰が痛くなって
暑くてもつけられないのよ。それが辛くて…。
でも、この自然の風は全然違う
冷たいけれども、全然痛まないもの」

ただ、美味しい料理をいただくのが
川床ではありません

京の夏の粋の結晶だと思います

過ぎゆく夏を惜しむかのように、
貴船での川床料理を楽しませていただきました


(ふっくら焼き上がった鮎が絶品でした!)
****************************************
貸切バス・オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
■銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka
****************************************

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大曲の花火 最終回

2014年08月30日 | のほほん同志Aの日常
ドドンっ

と咲いた花火のあと、一瞬の静寂が広がりました。

毎年お世話になっている結婚式場の屋上テラス観覧席。
目を凝らして時計を確認したら、夜の8時45分。

日本一ををかけて行なわれる大曲の全国花火競技大会。
28ある花火業者のうちすでに20社近くが競技を終え、
大会も終盤にはいっていました。

そろそろかな…と思ったとき
闇空にマイクアナウンスが響きました。

――たいぃーかいーてぇーきょー

きた!
大曲の花火大会の一番の見どころ、「大会提供花火」です。

「おい、大会提供はじまるぞ!」

それぞれの定位置で仕事をされていたスタッフの方も
にわかに色めき立ちました。

私はというと

「あ、ダメ!! 今トイレ行ったらあきません!」

トイレに立とうとするお客さまを目の端でとらえ、大声で阻止。

…これも毎年の風景です。


「大会提供花火」。

毎年、前年の日本一(内閣総理大臣賞)を受賞した花火業者が打ち上げる
花火の壮大な絵巻物、とでも言えばいいでしょうか。

テーマを決め、音楽に乗せ、その物語世界を数分にわたり
次々に咲いては消える花火で表現するのです。

――今年の「大会提供花火」のテーマは「ボレロ」でした。

大会提供花火だけは、ひとりでその世界に浸りたく、
このときばかりはお客さまから離れました。

バレエ組曲「ボレロ」のリズムに載せて、始まりは静かに、
しだいに勢いと激しさを増していく音と光。

夜空のスクリーンに映る「ボレロ」を見ながら、
手が痛くなるほど拍手をしながら、
それでも記憶は5年前、2009年の夏に飛んでいました。

旅行業について十数年。
毎年、8月の第4土曜日に開催される大曲の花火大会には
気づけば10年近く、夏の里帰りのように帰ってきていることになります。

ただ一度、銀のステッキ旅行が生まれた直後にあたる2009年の夏だけは
8月最後の土曜日を、地元の神戸で過ごしました。

歩道橋の上で、夜空を見ながら
あぁ今ごろ、大曲の花火をやってるな…と思っていました。

「丸く咲いて、一瞬で消える」 を良しとする、伝統的な割物花火。

これって、人生と同じやん、とか何とか言いながら。


「ボレロ」のリズムとともに記憶に刻まれた、今年の大曲の花火大会。
あれから5年…と思いながら気づきました。

仕事柄、1年の3分の1を日本か世界のあちこちで過ごし、
ときどき自分がどこにいるのか分からなくなる私にとって
毎年決まって大曲で過ごす夏の終わりは、時間のくさびのようなものだと。

2014年の、夏が終わりました。


****************************************
貸切バス・オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
■銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka
****************************************

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山室湿原のサギソウ

2014年08月27日 | T字路をまっすぐ行ってみたら
山室湿原へ行ってきました。



小さな湿原で、整備!?されている木道を歩いても20分もかかりません。

こんな木道。


2万年以上前には成立したと言われているこの湿原には、多くの種類の植物を観察することができます。
今回は、その中でも、”サギソウ”がお目当て。
山室湿原では、ピークはお盆あたりと聞いていました。
それでも・・・



見ごろは過ぎているそうですが、
小ぶりでも、キリッと自己主張する夏の花、
サギソウを見ることができました。

****************************************
貸切バス・オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
■銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka
****************************************



