銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

天ぷらで旅した気分、全国味めぐり

2020年03月31日 | のほほん同志Aの日常

「いらっしゃい!」

「飲み物、どうなさいますか?」
「あ、お昼だから、お茶でいいです」
(このあと、事務所、帰らなあかんし…)

カウンターに座り、まずは突出し。
「はい、上に乗ってるのは、静岡の生の青のりです。」

から始まり、お刺身。
「千葉沖のマグロと、●●の鯛と、厚岸のウニです」
(ウニ甘い! しかも東北海道のあっけし! 懐かしい響き)

「タケノコは、このすぐ近くの、朝掘りです」

そして、八寸。



これだけでも十分楽しませていただいてるのに、本番の天ぷらは、ここから。

「富山湾のホタルイカです。いまが一番おいしい季節です。」

(富山の滑川でホタルイカ尽くしをいただいたことがありますが、天ぷらは初めて!
 肝の味が濃縮されて美味しい!) 

この辺でもじもじしはじめ、すみませーん、とこっそり手を挙げ
「あ、やっぱり、一番小さいビールください」

「函館のホタテです。」
(特大サイズ! 特注ルートでお客さんの数のみ仕入れられるそうです。
 こんなに大きいホタテは初めて見ました)

海の幸だけではありません。

「鳥取の大山のフキノトウです」

「福岡のこごみです」(写真右)
「鹿児島の●●です」(写真左)
(噛むと、少し粘り気がありました。南日本の山菜をいただくのは初めて)



いちばん小さいビールは、この辺で、なくなりました。
どうしよう、これなら最初から中にしときゃよかった、と思いながら、でも、もうそろそろシメだろうし。

と思ったら、とんでもない!

「●●のワカサギです」
(お行儀のいいこと)



「●●産の人参です」
(西洋人参ではなく、和種の人参)



根菜類が出てきたので、この辺で、最初から気になって仕方なかったことを質問。
あれって、レンコンですよね?

なぜか、カウンターのいちばん目立つところに飾ってあった、レンコンの写真。

おっ、と、ご主人が嬉しそうな顔になり、
「召し上がります? ボリュームがあるので迷ってたんですが」

日本で一番柔らかいという茨城の野口れんこんだそうです。

「いちばん美味しいのは、夏以降なんですけど」

ひと様にはとても説明しようがありませんが、レンコンは超がつくほど思い入れのある野菜。
迷った末に、次回のお楽しみにとっておいてもらいました。

ほかにも、もう産地はまったく覚えてませんが、
穴子、カニ、白魚に自家製からすみパウダーをかけたもの、などなど。
ビールをお代わりしなかったことが悔やまれます。
(代わりに、ごはんをお代わりしました)

そして、豪華絢爛フルコース天ぷらのシメは何だと思いますか?
ヒントは産地、鳴門です。

そう、最後のシメは、やはり、鳴門金時、お芋さんでした。

わっ、お芋さんってやっぱり一番おいしいですねぇ!
と、これだけいただいといて、失礼極まるわたしに、ご主人、
「お芋さんが一番おいしく感じられるような、伏線の素材もありますから」

途中の、さっぱりお口直しの柑橘類や、湯葉のワサビ菜あえなど、完璧なまでの構成。
大阪江坂の天ぷら屋、「つちや」さんでの食事のひとときでした。

天ぷらが美味しかったのはもちろんなのですが、
北から、南から、全国各地の懐かしい地名を訊けたのが、とても嬉しかった。
(その割には、けっこう産地、忘れてますが)

いつもの春であれば桜を追って、毎週のように、
飛行機に乗って、新幹線に乗って、日本全国、訪ね歩いた、そうして馴染んできた土地です。

しばらく遠出していないんだな、と、改めて思いました。


■銀のステッキ旅行から「美味しい北海道」をお届けします■

*************************************************
バス旅行、オーダメイド旅行のご相談は…  
銀のステッキ旅行 TEL 0797-91-2260(平日9:00~17:00)
■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com  
**************************************************




<iframe id="embed-gooblog-like" src="https://blog.goo.ne.jp/embed/reaction?url=/nomnom1970/e/213336b5aee9fcc0f6e670e2f4d35c2c" width="100%" height="94" frameborder="0"></iframe>

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

純粋に、悼む。

2020年03月30日 | 見かけだおしNのつぶやき

オリンピック延期より、恐れていたこと。

日本人の多くが傷つくだろうなぁ、と思うことが、起こりました。

ドンピシャ世代としては、もちろん打ちのめされました。

 

でも、これを、今の啓示に使われるのは、個人的には、寂しく思っています。

 

純粋に、多くの日本人に影響を与えて来た、喜劇王。

生前おっしゃっていた、

「人に笑顔を与える仕事って、いいじゃないですか」

この言葉を、私も拾うことにしました。

 

銀のステッキでも、この事態を、なんとか踏ん張りたい。

そして、本来私たちができる生業で、先の言葉を伝えたい。

私たちも、皆さんに、笑ってもらうことが喜びです。

今は、全てが明けた日に備えたいと思います。

■銀のステッキ旅行から「美味しい北海道」をお届けします■

**************************************************

バス旅行、オーダメイド旅行のご相談は…  
銀のステッキ旅行 TEL 
0797-91-2260(平日9:00~17:00)
■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
■公式ホームページ:
http://www.gin-st.com  
**************************************************

