銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

2015年あとわずか…!

2015年12月31日 | Hの生きる喜び、それは

昨日から奈良へ里帰り
思えば半年ぶりです

いつ帰っても変わらない古くさ~い風景
今私と母は紅白を見ながら、
大晦日だけは女は台所に立たない?という、よく分からない習わしにのっとって
父が下で雑煮を作っています 

 

 

さて、今回は何をもって帰ろうか―
と考え、両親への土産少々と、仏壇へのお供えと
一冊の本を持って帰りました 

「語りだす奈良118の物語」 西山厚著

先日先輩スタッフからもらった一冊の本「逢はなくもあやし」は私の故郷橿原が舞台
ひどく感銘を受けた私は、さらに奈良のことを知りたくなって先ほどの本を見つけました
 

著者の西山厚氏とは、奈良国立博物館の学芸部長 
専門は日本仏教史
私が大学の時、博物館学芸員の実習で奈良博に行っていた際
西山厚氏の実習を受けさせていただいた時のことをふと思い出したのです

西山先生の実習とは、博物館の宝物の「梱包」でした
割れているもの、剥落寸前のものなど、触ることもできないような宝物を
丁重に梱包し、お寺などから博物館へ運ぶ作業で、学芸員の大切な仕事のひとつ

西山先生は、それはそれは宝物をまるで自分の子供のように
慈しみ、守るように、やさしく梱包して私たちに教えてくれました
この人は心から宝物を愛しているんだと、
博物館実習の中で唯一記憶に残っている一日でした

あの西山先生の書籍、と思うと、手に取らずにはいられませんでした

118の奈良や仏教に関する、西山先生らしいあたたかい言葉にあふれていました

** **  ** ** ** ** ** ** ** ** 
奈良にはたくさんの物語がある

悩み苦しみ、 傷つき、悲しみながらも、精一杯の人生を送った人々が生み出した物語

聖武天皇の苦しみが大仏を生み出し、光明皇后の悲しみが正倉院宝物を生んだ

すべての生ある者の幸せを心から願い、

しかしそんな世の中などできるはずはないと苦しみ続ける聖武天皇

苦しみ抜いた果てに大仏を造ることを決意

「大きな力で造るな、たくさんの富で造るな」と命じた

一本の草や、一握りの土をもって協力を申し出た人には手伝ってもらうように、とも命じた

** ** ** ** ** ** ** ** ** ** ** 

このとき、西山氏はアニメ「風の谷のナウシカ」を思い出すのです

** ** ** ** ** ** ** ** ** ** **

大地との絆が失われた時代に、たったひとりで世界を救おうとする女の子の物語

そこでは、青き衣をまとう者が大地との絆が失われた時代に、

大地との絆をふたたび結ぶという古い予言が繰り返される

ナウシカこそがその人だったのですが、ナウシカがまとう青い衣は、

傷ついたナウシカが傷ついた王蟲を抱きしめたときに、その体液で青く染まった衣だった

 

もしも世界が本当に救えるのだとして、

世界を救うことができるのは、

深く傷つき、深く苦しみ、その真っ只中を歩み続けている人だけだろう

** ** ** ** ** ** ** ** ** ** 

今年一年、のんべんだらりんと過ごした私とは対照的に
深く傷つき、悲しみに包まれ、苦しみ続けた多くの方々に
来年は明るい未来が訪れますように 

古くさ~い風景が残るこの町がいつまでも変わらず
たくさんの物語を紡ぎ続けていきますように

下から雑煮のにおいがしてきました・・・
あと2時間で年が変わります

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新年は1月4日(月)8:30より営業します。

初日のお電話、お待ちしております。
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バス・オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com 
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鬼のあれこれ

2015年12月30日 | のほほん同志Aの日常

ここ3日で、一番へぇ~!と思ったこと、それは。

「なんで鬼は角あって、虎のパンツはいてるか知ってるか」

「それはな、鬼門いうことばがあるやろ」

「鬼門いうのんは、丑の方と寅の方のちょうど間の方角やねん。
 せやからな、鬼には牛の角があって、虎の毛皮のパンツ穿いてんねん」

へぇ~!

3日前に訪ねた繁昌亭。
トリを務めた笑福亭福笑さんの落語、「桃太郎」で教えてもらいました。



そして昨日が旅サロン便りの発送日。
超がつく嬉しがりですから、聞きかじったばかりの知識を披露しながらの作業です。

でも、大丈夫。
通常メンバーに加え、高速フル回転の腕を持つT(産休中で今はときどき出社)も
朝から出動で「鬼に金棒」。

お昼を過ぎ、そろそろおなか減ったなぁと思っていたら、
お世話になっているバス会社の社長さんが、
あなご寿司5人前を持って「神出鬼没」のまさかの登場!

発送作業を終え、大掃除もちゃっちゃと終えて、今年の仕事おさめ。
暮れゆく2015年。
銀のステッキが誕生してから、はや7回目(!)の年末。
重ねてきた時間、流れていく時間を思うと何やらじんわりきて…「鬼の目にも涙」。


2015年も残すところ1日ちょっとですから、
来年のことをいっても、もう鬼も笑わないでしょう。

古典にはすべてがつまっている。
来年は、もっともっと落語を聴きにいこうと思います。 

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無事、発送しました!

2015年12月29日 | 見かけだおしNのつぶやき

今日はいい仕事しました!?

ボリュームたっぷりの旅サロン便りを本日、無事発送しました。

2016年の旅ごよみです。

毎度の職人芸。

どうも、鈍くなった私ですが、かつては、誰よりも早く作業できていたはず。

手に油がのっていないのか、今やモタモタ。

やや足手まとい、、、

それでもスタッフ5人集まれば、奇跡のスピードで、

年内に無事、発送準備終了。

やれやれ。

 

いつもスタッフには言っていますが、

「この経験は、どこかで活かせるよ、きっと!」と。

まあ今のところ、実際の経験者はいないのですが、

この手作業の速さ、結構な域まで皆が到達しています。

どこかで役立てられないかなぁ~

 

こんな感じで、インク臭さに充満する事務所でやってます。↓

 

企画もですが、体力面でも頑張るのです。

無言の作業風景。ただ、紙のこすれる音だけ、、、

ご覧のとおり最後まで、私たちの手作業です。

だからこそ、皆さんからのお問い合わせが、心に響きます。

嬉しいな、ありがたいな、と。

 

新年発送です。

ぜひ、ゆっくりと、じっくりと、お正月のお供にしてください。

(年末年始のお知らせ)

12月29日(火)~1月3日(日)

1月4日(月)より新年の営業を始めます。

初日のお電話、お待ちしております!

 

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バス・オーダメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
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年末年始のお知らせ

2015年12月28日 | 見かけだおしNのつぶやき

もう、本当にこの考え方、この世代の方に感服です。

 

本日、年内最終日の営業でした。

駆け込みで、数名のお客様が重なって来くださいました。

本来、全く電話も鳴らない寂しい期間なのに何故に?

 

その来店目的が、、、

「年内にきちんと済ませておきたいから」

ああ、ほんと、、、素敵です。

 

こっちとしては、正直、急いでいない案件ですが、

きちんとしておきたい、借りは嫌だ、そのお気持ちがさすがです。

つまり相手ではなく、年を越すには、

自分のために、きっちりしてきたい、精算しておきたい、ってことのようです。

心の問題。

 

どなたさまも、

「ああ、これで、すっきり、いい年が迎えられます」と、

帰り際に清々しく仰いました。

 

だらだら、甘えるんじゃないよ、と自身に思うことが最近蔓延の私にとって、

きちんと、自分の結を決められる、お客さまにほれぼれ。

 

今日、私もケツを決めました。

甘えてはいけません。

 

そして、決めたことには、無論、責任を持ちます。

 

私も、貸借りを持っての年越しは、嫌。

 

新春は、きりりとした、冷風を浴びて、

新たな気持ちで清々しく迎えたいものです。

 

(年末年始のお知らせ)

12月29日(火)~1月3日(日)

1月4日(月)より新年の営業を始めます。

ぜひ、初日のお電話、お待ちしております!

 

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サイゴン川に昇る朝陽

2015年12月28日 | Hの生きる喜び、それは

東南アジアに行くと、いつも負けてしまいます
熱気というか、空気の濃度というか、
生きるとこへの貪欲さというか

ベトナム中部の古都フエ・ホイアンから南部ホーチミンシティに行ってきました
自身も3度目の町
ですから、だいたい予想ができて
あそこではあーやって、ここではこーやって・・・
準備万端で行くのに、それを上回ってくるのが東南アジアベトナム
私とは、いや、日本とは馬力が違うような国です

そんな中で私がほっとひと息つけるのが
町の中の大河を眺めている時

ホーチミンシティのサイゴン川と朝陽に染まる町

フエのフォン川の悠々たる流れ

ホイアン 満月に照らされるトゥボン川

街中の喧噪が嘘のような、静かな流れ
文明が発達する所には必ず大河があります
人々の営みの証なのです

ここベトナムに来る前に、こんなこと聞かれました
「ラオスに何があるというのか」

銀のステッキで訪ねたラオス
印象的な国だったのに、何があったと聞かれて、何があったとすぐ答えられなかったのです

でも、ベトナムでサイゴン川を眺めている時に
ラオスで眺めたメコン川を思い出していました

大河メコン川に沈む夕陽
ただこれだけを見るためだけにラオスに来る意味があるような気がする

確か私はあの時そんなことを言っていました


今、ベトナムで撮ってきた大量の写真を眺めながら
「サイゴン川の朝陽」を今回のアルバムの表紙に選びました

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年末年始のお休み 12月29日(火)~1月3日(火)です
新年は1月4日(月)から営業いたします
~よいお年をお迎えください~

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