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

危機一髪! 大曲の花火2014 ②

2014年08月26日 | のほほん同志Aの日常
「うわー、きれー!!」

大曲の花火ツアーの初日。
東北自動車道を仙台から盛岡へと一路北上するなか、
バス車内は歓声に包まれていました。

窓の向こうには、大きく色鮮やかな虹がくっきりと2本も、
180度の架け橋となって大空にかかり、
バスを追ってついてきます。



「こんなにきれいな虹、見たことない!」
「しかも二重だなんて!」

カメラを向け、大はしゃぎする皆さんの横で
私も笑顔をつくりながら、内心、気が気じゃありませんでした。

虹が出る、ということは、雨が降ったからであって、
先ほどバスの外では、にわかに空がかき曇ったかと思うと
バケツをひっくり返したような土砂降りとなったのです。

いったいこの雨雲はどこからやってきたのか。

以前に大曲の関係者の方から

「前日に花火の仕込みをするので、大会当日より前日の天気がたいせつなんですよ」

と聞いたことがありました。
今日がちょうど、その前日にあたるということで、
とにかく今日の大曲の天気を知りたい。

最近ではスマホで雨雲の位置などもピンポイントでチェックできるようですが、
あいにく私は、スマホもタブレットも持っておりません。

秋田県はこっちから見たら西やな…と、
山の向こうの西の空にじっと目をこらすぐらい。
(ま、見ても何もわかりません)

大曲商工会議所も、問い合わせの電話が殺到しているのでしょう。
まったく電話がつながらず。
不安ばずんずんと広がっていきます。

――ようやく電話がつながったのは、夜になってからでした。

この日の日中、大曲はなんとかお天気がもったそうです。
花火の準備も無事行われたのですが、予報では夜半からまた強い雨が降るとのこと。

そうしたなか、この日の夕刻4時の会議で、
ようやく正式に開催が決定されたということでした。

やれやれ…

(ツヅク)


****************************************
貸切バス・オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
■銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka
****************************************

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

危機一髪! 大曲の花火2014①

2014年08月24日 | のほほん同志Aの日常
プシュッ

「なんとかお天気もちますように」と
天を仰いで願掛けした断酒の日々(わずか2日の)を終え、
今はビールと枝豆で祝杯をあげているところです。

銀ステで訪ねること5回。
私の夏の定番ともなった秋田・大曲の花火ツアーは
先ほど無事終了し、自宅に帰ってまいりました。

「花火大会は、雨だとどうなるんですか?」

お客さまからよくいただくご質問です。

私の答えは、大会の主催者である大曲商工会議所じこみ。

「ザーザー降りの大雨でも、
 会場の河川敷が増水して氾濫でもしない限り
 予定どおりおこなわれますよ。」

例年は、だからまず心配ありません、の意味で言っていたのに、
今年はなんと…。
その「河川敷が増水して氾濫」の一歩手前という危うい状況に。

それを知ったのは、ツアー出発の前夜でした。
ニュースをつけると、広島の土砂崩れのたいへんな状況につづいて
秋田県大仙市のテロップが流れました。

大仙市…?

たしか、大曲は市町村合併で大仙市になっていたような。

あわてて大仙市のホームページをチェックして、青ざめました。
どうやら大仙市ではその日の午前中、豪雨にみまわれたようで、

「大曲の避難勧告は解除」
「●●線は引き続き通行止め」 などと出ています。

避難勧告って!
東北までたいへんなことになってるの?
花火大会は、もうあさってなのに!!

いつもなら、何の不安もなく出発する大曲の花火ツアー。

まるで一尺玉ぐらいの大きな大きな不安を抱えて
眠れぬ前夜を過ごすところから今年のツアーは始まりました。

(ツヅク…かもしれないし、ツヅカナイかもしれません。
 何せくたびれて、もうあきません。寝ます)


****************************************
貸切バス・オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
■銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka
****************************************

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする