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銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

東の果てへ②

2017年09月29日 | ムムムッのMは紙一重

昨日は北海道・根室の旅のグルメ編でした。

本日は自然について。

台風一過のあと、お天気には恵まれました。

今回のツアーでは初日に巨大な砂嘴・野付半島、

2日目にバードウォッチで有名な風連湖、花の湿原・北方原生花園、納沙布岬

3日目に霧多布湿原、隠れた名所国泰寺を巡りました。

すべてについては書ききれませんので、特に印象的な場所をピックアップ。

 

まずは野付半島。

野付半島はこの世の最果てとも言われる「トドワラ・ナラワラ」が有名。

トドマツの立ち枯れ、ミズナラの立ち枯れた光景がこう呼ばれるのですが、

台風などの浸食によって、後30年もすれば消えてしまう景色とも言われています。

ラムサール条約で保護された湿地で、野鳥も観察されます。この日は主にアオサギがいました。

植物も豊富で、ハマナスの実や、ツリガネニンジンの花などがあちこちに。

遮るものは何もなく、時刻は丁度夕暮れに差し掛かる頃、一面のススキが黄金に染まり、

寂しくも美しい場所でした。

 

次は日本最東端・納沙布岬

日本で最も早い日の出が見られることでも有名なこちら。

この日は晴れたこともあり、今はロシアの占領下にある貝殻島までが見渡せました。

運が良ければ可愛いラッコが来るそうなのですが、残念ながら今日は不在でした。

「明治までは普通にラッコがたくさんいたんですが、毛皮が寒冷地では重宝されました。

 乱獲されてしまって数が激減してから、今は保護されてます。

 少し前からまた、時々ですが納沙布にきてくれるようになったんです。」と佐藤さん。

むむ、土地が開拓されていくとこんな問題もあるんですね。

ラッコ、見たかったなぁ。

 

野鳥の宝庫・風蓮湖と春国岱。

汽水湖(海水と淡水がまじりあった湖)としては北海道第3位の広さを誇ります。

こちらもラムサール条約登録地。

佐藤さんが持ってきてくださったライカの望遠鏡。

遠くの野鳥が良く見えます。

ちなみにここで見えたのはタンチョウの番。

やっぱり鶴はきれいです。

ややわかりづらいですが、真ん中に留まっているのはオジロワシ。

ボサボサしていますが、これは夏毛。冬毛になると美しくなります。

ここ、風蓮湖の木道入口の駐車場なんですよ。

近くまで寄ろうとするとすぐに飛んで行ってしまうため、必ず距離をとらないといけません。

猛禽類は王者の風格があっていいですね。

望遠鏡でのぞくと本当に格好良い!写真で伝わらないのが残念です。

赤いのはサンゴソウの名前でも知られるアッケシソウ。

まるで珊瑚のような形に、真っ赤に染まることからこの名がついています。

「これはまだまだ。もっと深紅になっていきます」

まさしく珊瑚のごとし。

汽水湖ならではの光景。先日の台風で打ち上げられたクラゲが、、、。

なんの種類か、わかりますか?

 

最後は北方原生花園。

7月の上旬に咲くヒオウギアヤメで有名な湿地。

他にも様々な花が初夏に咲くのですが、「その時期に何故かこっちの仕事が当たらないんです」と

残念そうな佐藤さん。本当に良い景色が広がるそうです。

ここのもう一つの名物が、放牧されているポニーたち。

ポニーは花を食べずに雑草だけ食べてくれるので、花がきれいに咲くのに

一役かっています。

今の時期は花は終わっていますが、お仕事中のポニーたちを訪ねに散策へ。

と、ここで一つ注意が。

「木道の上にポニーがいた場合、動かすことはできませんので、そこから先には進めません。

 前にここに来たときは丁度入口の所に立たれてしまいまして。

 1時間くらい待ってみたんですが入れず、1歩も中に入れなかったんですよ」

先輩、お疲れ様でした。今回は入れましたよ。

もくもくと仕事をこなすポニーたち。

1頭木道に上がってこちらへトコトコ歩いてきましたが、方向転換。

ポニーは見た目の割に気性が荒いのでご注意を。

 

今回の添乗で驚きましたが、根室は湿地の宝庫。

野鳥と植物の観察が好きな方にはたまらない土地でした。

他の観光地とは違い、さびれた感じも「果て」にきたという実感を与えてくれます。

 

さて、今回のツアーに引き続き、来年2月には「佐藤さんと行く、砕氷船ガリンコ号」の旅が。

北海道はあまりなじみがない方も、何度もいっているという方も、北海道の魅力はまだまだ尽きません。

佐藤さんのお話がそれを余すことなく引き出してくれます。

気になる方は是非!

 

 

 


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東の果てへ。

2017年09月28日 | ムムムッのMは紙一重

日本の、離島を含まない場合の最東端はどこでしょうか?

 

答えは北海道・納沙布岬です。すぐ近くには日本有数の漁業の町・根室。

先日9/23~25日にかけ、最果ての町、根室「花咲カニ」の旅へ行ってきました。

北海道ツアーではおなじみ、佐藤ドライバー。

今回も根室を中心としたお話とともにご案内くださいました。

根室に入ったのは日がすっかり暮れた頃。

根室は道東の端、隣の町から車で約2時間はかかります。北海道の道路は

余りに長いため、町を離れると外灯がありません。

そのため、根室が近づいてくると、町の明かりがぼんやりと空に反射していました。

「夜になると鹿なんかの動物が道路に飛び出してきて事故が起きることが多いんです。

 だから、道路が真っ直ぐですいてても皆今の時間帯はスピードを出しません。

 時速50kmぐらいで走ってますね」と佐藤さん。

熊ももちろんでてきますよ~。

はい、安全が一番なのでゆっくりお願いします!

 

ツアータイトルにもあるように、今回のメインはこの時期、地元でしか味わえない花咲カニ。

トゲトゲした甲羅が特徴で、茹でると他のカニとは比べ物にならないほど真っ赤になります。

水揚げ量が少なく、鮮度も落ちやすいことから、地元の店舗以外にはまず並びません。

銀のステッキでは、その日水揚げされたカニをそのまま浜茹でしてくれる

「カニの庄屋」さんに毎度カニをお願いしています。直売の他、通販もされている問屋さん。

予約すると茹でたてのカニを夕食をいただくお料理屋さんまで配達してくれます。

店先には茹で釜と茹でられたばかりのカニがどどん!と。

早速お土産に購入されるお客様も。

「今日のカニもいいよ!茹でたて持っていくから!」

ニカっと笑顔のご主人。今年もお願いします。

そうして、夕食のお店に運ばれてきたのがこちらの花咲カニ。

なぜお腹を上にして盛られているのかというと、甲羅の中の美味しいスープが流れないようにするためだそう。

1匹まるごとの姿をみせてもらった後、食べやすいようにカットしてくれます。

身はしっとりというよりはホロホロした感じ。何もつけなくても十分なほど味がしっかりと濃いです。

お店の方がおまけでつけてくださった毛ガニと食べ比べるとその差がはっきり。

あ~本当に美味しかった!

殻をむくのにやや疲れた方もいらっしゃいましたが、それも醍醐味です。

夕食には他にも根室のサンマやつみれ汁、お造りに、郷土名物サンマロールなど机に乗り切らないほど

海鮮料理が並びました。さすが根室!

(ちなみに見事なお料理の写真は見事に撮り忘れ、、、トホホ)

 

この他にも地元の食を巡ってきました。

定番、ソフトクリーム。酪農王国の北海道はやはり乳製品がおいしいです。

 

根室の郷土食、エスカロップ。元々は漁師さんたちが手早く満腹になれるよう考案されたもの。

バターライスの上に薄めのカツとデミグラスソースをかけます。

見た目はとてもこってりに見えますが、ソースが優しい味で意外に軽め。

フォークが進みます。

 

ツアー最後の食事は牡蠣が有名な厚岸で。生ガキ、焼きカキ、カキフライのセットです。

身がぷりぷり!こちらも塩気が程よく、ソースをつけない方がおいしいです。

 

料理を中心に書きましたが、根室の自然も魅力的でした。

また、後日そちらについても書きたいと思います。

 


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日本に今必要なのは「聴竹居」のような住宅である

2017年09月27日 | Hの生きる喜び、それは

「環境共生住宅」

環境に適合した住まい・・・
今の時代であればそんなに珍しい言葉ではありません

ところがこの「環境共生住宅」を昭和初期に作り上げた人がいます

それが藤井厚二(ふじいこうじ)

「日本の気候は、冬の寒さは何とか乗り切れる
厄介なのは、夏の暑さと湿気
住宅建築において、この暑さと湿気を制するのが重要だ」と
「日本の気候と風土に適した」住宅を追い求めた建築家です

もともと、藤井家は地元広島県福山市では大変有名な豪商で、
造酒屋「くろがねや」の他に、広大な土地と莫大な金を持ち、金融業も行っていました

つまり、大金持ち

何度も自邸を建て、5軒目の住宅が完成、それが今回訪れた「聴竹居」(ちょうちくきょ)です

この時代、5回も自邸を建てかえる財力とはよっぽどのもの
建築家としてのプライドもあったに違いありません


今は、京都府大山崎町の閑静な住宅地の中に静かにたたずんでいます

この夏に、テレビ東京「美の巨人たち」で紹介され、
今年6月には重要文化財に指定され、話題を集めているのか、
この日も予約見学者でいっぱい

それでも建物保護の観点から、指定期日の指定時間に
人数制限をして、完全予約見学制をとってくれているので、
人混みを気にすることなく、ゆっくり見学できます

写真を撮影できなかったので、皆さまに聴竹居のスゴさをうまくお伝えできず心苦しいですが
とにかく「エコ住宅」のひとことでは片づけられないほど、素晴らしい住宅

よくぞ、昭和初期にこれだけモダンな家を建てられたのかと思うほど、
シンプルなデザインがきらりと光る、家具や調度品

家の中心に居間があって、周囲に台所や読書室、和室や縁側が配置されていて、
扉をあければひとつの大きな空間になり、家族皆が集える場にもなります

太陽の角度から日照りを計算し、屋根の勾配と庇の長さ、床の高さまで考えられています
夏場に地中の土管で外気を冷やしてから室内に取り込む仕掛けがあります
日の入る量とプライバシーを考えて、ガラスにまで趣向を凝らしてあります
語り尽くせないほどの工夫が散りばめれてあり、脱帽するばかり

現代なら、加湿器、除湿器で調整する湿度を
住宅自身が調整できる、まさにエコ住宅の集大成

「あれは?これは!?」と、好奇心をくすぐる仕掛けに驚かされっぱなしの見学

皆さん、感心のあまりため息の連続

見ているだけではなかなか気付けないこともありますが
1時間びっちり案内付なので、よく理解できました

日本の住宅に必要なのは優しい人の絆を感じ、
四季折々の自然(気候や風土)を生かした暮らし

藤井が実験住宅と呼んだ「聴竹居」は、現代の私たちが忘れかけている
大切なことを思い出させてくれました

帰り際、ボランティアスタッフさんに「また来ますね!」と言うと
「もう今からだと予約取れないんじゃないかな
希望者がいっぱいであふれているぐらいだから・・・」

のお言葉を遮りながら「次、もう予約お願いしています」とにんまりする私

どうやら、見学者があまりに増えると建物が傷むので
今後は今以上に予約制限をかけていくかもしれないとのこと

この機会を逃す手はありません、ぜひ、ご参加ください

******************************

 *11月7日(火)「聴竹居」と国宝「待庵」見学
 ご旅行代金 15900円
(詳細お問い合わせください)

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平凡やな。

2017年09月24日 | T字路をまっすぐ行ってみたら

 