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コバノミツバツツジは今年も。

2020年03月28日 | 眼力Kの圧、ハンパない

サロン会で廣田神社のコバノミツバツツジを見にいってきました。

昨年ワンコインウォークで訪れた時もとても綺麗に咲いていて、お客様からのリクエストもあり再訪です。

 

あいにくにの雨模様でしたが、それを忘れるくらい今年も綺麗に咲き誇っていました。

コロナウイルスで日々刻々と状況が変わる中、こうしていつもと変わらずに綺麗に咲いている花を見るとなんだかホッと心が落ち着きます。

お昼は野菜たっぷりのランチで免疫力アップです。

 

 

 

 

 



**************************************************
バス旅行、オーダメイド旅行のご相談は…  
銀のステッキ旅行 TEL 
0797-91-2260(平日9:00~17:00)
■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
■公式ホームページ:
http://www.gin-st.com  
**************************************************


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

精神安定剤(トランキライザー)その2

2020年03月27日 | のほほん同志Aの日常

この春は、時間の流れがずいぶん違います(皆さんもそうでしょうが)。

落ちつかない事態であることは間違いありませんが、
音楽を聴き、本をゆっくり読む時間は増えました。

というわけで、このところ、先日買った1枚を、くりかえし聴いています。
バッハの「ゴルトベルク変奏曲」。
カナダが生んだ不世出のピアニスト、グレン・グールドの演奏です。

きっかけは、生物学者の福岡伸一さんが、
その著書、『動的平衡』のなかで、こう述べておられたこと。

 私は、バッハの中でも、特にゴルトベルク変奏曲が好きだ。
 グレン・グールドのピアノを聴いて以来、
 すっかりこの曲が最上のトランキライザー(精神安定剤)となった。

 静謐に始まり、華麗に展開する。
 そして輝きが舞い、やがてまた静謐に還る。


実際に聴いてみると、そのとおりで、何度聴いても、ふしぎと飽きません。

それはどうしてなのか。
先の本のなかで、著者の福岡さんは、
フランス西部の港町ナントで開かれた音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ」を訪ね、
バッハのゴルトベルク変奏曲を聴き比べたたときの体験を紹介されています。

さまざまな演奏家による、それぞれの解釈の「ゴルトベルク変奏曲」。
おたまじゃくしだらけの難曲を実にさりげなく弾きこなすピアニストもいれば、
奇妙なノイズやDJのちょっかい、ドラムスまで打ち鳴らす超変化球を投げてくる強者も。

後者の演奏には、あまりの「反クラシカル」なバッハに席を立つ観客まであったそうですが…。

  しかし、私は心の中で快哉を叫んでいた。
  この「変奏」こそがゴルトベルクだと。
  この豊かさと自由がバッハだと。

  そしてわかった。
  ここには音楽の律動があますところなく発揮されている。
  その律動は本来、私たち自身のものであった。
                    (福岡伸一 小学館新書 『動的平衡2』)


本来、私たち自身のものであったという「律動」。
心臓の鼓動や、呼吸の起伏、脳波の低周波、
そうした生命体としての律動をおもてに取りだしたものこそが、
生きている証としての音楽ではないのだろうか。

…と、こう締めくくられており、なるほど、そういうわけでその「ゴルトベルク」とやらは
福岡さん云うところの最上のトランキライザー(精神安定剤)なのだな、
と書いている今も、グレン・グールドのゴルトベルクが流れており、
肩こりは相変わらず続いているものの、律動と律動は嚙み合っているのか心持ちは極めて平穏で、
なのでやっぱり、「ゴルトベルク変奏曲」、精神安定剤としてお勧めです(実証済み)。

安定ばかりでなく、そろそろ高揚もしたいところですが…。



**************************************************
バス旅行、オーダメイド旅行のご相談は…  
銀のステッキ旅行 TEL 
0797-91-2260(平日9:00~17:00)
■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
■公式ホームページ:
http://www.gin-st.com  
**************************************************









 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

くわんのんの

2020年03月26日 | Hの生きる喜び、それは

くわんのん の しろき ひたひ に やうらく の
かげ うごかして かぜ わたる みゆ

古京大和路の風景の中でも、最も象徴的な斑鳩の里
斑鳩三塔のうちの、「法輪寺」にて 歌人 會津八一が詠んだ短歌です

お堂の扉を開けた時でしょうか、ふっと風が入ってきた
風は本来見えないもの
しかし、観音像の白い額につるした飾りの影が動いて風が吹いてくるのがみえるようだ

そんな詩情あふれる風景が浮かび上がってくるようです
この歌を詠んだのも、ちょうど今日のようなあたたかい春の一日だったといいます

「この風景を見ていると、世間の騒がしさが嘘みたいやね」
「マスクすること、忘れてたわ」

そう、大和路の風景は1,000年以上紡いできた歴史がある
だから何が起きても毅然としている
法起寺の塔だって、1300年も、でんと建っている

くわんのんさまの微笑みも1000年、いやこれからもずっと変わらない

大和路散策必携3冊(とりあえず持っておくとカッコがつく)

**************************************************
バス旅行、オーダメイド旅行のご相談は…  
銀のステッキ旅行 TEL 
0797-91-2260(平日9:00~17:00)
■銀のステッキは会員制の「旅サロン」を主催しています。
■公式ホームページ:
http://www.gin-st.com  
**************************************************


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする