銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

旧姓と、南米と、

2013年07月29日 | 見かけだおしNのつぶやき
南米の旅が近づくにつれ
普段とは違う手続きが増えていきます

そのひとつに、「ブラジル入国の申請」
お客様の本籍&旧姓etc.が必要となります

普段から親しんでいるお名前とは想像もつかないような、
珍しいお名前もあって
なんでしょう、その方の歴史をつい感じてしまいます

だいたい現住所は関西圏の方ですが、
本籍となると、さすがに全国区です

いつも親しくさせていただく方が
「あら、こちらのご出身なのね」と知ると
なんだかその方の生きてきた歴史が、
少しだけ垣間見られたよう思い、
勝手にシンパシーを感じてみたりして・・・

例えば、現在、神戸在住の方が、
幼少期は、地方のドがつく田舎で育っての今がある
ちょっと想像力を掻き立てられます
今を生きるまでの、その方の過程(人生)とは・・・

特殊なお国柄とあって
お客様への質問事項も多岐にわたりました
こちらが、遠慮がちに聞く項目も多々ありました

でも、長期の南米旅行に出る前には
「裸で風呂に・・・」そんな感じでしょうか

個人情報を頑なに守る時勢の中、
必要に迫られ、聞き込みしたお客様情報

背中を流すまではいかずとも、
少し近づけたのかな??


「私も行きたい!体力と気力があるうちに」
そんなお客さまの言葉から

流行り言葉を利用するなら
悩むなら・・・『今でしょう!!』

軽々しく、いつでもどうぞ、と言えない場所に間違いないからです

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貸切バス・オーダーメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
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アートの中で眠る

2013年07月26日 | Hの生きる喜び、それは
・・・とタイトルを打ったところで、
本当に眠ってしまいました

心地よい空間、心地よい海風、心地よい時間
直島ベネッセアートサイトで迎えた夜
一日中、!!!!なアートに包まれ
頭の中は????になりつつも
心は開放的で豊かになっていたのでした
この感動をその日のうちに皆さまに!と
力んでブログを打ち始めたのですが、
非日常世界に居ながら、日常世界のことは
私の感覚が自然と拒否したのでしょうか

自然と幸せな眠りについていました・・・

アートを理解する心を全然持たない私が、
ここでは不思議とアートが発する強烈なメッセージを
感じることができたのです

普段、考えもしないようなことを
考えさせてくれるきっかけを作ってくれたり、
日常とは正反対の世界に自分を置くことができたり
自由な世界を創造できるのです

常識世界に生きている、こんな私でさえも!

今や、観光客の3割が外国人(北欧系が多い)で占める
国際的な観光地となった直島

旅行者が口をそろえて言う直島の魅力、それは
自然景観の雄大さ、美しさに加えて
島の人々のホスピタリティー精神

通りを歩けば
「こんにちは」「こちら、どうぞー」と笑顔で声をかけてくれ、
お店へ入れば「どっから来たの?」「これはね・・・」
と自然とお話が弾む
庭仕事をしているおじいちゃんや、
自転車をこいでいる割烹着姿のおばちゃんでさえ
私たちに笑顔で挨拶してくれるのです

感覚だけでなく、からだ全体がふわふわしています、未だに・・・

日常世界に戻るには少し時間がかかりそうですので
週明けぼんやりしていても悪しからずー・・・

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カムチャッカの白い雲

2013年07月24日 | のほほん同志Aの日常
カムチャッカ添乗4日目、
この写真の風景の中をハイキング中のことでした。

ちょっとした急ぎの案件で、
会社からかかってきた国際電話に
私は思わず叫んでいました。

「ここ、スッゴイいいとこよ!!」

はぁ、すっごいいいとこ、ですか

と受話器の向こうでは間延びした声。

そうだろうな、分からないだろうな、実際に来てみないと。

ウラジオストクから飛行機で3時間半。
小さな窓の向こう、海の先に見えてきたカムチャッカ半島に、
一瞬で寝ぼけ眼がぱっちりと開きました。

たとえて言うなら、海に突き出した半島に、
世界遺産の富士山が10坐。!
どっちを向いても、万年雪の白い頂が
ぼっこぼっこそびえています。

そして降り立った大地に集うのは、
アラスカで出会った生命に似ていました。

短い夏を刻印するかのようなヤナギラン。
ニョロニョロに似た柳の小さな花。
足元に咲くベリーの花。
そして、サーモン、ヒグマ、
ちょっと動きの鈍い巨大な無数の蚊!