平凡とは、
「ここという優れた点もなく並なこと」

調べずにはいられませんでした。
・・・。

最近、ある人に面と向かって言われて、
ぐちを聞いてほしいわけではないんですが、
私に何かが刺さったのは間違いなく。

「平凡な私」
「平凡に見える私」

あまりうれしくない。


さてさて、
数ヶ月前、マルタ島に生徒さんとスケッチ旅行に行きたいので、
飛行機と宿泊場所を手配して欲しいと
絵の先生からお話をいただきました。

国内手配と少し勝手が違い、
不慣れな私は、先輩に聞き、手配先に聞き、ご提案。
質問されては、あっちとそっちと聞きまくり、返答。
手配先はプロなので、私も自信を持ってご提案をしているのですが、

何せ、知らないことばかり。

マルタ島ってどこ?

そんな時、手配先の方が事務所に来られました。
近々お客様のところへ訪問する予定だったので、

これはいい機会と、あれこれ聞いてると‥


その方、お話が終わった後、

『もっと知らなあかん。もっと貪欲に色んなものを吸収していかなあかんよ。

「知らない」ではなく、テレビでもなんでも見て、

イメージをつけて、できたら1度は足を運んで、、、うんぬん』

「平凡やな」
どこで言われたか覚えていませんが、ふたたび、ぐさっと刺さりました。

『お客様も何にも知らない人に(何も知らない顔をした人に)手配を頼むより、
自信満々の人の方が手配を頼みやすいやろ』


そうですね。

『僕も、マルタ島行ったことないから』

 

まず、平凡に見えない顔を目指せばいいのでしょうか。
いやいや、
平凡に見えて、何でも知っているひとを目指すことにします。

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御守りっていうのは、確かに。

2017年09月23日 | 見かけだおしNのつぶやき

ライン始めました。

って、秋なのに店先によれた張り紙の

「冷やし中華始めました」状態ですね。

 

ヤイヤイ友人らに言われながらも、重い腰は上がらず。

だいたい、アプリが何かわからない、レベル。

業を煮やした、スタッフが、開設してくれたものの、、、

それを又、別の友人がいじりまわし、

ぷつん、と、どこかへ消え去り

結局、利用もせず、2年が過ぎていました。

 

では、ここにきて、重い腰をあげたのは、

海外に出た時に、すごく便利というシンプルな理由。

今更っ⁉︎

いくら添乗業務歴が長いといっても、

海外添乗は、いつもに増してナーバスになります。

 

そこへ、手配先の方が、ダイレクトに、こと細かに指示してくれると、

もう安心感が桁違い。

さらに、お客様がすでにライン登録者であることが急激に増え、

私ができないとエヘラ言うと、

なんだか不安そうな表情を浮かべられることも度々。

 

この表情、昔もよく見たなぁ。

旅行慣れを全面に押し出し、

海外でも国内旅行のような小さなカバン。

自分では良しとしていたのですが、

ある時、お客様から、

「添乗員さんのカバンはなんでも入ってると思わせてよ。

安心できるから」

そうでした、添乗員でした。仕事でした。

ドラえもんのお腹とはいかずとも、、、

 

そんな記憶をよみがえらせながらも、

 このたび一番の後押しになったのは、、、、

 

「ああ、この機種は3月までですね。」

まあまあ男前のお兄ちゃんに、

若干、ふっとバカにされたようにサラリ。

 

そう、長年愛用のタテ長携帯が、先日ついに

もう海外では利用できない宣告を受けたからです‼︎

これは、死活問題。

 

 

本日、スペインへと出発されるお客様から

プン!

届いたライン、、、

 

「ありがとうございます。

御守りを頂いたような感じで、ありがたいです。

何もご相談しなくて済むのが一番ですが、

困った時には連絡させて頂きます。」

 

あ、そうそう「御守り」なんですよね。

実は、こちらにとっても。

 

添乗員がつかない海外の手配旅行は、緊張の連続です。

が、こうして繋がっていると、

こちらの心の平穏にも繋がるというもの。

 

お二人での、スペイン周遊の旅。

ちょうど離陸した頃ですね。

行ってらっしゃい!


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