銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

美ヶ原の美しい冬

2014年01月28日 | のほほん同志Aの日常
山といえば夏がシーズン、とは限りません。
冬こそ輝く山のホテルがあります。

信州松本から宿泊客専用バスに乗り込み、
山道を揺られること1時間半。
標高2,000mあまり、美ヶ原山頂の一軒宿、
王々頭(おうがとう)ホテルを訪ねました。

このホテルのトップシーズンは、霧氷の輝く冬。

「前は夏に来たんだけれど、
 冬が素晴らしいと聞いて」

そうです。
ここは冬こそすばらしい。
初夏の花も素敵ではありますが…。


もうずいぶん昔、花のベストシーズンの7月に、
ここ美ヶ原から霧ヶ峰までとつづく丘陵を
1泊2日で縦走したことがありました。

花畑はそれは見事でしたが、
遮るもののない高原のこと、
かんかん照りの暑さときたら!


そのときから十年近くがすぎ、
季節も変わって、冬の美ヶ原。
部屋の窓からは
幻想的に霧氷をまとった木々が見えます。

宿の裏手にドーンと立つテレビ塔のアンテナは、
夏には無骨で場違いに思えましたが、
こちらも霜をかぶって霧氷の大木のようです。

人気のホテルとあってご参加者も多く
チェックイン後も添乗員はてんてこまい。

夕食後、わずかな空白の時間を見つけて
やれやれ…
畳の上にゴロンと大の字になりました。

部屋は足元のオイルヒーターで心地よく暖められています。
ゴロンと横になった頭の上には
夏場には必要なのでしょう、エアコン。

ん?

さすが美ヶ原のホテル。
エアコンは、やっぱり、「霧ヶ峰」です!

霧ヶ峰まで歩いた、
あの夏の時間がよみがえりました。


◆冬の美ヶ原、写真をUPしました。

銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka/day-20140124.html

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折りびな

2014年01月27日 | Hの生きる喜び、それは
「こんにちはー
この前お話ししていた折りびな、持ってきました」

ドアを開けると、先週末お越しになったお客様

そう言えば、折りびなをされているって仰ってたっけ

「また今度、作ったら持ってくるわね」

そう仰ってくださったのは、社交辞令だと思っていました

「作ったの。コレ、よかったら飾ってみて」

そう言って、かばんから小さな茶封筒を出されました
ん?ここにお雛様が?
そう不思議に思うと、
その茶封筒中から、手のひらに乗るほどの
ちっちゃな折りびなたちが…!

えーカワイイ!

「コレね、本当に和紙を重ねて着物みたいにしてるのよ
 折ったり少し切ったりしてるけど、
 貼り付けたりは全然してないの
 折り紙でも、らしく見えるでしょ」

見えます、見えます
この小ささが何とも愛らしい
ひとつひとつ、手作りで
少しずつ顔の表情も違うように見えます

「こうしてね、こうすると、ほら、上手に立つでしょう」

そうして、お客様と一緒に
その小さな雛たちをひとつずつ立たせていくと…

ふと、子どもの頃に戻ったような気がしました

ひな壇を飾る時は、決まっておばあちゃんと一緒
ぼんぼり飾って、灯りをつけて…
わくわくして、嬉しくて、心がときめいたものです
女の子で良かった
そう思いながら、ひな壇が出来上がったときは
得意げにひな壇の前にちょこんと座って写真を撮ったものです


折りびなのいる風景
サロンルームがふわりと春の風に包まれました


*ひな壇作成中です
写真をクリックすると大きな画像で見られます*

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平成カンブリア紀

2014年01月26日 | Hの生きる喜び、それは
週末、家に籠もる時は
一日中テレビつけっぱなしです
これはアカンと思いますが、
音楽を聴くように、テレビが生活の中でBGMと化しているのです
無意味な番組が多い中で
最近食い入るように見ているのは
テレビ東京「カンブリア宮殿」
(毎週木曜日 夜10:00~放送)

“ニュースが伝えない日本経済”と題し、
未来を担う(成功を収めた)
経済人(主に会長や社長)を招き
村上龍がその真相を探る、という番組

2014年の第一回は、
今、瀕死の日本酒業界において
飛ぶように売れている日本酒「獺祭」でした

山口県にある山奥の小さな酒蔵が、
倒産寸前から奇跡の復活劇を果たし、今では、
なかなか手に入らない幻の酒とも言われています

珍しい名前なので、どこかで聞いたことあるな、と
思いながら、どうやって頂点を極めたのか
興味があるところでした

獺祭の蔵元、旭酒造社長、桜井博志氏は
革命を起こしたとは思えない、
穏やかで控えめ、優しさがにじみ出るような
素朴な人でした

村上龍の突き刺すような質問に
少々照れながら遠慮しがちに答える中に
私は経済人としての成功のヒントが
幾つも隠されていることに気付きました

-昨日の自分を否定する
 先へ進むには、昨日の自分を常に否定することだ

-本質的な価値で勝負する
 面白かったり珍しかったり、その差別化だけは
 本質的な価値は上がらない

-お客様は進化する
 自分たちが守りに入ってはダメだ
 お客様は常に前へ進んでいる

-まずはやってみる
 やってみて修正していく方が
 やらずに悩んでいるより成功率が高い

倒産に追い込まれたのは、一度や二度ではないそうです
その都度、抜本的な改革を進め
とにかく質を高めることは手を抜かなかった
業界全体が不振にあえいでいる中、一人勝ちです

