古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

岐阜県各務原市・大牧1号墳

2016-06-11 08:20:58 | Weblog
岐阜県各務原市鵜沼大伊木町4丁目、陵南小学校の校門を入ってすぐ左手にあります。
大牧台地の北端部になります。
「ふな塚古墳」の東、約300mのところです。

径40m・高さ4m の円墳とされていますが、前方後円墳の可能性があるといわれています。








                    (前方部先端部?)

1982年(昭和57年)、陵南小学校建設に伴い発掘調査が行われています。
埋葬施設は、南に開口する両袖型横穴式石室です。



石室は玄室が奥行き約4.5m、幅約2.5m、高さ約3.5mあります。
組合式家形石棺が収められていました。
長さ約2.4m、幅約1.2m、高さ1.3mの凝灰岩製です。



石室内からは数多くの副葬品が出土しています。
副葬品の中で特筆されるのが金色に輝く馬具類です。
金銅張の飾り馬具や三葉文心葉形杏葉、雲珠、辻金具 などです。
その他にも刀子や須恵器などとともに、直刀・鉾・鉄鏃・鎧・胡六などの武具、ガラス製丸玉、耳環(金環)、銀製空玉 などが出土しています。

古墳時代後期・6世紀後半頃の築造と推定されています。

陵南小学校の先生に、通常は施錠されている石室を開けていただき、羨道や石棺をまじかに観察することができました。

出土した豪華な副葬品の数々や石室の規模などを考えると、この古墳が前方後円墳だと信じたくなりました。

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