古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

大阪府岬町・西陵古墳

2006-08-26 19:47:56 | Weblog
大阪府泉南郡岬町淡輪の、南海電鉄本線「淡輪駅」と「みさき公園駅」のほぼ中間、国道26号線そばにあります。
三段構築の全長210mの前方後円墳です。古墳時代中期の5世紀前半頃の築造と推定されています。
墳丘の周りには幅15m~45mの水をたたえた濠があります。これらを含めると全長280mにもなります。
全国数ある古墳の中で、31番目の大きさです。
どこからでも墳丘を見ることができます。墳丘には登ることもできました。葺石が施されていたそうです。
後円部頂にある埋葬施設は竪穴式石室で、長持形石棺が納められていたそうです。円筒埴輪、朝顔形埴輪、家型埴輪等が採取されており、墳丘には埴輪が配列されていたものと思います。
埋葬者は、雄略天皇九年三月、新羅征伐に大将軍として派遣され、新羅の地で病死した「紀小弓宿禰(きのおゆみのすくね)」とされています。ーーー説明板が立っています。
大正11年3月8日国の史跡に指定されています。

大阪府和泉市・黄金塚古墳

2006-08-19 20:21:39 | Weblog
大阪府和泉市上代町の田圃や畑にかこまれた地にあります。すぐ近くを堺泉北道路が走っています。
私が訪ねたとき丁度土地の所有者の方が居られ、いろいろ面白い話を聞かせていただきました。
後円部の径が57mある二段構築の全長85mの前方後円墳です。古墳時代前期4世紀末の築造です。
墳丘には葺石が施されていたそうです。また埴輪の配列もなされていたようです。つい最近発掘調査が行われたそうです。
後円部に3つの埋葬施設が確認されています。割竹形木棺と箱形木棺で埋葬されていたそうです。
これらの施設から中国製斜縁二神二獣鏡、中国製画文帯同向式神獣鏡(景初3年銘)、中国製画文帯環状乳神獣鏡、硬玉製勾玉、碧玉製管玉、刀子、斧、鉄剣、三角板衝角付冑、三角板革綴短甲 等々沢山の出土品があります。

大阪府岸和田市・風吹山古墳

2006-08-12 20:23:40 | Weblog
岸和田市池尻町古垣外の久米田公園の西側にあります。
三段構築された径59mの後円部を持つ、全長71mの帆立貝式前方後円墳です。
古墳時代中期の5世紀初頭の築造と推定されています。墳丘には葺石が施されていたと見られています。
二つの埋葬施設が確認されています。北棺は箱形木棺、南棺は割竹形木棺で埋葬されていたそうです。
鉄剣、鉄刀、長方板革綴短甲、中国製画文帯同向式神獣鏡、各種ガラス製品、等々が出土しています。
前方後円墳2基、円墳12基、方墳1基からなる久米田古墳群を構成しています。

大阪府岸和田市・摩湯山古墳

2006-08-05 20:29:44 | Weblog
大阪府岸和田市摩湯町の牛滝・松尾両川の間の、丘陵先端の平野を望む地にあります。
三段構築された後円部を持つ、全長200mの前方後円墳です。
全国、数ある古墳の中で34位の大きさです。古墳時代前期にあたる4世紀後半ころと推定されています。
墳丘の周囲半分は、今も水をたたえている水濠となっています。墳丘には埴輪列が認められるそうです。
半三角縁二神二獣鏡、菅玉などが出土しています。
和泉地方を代表する古墳であり、昭和31年5月15日、国の史跡に指定されています。