規模も立場も全然違いますが
社会に関わって仕事をしている限り
私たちも日本経済を担う一員です
経済人として、学ぶべきことが多すぎる回でした

またその次の回は
洋菓子会社エーデルワイスでした

尼崎から始まり、今は神戸に本社を置き、「アンテノール」や
高級チョコレート「ヴィタメール」などを手がける
洋菓子業界の巨匠で、
あの甲陽園の人気洋菓子店「ツマガリ」の社長も
エーデルワイス出身者

ライバルは?と聞かれた時
「自分です」
「自分の店をつぶすのは自分しかありません
 ライバル店はつぶしません」と即答していました

「壁は厚く、背負うものは大きい方がいい」
会長の言葉です

ぐぐっと胸に響く言葉の数々
自分からすれば、遠い世界のトップランナーの言葉ですが
素直に、スゴイ!と思えます

そして次回は、何と、中川政七商店です(1/30放送)
300年以上の歴史を持つ老舗、麻織物 奈良晒を扱う店が
今や斬新な改革をすすめ、注目を集めているそうです
実は昨年、着物教室の皆さまを、
奈良の中川政七商店の本店へご案内したばかり

どんな話を聞かせてくれるのか…楽しみです

テレビの見すぎはイケマセンが、
これだったら、明日を生き抜く術が学べる
有効な手段ではないか、と、
都合良く解釈することにしま…す!


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今頃届く、絵ハガキの、らしさよ

2014年01月23日 | 見かけだおしNのつぶやき
なんで、っていわれても、
元来の性分「うれしがり」が的確な答え

この年末年始に中国に行きました

その理由は、まあ、上記のとおりとなりますが、
もう少し物語性を出すなら、

【1、今でしょう! 古っ】
初めての中国旅行が、確か21歳の時、大学の時でした
いや~その当時、旅人の間でまことしやかに語られた?
核戦争後、でも最後に生き残るのは「中国人」「インド人」「○●!」
(答えは手塚治虫さんの漫画をどうぞ)
で、なるほどと思ったのです
強い、たくましい、うっとおしい
そして・・・憎めない

まあ、ボロボロになるわけです、旅行中
散々、悪態をついて、でも、とてつもない大地で、
その言葉は、どこへこだましたのか? 

結局、自分に戻り・・・
あぁ~また行きたいな、となる国がインドと中国


でも今、日本にいる中で見聞する中国のなんとも
「嫌」になる要素の多いこと!!

アカン!
「嫌いだけど憎めない」が、→「本当に嫌い」なっていきそうなこの感じ
こわい、こわい
私も簡単にボタンを押してしまうのね
びっくり!!
とにかく、自分の「目に、耳に、肌に、感じて来ようと思ったのです


【2、なんなく簡単にチケットが取れました】

師走に入り、“そうだ、どっか行こう!”と思いたち、それが15日以降・・・
まあ、今からでも飛行機がとれる行き先は?・・・
中国が真っ先に思い浮かび
思ったとおり・・・なんなく席をゲット
う~ん、それもどうなんだか

そうして旅に出た中国

どこへ行ったかと言いますと
雲南省です

だいたい旅を決めるときは目的地だけ決めます
今回も、中国広し、選び放題だったのですが、
行ったことのない場所と消去法で「昆明」となりました
その先には、世界遺産の「麗江」があります

このたび、久しぶりにザックを背負ってみました
これまた十数年ぶり
案外いけるもんですね

添乗=仕事でないと、何もいらないから楽です
自分だけの責任ですから
まあ、保険的なものはいらない
保険の最たる、化粧道具も持ちませんし、
着たきりすずめでOKなのです


昨日、友人からメールで
「今届いたよ、中国からの絵はがき、
この寒いのにあんたってご苦労さん!」

ご苦労さんって、しかも年始に出したのに、今頃届くか~
さすが中国!?

確かに、聞きしに勝る発展の国です
でも、私が今回旅したかぎり、あの20数年前に訪ねた時の
「うっとおしい優しさ」は健在でした
赤ら顔の笑顔も同じ

個人的な政治思想とかを言うつもりはなくて、

ただ・・・
「自分で、行って、見てみること」
それができる『旅の力』を強く感じました

自分の五感で旅する、とても大事なことですね


まぁ中国は、けったいな国ですよ
私が知る限り今も昔も・・・
変わっていない

好きだな~

だから、旅の宝庫と思えるのです


日本で見ると『わからない国』
現地で見ると『わからない国ってことをわかる』
小さな違いでも、大きな意味があります

久しぶりに、旅をしてきました


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庭を森にした人

2014年01月19日 | Hの生きる喜び、それは
冬の嵐山、
降り立った嵐山駅も、普段は観光客でいっぱいの渡月橋も
どことなくひっそり
ピンと張り詰めた空気が、冬の京都らしく
身がキュッと引き締まるような思いがしました

今日嵐山に来たのは、お客様のリクエスト
アイトワ をのぞいて見たかったから
下見に行く、と事前に連絡すると、
何か特別なことを準備されたら困るので
いつもこっそり行きます

アイトワ、って何かって?
森孝之さんが二十歳のころから植樹をし、
週末を使って妻の小夜子さんと一緒に手入れをしてきた庭で、
今は一般に公開されています
約3000平方メートル の敷地には動植物が自生し、
食卓にのぼる野菜をつくる畑があります
ごみ、生活排水、屎尿はすべて土に還元するという
循環型のお庭だそうです
敷地内には、カフェもあり
誰でもいつでも寛げるようになっている
いわば、嵐山のオアシスのような場所

嵐山なんて、何度も何度も行ったことがあるのに
ここアイトワは初めてでした

↓旅先案内人に報告をアップしました↓
 お時間があれば、のぞいてみて下さい!

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