古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

群馬県藤岡市・別所堂山古墳

2018-04-28 05:57:29 | Weblog
群馬県藤岡市本郷1202-1の丘陵上にあります。
鮎川と神流川に挟まれた庚申山丘陵の東端の尾根上です。
「美久里村38号墳」とも呼ばれています。











全長34m、 後円部径19m・高さ3m、 前方部先端幅20m・高さ3m  の前方後円墳です。
後円部には小さな神社(祠)が祀られています。







前方部は墓地になっています。



墳丘の周りにはすでに埋没している周濠があります。
円筒埴輪などが出土していて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。
埋葬施設は凝灰岩製の横穴式石室です。
現在は奥壁部分が残存しているそうです。
大正4年に発掘調査が行われています。
直刀や勾玉、土師器などが出土しています。

古墳時代後期・7世紀前半頃の築造と推定されています。

群馬県藤岡市・高橋塚古墳

2018-04-28 05:42:17 | Weblog
群馬県藤岡市神田塚間乙の丘陵上にあります。
「美久里村194号墳」とも呼ばれています。

全長24m、 後円部径16m・高さ3.5m、 前方部先端幅10m・高さ2.25m  帆立貝形の前方後円墳です。















墳丘の周りには周濠があります。
墳丘には河原石による葺石が施されていたようです。



円筒埴輪や盾形埴輪などが出土していて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。
埋葬施設は横穴式石室です。

古墳時代後期・7世紀前半頃の築造と推定されています。

群馬県藤岡市・本郷二子山古墳

2018-04-21 06:21:08 | Weblog
群馬県藤岡市本郷塚原甲352の平坦地にあります。
「美九里村19号墳」とも呼ばれています。

全長33m、 後円部径21m・高さ3m、 前方部先端幅11m・高さ2m  の前方後円墳です。

墳丘の周りには周濠があります。
墳丘には葺石が施されていたようです。
円筒埴輪などが出土していて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。
後円部中央にある埋葬施設は横穴式石室とみられています。

古墳時代後期・6世紀後半頃の築造と推定されています。

(後円部)
















(前方部)






                 (手前が前方部)


                  (奥が前方部)

群馬県藤岡市・諏訪古墳

2018-04-21 05:45:02 | Weblog
群馬県藤岡市藤岡東裏495、神流川左岸の平坦地にあります。
「諏訪神社古墳」とか「藤岡町3号墳」とも呼ばれています。

全長57m、 後円部径37m・高さ4m、 前方部先端幅?m・高さ4m  の前方後円墳です。
後円部墳頂には諏訪神社の社殿が建てられています。


                (手前が前方部です。)







墳丘の周りには盾形をした周濠があります。


             (池は周濠を利用したものです。)


墳丘には葺石が施されていたようです。
円筒埴輪や朝顔形埴輪・靱形埴輪・鞆形埴輪・人物埴輪・馬形埴輪などが出土していて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。
後円部中央にある埋葬施設は、南西方向に開口する両袖型の横穴式石室です。
石室は全長5.9m、玄室の長さ3.16m・奥幅1.9m・高さ2.4m、羨道の長さ2.85m・幅1.3m・高さ1.5mあり、ほぼ長方形をしています。











人骨、単鳳環頭太刀、直刀、刀子、耳環、衝角付冑、挂甲小札、鉄鏃、壺鐙(馬具)、須恵器製高坏・堤瓶などが出土しています。

古墳時代後期・6世紀後半頃の築造と推定されています。

昭和49年3月26日、藤岡市の史跡に指定されています。

群馬県藤岡市・戸塚神社古墳

2018-04-14 06:00:48 | Weblog
群馬県藤岡市上戸塚熊野363の戸塚神社境内にあります。
神流川左岸の平坦地です。
「お熊(くまん)さま古墳」とか「熊の山古墳」、「神流村1号墳」とも呼ばれています。







全長53m、 後円部径30m・高さ2.5m、 前方部先端幅41m・高さ4m  の前方後円墳です。
前方部墳頂には戸塚神社の社殿がたてられています。













墳丘の周りには盾形をした周濠があります。
墳丘には葺石が施されていたようです。
後円部中央にある埋葬施設は、南西方向に開口する両袖型の横穴式石室です。
石室は全長8.1m、玄室の長さ4.2m・奥幅2.5m、羨道の長さ3.9m あります。
羨道の前には細長い前庭があります。
石室の天井石が露出しているため、上屋と金網の塀で保護されていて、内部には入れませんでした。



