銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

マジェスティック、エムバー、サンライズ・サイゴン

2013年04月26日 | のほほん同志Aの日常
今朝、不思議な高揚とともにベトナムから帰ってきました。

今回はベトナムの中部から南部、
ホイアンのランタン祭りとホーチミンを訪ねた6日間。

ホイアンの町は世界遺産ではありますが、
例えばカンボジアのアンコール遺跡群や
同じくベトナム北部のハロン湾などと比べると
半日で見て回れるほどの、こぢんまりしたところ。

正直ちょっとパンチに欠ける、
地味な企画かなぁと思っていたのですが…。

ベトナムという国は懐が深い。

古都の散策を楽しみにされていた方も、
雑貨のお買いものに燃えていた方も、
戦争の足跡を見つめたいと思っていた方も、
ベトナム料理を味わい尽くしたいという方も、
それぞれにご満足をいただいて家路につかれたように思います。

そして私にとっても
夜になった今なお、「高揚」がつづいているのです。

高揚の正体は、
ホーチミンで宿泊したマジェスティックホテル。
いえ、正確にはその最上階にある「エム・バー」。

サイゴン(ホーチミン)のマジェスティックホテルといえば
1925年、フランス統治時代に開業した老舗ホテル。
ベトナム戦争当時には開高健や近藤紘一らをはじめ、
各国のジャーナリストが滞在したことでも知られます。

そのマジェスティックホテルのエム・バーに行き、
サイゴン川を眺めながら開高健の気分に浸るのだ!
…というのが、出発前から秘かに私が考えていたことでした。


その願いは半分かないました。

今回のお客様は皆さん、お酒はたしなまれる程度。
夕食後のエム・バーへのお誘いにはあまり興味を示されず、
最終日の夕刻、ぽっかり空いたわずかな時間に
ひとり訪ねました。

その日、最初の客となり、
注文したのは「サンライズ・サイゴン」。

運ばれてきたのは、ただのオレンジジュースなのですが、
まだ日の残るホーチミンで、
サイゴン川のゆったりした流れとBGMのクラクションの喧噪、
バイクの途切れることのない波を見下ろしているうちに
なんだかこう、胸がしめつけられるような気分になっていました。

まだ若い、これからの国なのだ、と思われ、
こうやって自分も前に進んでゆくのだ、とも思われ、
その勢いでなのか、バーテンダーも驚く速さでゴクゴクと
オレンジジュースを飲みほしていました。


メニューのなかで唯一のノンアルコールだった
「サンライズ・サイゴン」。

「日昇るサイゴン」
目の前の風景にぴったりだ、とは思いましたが、
今度くるときは…やっぱり、夜風のなかでカクテルを。


それが、残り半分の願いです。


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