goo blog サービス終了のお知らせ 

古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

奈良県天理市・中山大塚古墳

2009-01-10 08:48:48 | Weblog
奈良県天理市中山町大塚の尾根(標高約90m)端にあります。
全長130m、 後円部径67m・高さ11.3m、 前方部幅56m・高さ10.5m 二段構築のばち形をした前方後円墳です。
前方部は、大和神社のお旅所(御座所坐神社)が置かれているため、削平されています。
後円部も、戦国時代城郭として利用されたため、築造当時のものでないことが判明しています。

右側前方部寄りに造り出しがあります。
墳丘には葺き石が施されていました。
墳丘頂からは、埋葬主体部を囲うようにして立てられたと思われる、特殊壷形埴輪、二重口縁壷系の埴輪、特殊円筒埴輪、特殊器台形土器、特殊壷形土器などが出土しています。

後円部中央にある埋葬施設は竪穴式石室で、割竹形木棺が安置されていたと見られています。
長さ7.5m、天井までの高さ2m、幅1.4mあります。
石室に使われている石材は、大阪府の羽曳野市と太子町の間にある、春日山で採取された輝石安山岩が使われているそうです。
石室内は盗掘を受けていますが、ニ仙四禽鏡片2点、鉄槍1点、鉄刀・鉄剣の破片23点、鉄鏃13点などが出土しています。

古墳時代前期前葉の築造と推定されています。
初期ヤマト王権の権力構造を解明する上でも、欠くことのできない重要な古墳と位置づけられています。
大和古墳群を構成しています。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。