花や木々、動物たちはもちろん、
皆さんが悪戦苦闘している蚊ですらも
私には春先のアラスカを思わせて親しみを覚えました。

地図を見て大納得。
カムチャッカとアラスカはお隣どうしなのですね。


初めて訪ねたカムチャッカは
日本にも似て、アラスカにも似て、
けれどもそこに暮らす人たちは、
なんとも静謐な雰囲気をたたえるロシア人で、
とにかく不思議なところでした。

そして何より、雲が詩的でした。



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ぺんぺん草は知っている

2013年07月22日 | 見かけだおしNのつぶやき
季節をいくつか見過して・・・久しぶりに田舎に帰りました

どうしようもなく荒れ果てた家
夏の陽を浴び、生命力豊かな草々の青が、ただただ眩しい


最近、お客さまでご自宅を整理して、いわゆる介護付きのホームに
引越しされた方がありました

「とても辛かった」と

そんな方に私は

「子供にとっては、何かと残されるのも困るものですよ」
そう言った記憶があります

その方は、少しさみしそうに、
「そうかもしれないね」と

ゴメンナサイ、言葉が足りなかったように思います

残される側の気持ちも結構複雑なのです

こちらもかなりコタエルのですよ、本当に
整理に困る、というのも事実です
それが先の方に言った言葉につながるのですが、
そんなことは、実は大したことではないのです

本当は、とめどなく押し寄せる感情にウロタエルのです
とてつもない寂しさが胸中を蔓延します
どど~んと
膨大な、家族の荷物(思い出)に
ただ立ち往生するのです

「処分する」

簡単なことです
でも簡単ではないのです
そこに、記憶が残ってしまったから

実は、もう一年と半年、空家になった家を
見過ごしてきました
無視してきました

対峙したら何かアクションを起こさないといけないからです
近所のおばちゃんからの
「一度帰っといで」も随分と避けてきました

でも、帰ってしまいました

夏の田舎にどうしょうもなく誘われたからです

セミの声、風の声、川の声、山の声、太陽の声、蚊取り線香の声
あの頃を思い出すに充分すぎる要素があります
田舎の夏には・・・

そんなの郷愁めいた感情で久しぶりに戻った
私を待ち受けていたものは・・・

何をにも遮られることなく自由を謳歌する背の高い草たち
今まさに古家を覆い尽くそうとしていました

「あ~ここは、いよいよ無人なんだな」

かつてこの家に住民がいた時、
「もう!何もせんと、少しは家のことでもしたら!」
と怒ってばかりの私でした

何もせんと・・・
でもあの頃、草はここまで自己主張していなかったな


先のお客様が、久しぶりに荷物を取りに自宅に帰られたら、
「ぺんぺん草がはえていました」とお便りがありました

ペンペン草は知っている

「残される側も、家がなくなる悲しみをを知っています、
 でも記憶がずっと残っていきますよ」

それを、あの時、お客さまにも伝えたかったのです


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嬉しいこと②

2013年07月20日 | Hの生きる喜び、それは
今月号のご案内から、新しい旅を試みています
以前も少しお話しましたが、介護の旅です

介護をする人もされる人も、
必要とする人もしない人も、
皆が一緒になって、楽しめる旅が出来ないものかと
試行錯誤しています

・・・というほど、えらそうなことは何もできていないのですけれど・・・

嬉しいことに、この新しい旅に
先週、お申し込みがありました!

車椅子の方と付き添いの方(家族)が
介護タクシーを使って行く旅に申し込んでくださったのです

実は、こちらのお客様のお声が、旅の出発点でもありました
ツアーに参加したいけど、一日家を空ける訳にいかないから・・・
そう言って、お食事だけ参加されたり、
途中合流や、途中離反をされたりして、
いつも早々に帰られていたのです

家で介護が必要な方が待っておられたからです

きっと、同じ境遇の方が多いはず
そうして、始まったのです

先週、介護の講習があったので申し込みして出席してきました

周りを見渡すと、福祉系や介護系の学生さんたち
つまり、10代・・・!
おばちゃん学生の私、そこに混じって
久しぶりの学校机と椅子に違和感を覚えながら
(そもそも、こんな私がいるとこが違和感?!)
丸一日の講義を2日間みっちり受けてきました

最後に、実際車椅子に乗ったり押したりしながら
ある地点からある地点まで、
公共交通機関を使って移動

この世界からすれば、ほんの一部のことをかじっただけ
つまりまだスタート地点に立ったばかりのような状態ですが
最低限のことは学べたように思います

来週は、実際の在宅介護や入浴補助などの実技訓練があります
どんなことを学べるのか、
どれだけ仕事に活かせるのか
全然分かりませんが、不思議とわくわくしています

いよいよ、銀のステッキは
旅行業からどこへ向かっていくのやら分からなくなってきましたが
方向が見えてきたら、報告します

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