銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

とりあえず、旅へ

2013年04月14日 | Hの生きる喜び、それは
頭の上で、こんがらがった紐のようなものが
ぐちゃぐちゃとうごめいているイメージ
漫画などで、よく見かけませんか

私の頭の上も頭の中もずっとその状態
何かもどかしくて思うようにいかなくて、
こんがらがった糸がずっとほどけず
身体にまでまとわりついてきたような感覚

いつもは必死に闘ってほどこうとするのですが
今回は、どうもダメです
紐が頑丈すぎるのか、絡まりすぎるのか
闘う気力全くなく、
全て放り出して、手ぶらで旅に出てきました
2日間だけの、現実逃避行です

ひとつ、気になっていたお寺だけ行き
あとは何となく走り続けていきました

すると、道路に沿って単線の線路が
ずーっと道沿いに続いています

時折、ポツンポツンと小さな駅舎
地元の人の手作りらしき駅の看板や
小さな花壇や桜の木

心にポッと火を灯してくれるような何気ない風景です

たまたま車から降りてその風景を眺めていると
地元の人が、すぐ近くに有名な古い駅舎があるよと
教えてくれました

もともと予定など何もなかったのでそこへ行ってみると
何とも素朴であたたかみのある駅舎がありました
まるで、時が止まったかのような場所です

どうやら、有名な映画のロケに使われたようです
監督の言葉に
「私はここほど味のある素晴らしい駅に出会ったことはない」
と綴られています

ここにも、地元のおじいちゃんとおばあちゃんが
駅のベンチでのんびり腰掛けていました

「あと…2時間もすれば電車来るよ」

2時間なら、待ってみようか…
その電車に揺られてさらに西へ西へ行ってみるのもいいかも

そう思って1時間近く何も考えず、
ただ線路とその向こうに広がる里山を眺めていました
何人か、鉄道マニアらしき人、
犬の散歩連れの人
何人かと出会い、一言二言、言葉を交わして
ぼんやり過ごしてるうちに
いつの間にかすーっと頭が軽くなったように感じました

さ、帰ろ

帰ってからの数時間は、明日からの仕事に
埋もれたことは言うまでもありません

でも、私は、理由はどうあれ、とりあえず「旅」なのです

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