さらに入り口付近で崩落があったのか土嚢が積まれていて、金網越しにも内部を観察することはできませんでした。



圭頭大刀、方頭大刀、刀子、鉄鏃、馬鈴、飾金具、切子玉、管玉、勾玉、銀環、須恵器製短頸壺・堤瓶・はそう・横瓶、土師器製高坏などが出土しています。
これらの副葬品は東京国立博物館に収蔵されています。

古墳時代後期・6世紀後半頃の築造と推定されています。

昭和45年4月15日、藤岡市の史跡に指定されています。

群馬県藤岡市・藤岡浅間神社古墳

2018-04-14 05:43:15 | Weblog
群馬県藤岡市藤岡高崎道西1152、富士浅間神社境内にあります。
「藤岡町1号墳」とも呼ばれています。

全長約44m、 後円部径23.9m・高さ5.2m、 前方部先端幅?m・高さ?m  の前方後円墳です。
前方部は消滅していて現在は円墳状態です。













その墳丘上に富士浅間神社の社殿がたっています。







墳丘の周りには周濠があります。

その他については資料が少なく詳細は不明です。

群馬県高崎市・井出二子山古墳

2018-04-07 06:24:28 | Weblog
群馬県高崎市井出町二子山1403、「上毛野はにわの里公園」内にあります。
「保渡田愛宕塚古墳」とか「上郊村5号墳」とも呼ばれています。



全長111m、 後円部径74m・高さ10m、 前方部先端幅71m・高さ8m  三段構築の前方後円墳です。
原形に近い状態で整備保存されています。




                  (右が前方部)


                  (右が後円部)


                   (後円部)



                   (前方部)


墳丘の周りには二重の盾形をした周濠があります。
内濠と外濠の間には堤があります。


        (奥が内濠、中堤、手前隠れている部分が外濠)

内濠の中には、葺石を施した直径約18mの円形をした4基の中島があります。



円筒埴輪や須恵器大甕、土師器小型壺、須恵器高坏、はそう などがめぐらされていたようです。
墳丘には河原石による葺石が施されています。
円筒埴輪や人物埴輪、猪形埴輪、盾形埴輪などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。





後円部中央にある埋葬施設は、盗掘を受けていますが竪穴式石室に大型の舟形石棺が収められていました。





鏡、鉄刀、金環、ガラス玉付金銅製胡籙、鎧、金銅製馬具、挂甲小札、鉄鏃、鉄斧、勾玉・管玉・丸玉・臼玉などの玉類 などが出土しています。

古墳時代中期・5世紀後半頃の築造と推定されています。

保渡田古墳群で最初に築造された前方後円墳です。

群馬県高崎市・保渡田八幡塚古墳

2018-04-07 05:37:53 | Weblog
群馬県高崎市保渡田町2000-1、保渡田古墳公園内にあります。
「上郊村2号墳」とも呼ばれています。

全長約102m、 後円部径56m・高さ6.3m、 前方部先端幅53m・高さ4.8m  三段構築の前方後円墳です。






                    (後円部)



                    (前方部)

                    

墳丘の周りには二重の盾形をした周濠があります。
周濠の間には幅約8~9mの堤があります。



内濠部のくびれ部と後円部後側に4基の中島が配置されています。







中島とは、祭祀の場や陪塚(近親者や従者の埋葬施設)と考えられていますがはっきりはしていません。
墳丘には葺石が施されています。
円筒埴輪や朝顔形埴輪・壺形埴輪・水鳥形埴輪・鶏形埴輪・馬形埴輪・鹿形埴輪・男子象埴輪・女子像埴輪・武人埴輪 などが出土していて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。







後円部中央にある埋葬施設は、竪穴式石室で舟形石棺が収められていました。
石室は長さ2.7m、幅0.75m、高さ0.54~0.6mあります。
地下に埋葬施設(石室)と石棺が展示されています。







大刀や挂甲、金銅製f字形鏡板轡、剣菱形杏葉などが出土しています。



保渡田古墳群を構成しています。

古墳時代中期・5世紀末頃の築造と推定されています。

この古墳は周濠と墳丘が復元(平成8年度から平成11年度にかけて)されていて、隣にある井出二子塚古墳ともども「上毛野はにわの里公園」として整備されています。

そのほかの詳細については多くの方がなされていますので、ここでは割愛させていただきます。